久しぶりに大好きな喜多方ラーメン坂内に寄ってきました。やっぱここ好きだわ。とろとろ焼豚がお気に入りなの。昔から。
さて、新しい年を迎えたというのに、ろくに挨拶もしないままでした。大変遅くなりました失礼しました。
本年もどうぞよろしくお願いしますね。
昨年末に先生たちと会った時にもカラオケでリクエストされ歌った古内東子の『歩き続けよう』ですが、元々自分は古内東子って全然聴いてなくてこの曲を知ったのも2000年前後のこと。
知り合った人達と出掛けたカラオケボックスで、りっちゃんという人(男性)が たまたま歌っていて、良い曲だなぁって思ったのが最初。
よっぽど気になったのかベスト盤(たぶん『TOKO selection』)を購入して東子ちゃんを聴き出すと、なかなかいいじゃないとライトなリスナーになりました。
…今回はちょっと昔のお話をしてみましょうか。
それは2丁目の飲み屋に出る前に遡ります。まだ上京してそんなに経ってなかった頃のこと。
りっちゃんは3歳歳上で文通で知り合った人の友達として出会いました。
最初の印象は控えめで優しそうな人だなって思った。(実際は控えめではない)
その場を盛り上げるためになら無理して笑ったり騒いだりしてピエロ役をやってくれるような人。それでいて人一倍繊細でね。
ホームページを作ったり、詩を書いたり、自分自身を表現するのが好きな人でした。
ユーミン好きとかゲイとか共通点もあったから、いつの間にか電話したり、CODEなんかでやってたナイトに行ったりする友人みたいな間柄になっていきました。
人を繋ぐのが好きだったりっちゃん。彼を介して知り合いになった人もいて、その一人が、みちる。みちるはひと昔まえのジャニーズみたいな容姿で愛想が良いからクレジットカードの勧誘とかゲームセンターとか接客業をしていたみたい。工藤静香が大好きでその他アイドル系にも強くてオタク気質だった。
りっちゃんが検見川浜と稲毛海岸の団地住まいのころちょこっと居候させてもらったこともあって、お世話にもなりました。
時にはけんかも罵り合いもしたよね。りっちゃんが溺愛していたみゅー太郎という猫ちゃんもいた。
それらの時期は彼も何かと大変だったようで、ホテルの夜勤をしながら伝言ダイヤルやって日銭を稼いだり、本人も言ってたけど波瀾万丈そのものでした。あの頃はお互い波瀾万丈だったね。
まあ若い頃の波瀾万丈って大抵お金なのよね。
当時よく彼の運転で幕張周辺をドライブしていたとき、流れていた曲を思い出しています。
彼はKANの『Songwriter』とか東子ちゃんの『Peach Melba』『はやくいそいで』『strength』とか鈴木結女とか小比類巻かほるとかをよく流していた。
たぶん低めの女性ヴォーカルが好みだったんじゃないかな。
なかでも小比類巻の「TONIGHT」は気に入った1曲ですね。未だにあのイントロが流れると海浜幕張周辺を思い出すよ。
よくよく話を聞けば幼い頃の家庭環境の悪さが彼の心に深く傷を残していたようでした。
彼や彼の兄が受けてきたという虐待の話を聞かされた時はさすがに胸が痛みました。
お兄さんは逃げるように家を出たと言ってたからおそらく彼も進路などあきらめなきゃならないことは沢山あったんでしょう。
みちるはみちるで道路交通情報でよく出てくる某団地で親と同居していたけど、高圧的な父親に不満を持っていたし、それに従う母親を気の毒に感じながらも自分自身もそうせざるを得ない状況に悩んでいたね。
みんながみんなそれぞれに家庭の事情にどこか傷ついていて無意識にシンパシーを感じていたのかな。
そういえば2000年を迎えたのも、りっちゃんの真砂の団地だったよね。みちるも一緒だったね。ユーミンとポケビ観たよね。
なぜか翌日の帰り新宿から代田橋まで歩いて帰ったのよね。今では考えられないけどやっぱり若かったのかね。
音楽を聴きながら歩くのが楽しかったし、りっちゃんたちと過ごした年越しがうれしかったのかもね。
それから何年か後に離れて2丁目に出ることにした…。
りっちゃんやみちるから離れてから…自分もやっぱり大変だったよ。
あなたたちのことを思い出す余裕もないほど色々なものに追われていた気がする。あの街で酒にも金にも飲まれたよ。
でもね色々な出逢いがあったのもたしか。
普通に暮らしていたなら、先生にもパパにも出逢ってない!立派な属性の人たちだから本来は接点がないはずだものね。
もちろんそれはりっちゃんやみちる、つばさにも言えること。たまたま同じ性癖が導いてくれたものなんだよね。
7、8年前に電話で話す機会があり、その時でさえ久しぶりに喋ったんだけど、あれだけ時が流れていてもすぐに昔に戻れたのにはちょっとびっくりしたよ。
ケアマネになったと言ってたから懸命に働いて勉強して相当努力したんだろうなと。もともと頑張り屋だものね。
以降連絡を取ることもなく時は流れ、今に至りますが、先日滅多に見ることのないインスタグラムを回遊していたところ偶然彼のアカウントが出てきたのです。
アルゴリズムの悪戯なのか、本当の偶然なのか分かる由もないまま投稿を眺めていました。
元気そうでした。相変わらずやりたいことや行きたい場所には積極的なりっちゃんらしい現在を送られているようです。
正直なところ、ホッとしたなというのがいちばんの感想です。
というのも彼は昔口癖のように「どうせずっとひとりでいるんだから」とか「ひとりでいる覚悟しなきゃ」とかネガティブなことを言ってたんですよ。(さみしがりやのくせに)
出会い系とか文通欄で必死に男を探したり、職場のノンケに告白して馬乗りになられたり、そういう失敗談の数々を本人から聞いていたからね…
いつかは幸せになってほしい、倖せになってほしかったから。それはみちるも同じ。
まさか海の向こうに相方を作ってるなんてね。
…大胆なあなたらしいじゃないの。
ちょっと目つきが悪かったりっちゃんの目が穏やかに笑ってることからも精神的にも安定してる様子が察せました。
今月台湾に会いに行くのよね?素敵な旅になりますようにね。
何度目かのユーミン苗場でふと、りっちゃんのことを思い出したの。よくカラオケでユーミン歌ってたからきっと曲が記憶とリンクしたんだと思うけど…
りっちゃんと苗場を訪れていたらユーミン談義に花が咲いたんだろうな。
あのころでさえユーミン苗場なんて手の届かないものって認識だったからね。まさか行けるなんて思ってもみなかったもの。
幸せにしてるであろう昔の友人が穏やかでよかった。
…にしてもあんたの相方イケメンじゃないの!何処で見つけたのよ😊💕
いつまでも彼と歩き続けてください。
りっちゃんから教えてもらった『歩き続けよう』を時を経て先生が気に入ってくれたのは意外だったけど、やっぱり良い曲って他の人にも伝わるんだよね。
自分はシンプルなシングル・ヴァージョンより壮大なストリングスが味わい深いアルバム・ヴァージョンが好きだよ。
あのあとも東子ちゃんは軽くだけど聴いていて『歩幅』や『KIRIKO』『透明』『Shade and Shadow』『さよならレストラン』など沢山の良い曲に出逢えた。
それもみんな『歩き続けよう』でちゃんと東子ちゃんを知ったおかげね。
【古内東子のおすすめ曲】
・キッスの手前
・Peach Melba
・幸せの形
・歩き続けよう(Album Ver.)
・星空
・コートを買って
・帰る場所はあなた
・返事(Single Mix)
・透明
・逢いたいから
・happy
・歩幅
・こたえないで
・冬の日 and more