大黒摩季 1st Studio Album
STOP MOTION
TM FACTORY / 東芝EMI
1992年6月24日発売(CD : TOCT-6503)
(P)1992 Be Kikaushitsu
▼カタログ
・配信リマスター:2019年12月31日配信
・メーカー移行:1994年2月2日発売(BGCH-1009)B-Gram RECORDS
Produced by 長戸大幸 (Being)
最高58位、0.9万枚
1. あいつにSAY
(作詞:作曲:大黒摩季・編曲:葉山たけし)
(C) 1992 Be Kikakushitsu & TV ASAHI MUSIC CO.,LTD.
1993年のシングル『別れましょう私から消えましょうあなたから』に系統が近い楽曲。
1995年にベストアルバム『BACK BEATs #1』制作時にリミックスを施しているが製品化されていない。ところが自身がDJを担当していた北海道限定のFM番組『ナチュラルウーマン』にてオンエアされており超貴重音源化している。
おそらく収録する予定だったものが何らかの事情で見送られたのではないだろうか。
2. STOP MOTION (album version)
(作詞:作曲:大黒摩季・編曲:明石昌夫)
(C) 1991 TV ASAHI MUSIC CO.,LTD.
1992年5月27日発売のデビューシングル。最高67位、1.9万枚。テレビ朝日系『女事件記者立花圭子』(主演 斉藤由貴)主題歌。
もともとはデビュー前の1991年にSILK(大森絹子)に提供した『STOP MOTION 〜永遠に〜』である。(クレジットには本名の大黒摩紀だった)大森絹子はビーイング、長戸大幸周辺がやっていたので事実上の先輩で他にも曲提供している。
アルバムに収録されているalbum versionはシングル版でカットされたフレーズ『永遠に私を閉じ込めて』部が歌唱されており、大森絹子のヴァージョンと同じ。
カップリングの『復讐GAME』は大黒摩季らしい楽曲でしたがアルバムには収録されませんでした。2016年のベストのBIG盤、BLACK盤に収録!
3. That'sイケイケ宣言!!
(作詞:作曲:大黒摩季・編曲:池田大介)
(C) 1992 Be Kikakushitsu & TV ASAHI MUSIC CO.,LTD.
カジュアルな洋楽ポップ風の曲も彼女の持ち味で2ndアルバムにも類似する曲を収録している。
4. Time&Time〜時の女神〜
(作詞:作曲:大黒摩季・編曲:葉山たけし)
(C) 1992 TV ASAHI MUSIC CO.,LTD.
シリアスに始まり、重厚な男性コーラスが曲にスケール感を与えた。
5. 風に吹かれて
(作詞:作曲:大黒摩季・編曲:葉山たけし)
(C) 1992 TV ASAHI MUSIC CO.,LTD.
おそらくインディーズ時代の曲が元になったのではないだろうか。大黒摩季のイメージではないというか(笑)
コーラスは栗林誠一郎さんか古川真一さんだけど似てるのでどちらかははっきりしない。
6. ふたり
(作詞:作曲:大黒摩季・編曲:池田大介)
(C) 1992 TV ASAHI MUSIC CO.,LTD.
初々しい少女時代の恋愛を歌ったバラード。
池田大介さんがアレンジしてるのでしっかりストリングスも入っていて出来は悪くない。
7. STAY
(作詞:作曲:大黒摩季・編曲:明石昌夫)
(C) 1991 MediaPulpo
洋楽を強く意識したフォーマット。
90年代、女性の社会進出が進み変わってゆく時代そして変わってゆく女性のリアルを切り取った1曲。
強さも弱さもずるさもひっくるめて女性。恋も仕事もしたたかに駆け抜けてゆくそんな女性を彼女は描いたのかも。
こちらも世に出たのはデビュー前で関西テレビ系ドラマ『ホテルウーマン』のサントラより。このサントラにはのちのビーイングブームに活躍するアーティストが多数参加していました。
ちなみに主題歌はB'zの『ALONE』でした。
2016年のコンプリート・ベストアルバム『Greatest Hits』Disc 1の1曲めにも収録されている。
【Musicians】
Guitars:葉山たけし #1,5,7、増崎孝司 #7、鈴木秀俊 #2
Pf:小野塚晃 #4,5
Sax:勝田一樹 #2,5,7
Chorus:栗林誠一郎、古川真一、生沢祐一、IKKIES、大黒摩季
歌手になるために北海道から上京した大黒摩季。
デモテープ制作、アルバイト、オーディションへの応募と多忙な日々の中で大手レコード会社からデビューの話もあったがそれらを断って身を預けたのはまだ小さな音楽制作会社ビーイングだった。
当時のビーイングは離脱直前の浜田麻里やTUBEなどそこそこヒットしているアーティストはいたもののマネジメントする余力がなくTUBEは田辺エージェンシーに預けていた。
B'zはデビューしていたがまだブレイク前で必ずしも良い環境とは言い難かったのではないだろうか。
公式には1989年のオーディションに合格したということになっているためそれを前提に話しますが、彼女はオーディションで長戸大幸氏から『良いものは持ってると思うからウチでコーラスやってみれば?』と言われている。
大手レコード会社からデビュー話が来るような自分がコーラス?もしかしたら大黒さんの胸にはそんな想いがよぎったかも知れない。
大黒さん自身は面白そうだと思ってコーラスの仕事をすることにしたとのちに語っています。
大黒さんがコーラスをしたアーティストは数知れず!相当数の作品に参加しています。
デビューしてブレイクした後もしばらくは続けていましたからリスト化したら驚くべきものになるのではないかと。
なかなかデビューできない状況に嫌気がさしてビーイングを離れ海外放浪に出た大黒さんのもとに長戸大幸氏から連絡が入りデビューさせるとの内定を受けたので帰国。
大黒さんが関わっていた時期のビーイングはまだ小さな音楽制作会社でしたが、1990年にはポンポコリン、B'zが相次いで大ヒットとなり状況が激変していました。
ZARD、Mi-ke、T-BOLAN、WANDSなど続々とデビューしており、その後やってくるビーイングブームの大きな戦力となっていきます。
大黒さんも一足遅れて1992年春にドラマ主題歌のシングルでデビューします。ところがどっこいこのシングルは余りにも売れず、同名タイトルのミニアルバム(今作)も売れるとは程遠い結果となりました。
ビーイングとしては大黒摩季プロジェクトの終了を検討していたようです。
強運なのか、持っているのか、大黒さんはこのあととんでもない大逆転劇を演じます。
この辺のお話は2ndアルバム『DA DA DA』の感想で書いていきましょう。
個人的評価:★★★★★★★★⭐︎⭐︎ 8
MAKI OHGURO official web
https://maki-ohguro.com/
(所属レーベル BZONE運営)
https://www.m-drive.net/
(所属事務所 M's Company運営)
STOP MOTION
TM FACTORY / 東芝EMI
1992年6月24日発売(CD : TOCT-6503)
(P)1992 Be Kikaushitsu
▼カタログ
・配信リマスター:2019年12月31日配信
・メーカー移行:1994年2月2日発売(BGCH-1009)B-Gram RECORDS
Produced by 長戸大幸 (Being)
最高58位、0.9万枚
1. あいつにSAY
(作詞:作曲:大黒摩季・編曲:葉山たけし)
(C) 1992 Be Kikakushitsu & TV ASAHI MUSIC CO.,LTD.
1993年のシングル『別れましょう私から消えましょうあなたから』に系統が近い楽曲。
1995年にベストアルバム『BACK BEATs #1』制作時にリミックスを施しているが製品化されていない。ところが自身がDJを担当していた北海道限定のFM番組『ナチュラルウーマン』にてオンエアされており超貴重音源化している。
おそらく収録する予定だったものが何らかの事情で見送られたのではないだろうか。
2. STOP MOTION (album version)
(作詞:作曲:大黒摩季・編曲:明石昌夫)
(C) 1991 TV ASAHI MUSIC CO.,LTD.
1992年5月27日発売のデビューシングル。最高67位、1.9万枚。テレビ朝日系『女事件記者立花圭子』(主演 斉藤由貴)主題歌。
もともとはデビュー前の1991年にSILK(大森絹子)に提供した『STOP MOTION 〜永遠に〜』である。(クレジットには本名の大黒摩紀だった)大森絹子はビーイング、長戸大幸周辺がやっていたので事実上の先輩で他にも曲提供している。
アルバムに収録されているalbum versionはシングル版でカットされたフレーズ『永遠に私を閉じ込めて』部が歌唱されており、大森絹子のヴァージョンと同じ。
カップリングの『復讐GAME』は大黒摩季らしい楽曲でしたがアルバムには収録されませんでした。2016年のベストのBIG盤、BLACK盤に収録!
3. That'sイケイケ宣言!!
(作詞:作曲:大黒摩季・編曲:池田大介)
(C) 1992 Be Kikakushitsu & TV ASAHI MUSIC CO.,LTD.
カジュアルな洋楽ポップ風の曲も彼女の持ち味で2ndアルバムにも類似する曲を収録している。
4. Time&Time〜時の女神〜
(作詞:作曲:大黒摩季・編曲:葉山たけし)
(C) 1992 TV ASAHI MUSIC CO.,LTD.
シリアスに始まり、重厚な男性コーラスが曲にスケール感を与えた。
5. 風に吹かれて
(作詞:作曲:大黒摩季・編曲:葉山たけし)
(C) 1992 TV ASAHI MUSIC CO.,LTD.
おそらくインディーズ時代の曲が元になったのではないだろうか。大黒摩季のイメージではないというか(笑)
コーラスは栗林誠一郎さんか古川真一さんだけど似てるのでどちらかははっきりしない。
6. ふたり
(作詞:作曲:大黒摩季・編曲:池田大介)
(C) 1992 TV ASAHI MUSIC CO.,LTD.
初々しい少女時代の恋愛を歌ったバラード。
池田大介さんがアレンジしてるのでしっかりストリングスも入っていて出来は悪くない。
7. STAY
(作詞:作曲:大黒摩季・編曲:明石昌夫)
(C) 1991 MediaPulpo
洋楽を強く意識したフォーマット。
90年代、女性の社会進出が進み変わってゆく時代そして変わってゆく女性のリアルを切り取った1曲。
強さも弱さもずるさもひっくるめて女性。恋も仕事もしたたかに駆け抜けてゆくそんな女性を彼女は描いたのかも。
こちらも世に出たのはデビュー前で関西テレビ系ドラマ『ホテルウーマン』のサントラより。このサントラにはのちのビーイングブームに活躍するアーティストが多数参加していました。
ちなみに主題歌はB'zの『ALONE』でした。
2016年のコンプリート・ベストアルバム『Greatest Hits』Disc 1の1曲めにも収録されている。
【Musicians】
Guitars:葉山たけし #1,5,7、増崎孝司 #7、鈴木秀俊 #2
Pf:小野塚晃 #4,5
Sax:勝田一樹 #2,5,7
Chorus:栗林誠一郎、古川真一、生沢祐一、IKKIES、大黒摩季
歌手になるために北海道から上京した大黒摩季。
デモテープ制作、アルバイト、オーディションへの応募と多忙な日々の中で大手レコード会社からデビューの話もあったがそれらを断って身を預けたのはまだ小さな音楽制作会社ビーイングだった。
当時のビーイングは離脱直前の浜田麻里やTUBEなどそこそこヒットしているアーティストはいたもののマネジメントする余力がなくTUBEは田辺エージェンシーに預けていた。
B'zはデビューしていたがまだブレイク前で必ずしも良い環境とは言い難かったのではないだろうか。
公式には1989年のオーディションに合格したということになっているためそれを前提に話しますが、彼女はオーディションで長戸大幸氏から『良いものは持ってると思うからウチでコーラスやってみれば?』と言われている。
大手レコード会社からデビュー話が来るような自分がコーラス?もしかしたら大黒さんの胸にはそんな想いがよぎったかも知れない。
大黒さん自身は面白そうだと思ってコーラスの仕事をすることにしたとのちに語っています。
大黒さんがコーラスをしたアーティストは数知れず!相当数の作品に参加しています。
デビューしてブレイクした後もしばらくは続けていましたからリスト化したら驚くべきものになるのではないかと。
なかなかデビューできない状況に嫌気がさしてビーイングを離れ海外放浪に出た大黒さんのもとに長戸大幸氏から連絡が入りデビューさせるとの内定を受けたので帰国。
大黒さんが関わっていた時期のビーイングはまだ小さな音楽制作会社でしたが、1990年にはポンポコリン、B'zが相次いで大ヒットとなり状況が激変していました。
ZARD、Mi-ke、T-BOLAN、WANDSなど続々とデビューしており、その後やってくるビーイングブームの大きな戦力となっていきます。
大黒さんも一足遅れて1992年春にドラマ主題歌のシングルでデビューします。ところがどっこいこのシングルは余りにも売れず、同名タイトルのミニアルバム(今作)も売れるとは程遠い結果となりました。
ビーイングとしては大黒摩季プロジェクトの終了を検討していたようです。
強運なのか、持っているのか、大黒さんはこのあととんでもない大逆転劇を演じます。
この辺のお話は2ndアルバム『DA DA DA』の感想で書いていきましょう。
個人的評価:★★★★★★★★⭐︎⭐︎ 8
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