中森明菜 Compilation Album
Akina Nakamori 1986-1991 and more
WARNER
発売元 株式会社ワーナーミュージックジャパン
2012年12月19日発売(CD : WQCQ-452)
2012年デジタル・リマスター
レコード会社企画のベスト盤。
個人的にはスルーされがちな80年代後期の名曲がぎっちり詰まっているのでかなり気に入っています。
1. DESIRE -情熱-
(作詞:阿木燿子・作曲:鈴木キサブロー・編曲:椎名和夫)
(C) 1986 M.C.Cabin Music Publishers Inc. -a KEN ON group-
1986年2月3日発売。最高1位、51.6万枚。
2. ジプシー・クイーン
(作詞:松本一起・作曲:国安わたる・編曲:小林信吾)
(C) 1986 M.C.Cabin Music Publishers Inc. -a KEN ON group-
1986年5月26日発売。最高1位、35.8万枚。
3. Fin
(作詞:松本一起・作曲:佐藤健・編曲:佐藤準)
(C) 1986 M.C.Cabin Music Publishers Inc. -a KEN ON group-
1986年9月25日発売。最高1位、31.8万枚。
村下孝蔵を思い出したのはなぜ?
4. 駅
(作詞:作曲:竹内まりや・編曲:椎名和夫)
(C) 1986 M.C.Cabin Music Publishers Inc. -a KEN ON group-
1986年12月24日発売のアルバム『CRIMSON』より。最高1位、60.1万枚。
作詞作曲の竹内まりやがセルフカバーしており、シングルとしてもリリースされスタンダード化している。
竹内まりやのプロデューサー山下達郎氏がこの曲の明菜さんの歌唱に関して、あらかじめ指定したものを無視して独自に解釈したことに憤慨しており、痛烈に批判したことがある。たしかライナーノーツには某有名アイドルの解釈に憤慨したと書いてありました。
曲のアレンジに不満があった説は誤りだと思います。なぜなら椎名和夫さんといえば達郎さん作品に参加され、信頼を得ている方ですので達郎さんの意向や達郎さんの求める風合いを察してアレンジされたはずです。その証拠に達郎さんアレンジのまりやさん版はストリングスを除けば大きな差異はありません。
この曲のアレンジに対して明菜さんのウイスパーな歌唱は浮いていることはたしかです。
5. TANGO NOIR
(作詞:冬杜花代子・作曲:都志見隆・編曲:中村哲)
(C) 1987 M.C.Cabin Music Publishers Inc. -a KEN ON group-
1987年2月4日発売のシングル。最高1位、34.8万枚。
テレビ番組で大きなドレスを纏って踊り歌う明菜さん!その姿はまさにバレリーナのような歌姫でした。曲もビブラートも好き。
全然関係ないんだけど個人的に好きなCoCoの『Live Version』はこちらの作曲家、編曲家コンビによるもの。
6. BLONDE
(作詞:作曲: BIDDU-WINSTON SELA・日本語詞;麻生圭子・編曲:中村哲)
(C) 1987 SHINKO MUSIC PUBLISHERS CO., LTD.
1987年6月3日発売のシングル。最高1位、30.1万枚。
7. 難破船
(作詞:作曲:加藤登紀子・編曲:若草恵)
(C) 1984 揆楽舎 & M.C.Cabin Music Publishers Inc. -a KEN ON group-
1987年9月30日にシングルとして発売。最高1位、41.3万枚。
作者の加藤登紀子氏が1984年に発表したアルバム『最後のダンスパーティ』収録曲がオリジナル。加藤登紀子の呼びかけにより明菜さんがカバーし、ヒットとなった。
8. AL-MAUJ(アルマージ)
(作詞:大津あきら・作曲:佐藤隆・編曲:武部聡志)
(C) 1988 M.C.Cabin Music Publishers Inc. -a KEN ON group- & FUJI PACIFIC MUSIC, INC.
1988年1月27日発売のシングル。最高1位、29.7万枚。明菜ビブラート!
9. TATTOO
(作詞:森由里子;作曲:関根安里・編曲:EUROX)
(C) 1988 M.C.Cabin Music Publishers Inc. -a KEN ON group-
1988年5月18日発売のシングル。最高1位、29.7万枚。
テレビ番組では首と肩を露出したスパンコールのミニドレスで歌っていた記憶があります。ちょっと小悪魔的でSexyな明菜さんでしたね。
10. I MISSED "THE SHOCK"
(作詞:作曲:QUMICO FUCCI ・編曲:EUROX)
(C) 1988 M.C.Cabin Music Publishers Inc. -a KEN ON group-
1988年11月1日発売の10thシングル、最高3位、31.1万枚。
作詞作曲は福士久美子。個人的には相当好きな曲でした。Aメロの単調な繰り返しからサビに入ってコーラスとの掛け合いがそそります。
11. LIAR
(作詞:白峰英津子・作曲:和泉一弥 ・編曲:西平彰)
(C) 1989 M.C.Cabin Music Publishers Inc. -a KEN ON group-
1989年4月25日発売の10thシングル、最高1位、27.5万枚。
当時テレビで初めて聴いたんですけど前奏が気に入ってました。アレンジはのちに宇多田ヒカルさんの『Automatic』などを手掛ける西平彰さん。
歌謡曲ファンにはおなじみの作曲者の和泉一弥氏。この曲も初まりから終わりまで完璧に紡ぎ上げられたメロディーですね。
彼は1992年にZARDにアルバム曲『好きなように踊りたいの』を作曲しておりビーイングの作曲家が作るものとは違うエッセンスが新鮮で人気曲となった。2025年に発売されるリクエストベストにも収録されることが決まった。
12. Dear Friend
(作詞:伊東真由美・作曲:編曲:和泉一弥)ストリングス:若草恵
(C) 1990 WARNER MUSIC JAPAN
1990年7月17日発売の10thシングル、最高1位、54.8万枚。
自殺未遂騒動からの復帰第一弾。とびきり明るく歌う明菜さんに、子供ながらに少し空元気に感じられたもののリゾート感あふれる極上のポップスで帰ってきた。
50万枚超えのヒットは1986年の『DESIRE-情熱-』以来となり多くのファンがこの復帰を待望していたことが察せる。
13. 水に挿した花
(作詞:只野菜摘・作曲:広谷順子・編曲:西平彰)
(C) 1990 Nippon Television Music Corporation & WARNER MUSIC JAPAN
1990年11月6日発売の10thシングル、最高1位、34万枚。日本テレビ系『水曜グランドロマン』主題歌。
復帰第二弾は前作とガラリと変わって明菜さんらしいバラードとなった。荒野を彷徨う明菜さんが想像され、名バラード『難破船』以上に明菜さんの世界観がくっきりしている。
チャートでは1位を獲得して現在ぶりをアピールした。
14. 二人静ー「天河伝説殺人事件」より
(作詞:松本隆・作曲:関口誠人・編曲:井上鑑)
(C) 1991 Kadokawa Media House Inc.
1991年3月25日発売の10thシングル、最高3位、48.4万枚。映画『天河伝説殺人事件』イメージソング。
チャートマニアだったのでよく憶えてるのですがたしか初登場3位ですが13万枚近い初動だったと思います。めちゃくちゃハイレベルな週でしたから3位ですが当時の水準でも全然1位獲れる初動でしたよね。
映画主題歌は作曲者の関口誠人『天河伝説殺人事件』でしたがメディアプロモーションでは明菜さんのヴァージョンが使用され、大ヒットとなる。関口誠人さん版もヒットしたので彼にとっての代表曲にもなった。
15. 帰省 〜Never Forget〜
(作詞:鈴康寛、atsuko・作曲:鈴康寛・編曲:千住明)
(C) 1998 YOMIURI TV ENTERPRISE
1998年2月11日発売の10thシングル、最高19位、9.5万枚。読売テレビ系ドラマ『冷たい月』主題歌。本人主演。
彼女にとって10万枚に迫る売り上げを記録した最後のシングルになります。ドラマ主題歌だったこと、過去の明菜さんに寄せてる点からもヒットになったのではないでしょうか。
16. オフェリア
(作詞:下郷亜紀・作曲:島野聡・編曲:上出優之利)
(C) 1999 YOMIURI TV ENTERPRISE
1999年1月21日発売の10thシングル、最高29位、3.8万枚。
2012年の中森明菜コンピレーション盤。おそらく『AKINA BOX SACD/CD Hybrid Edition 1982-1991』というボックスを発売するにあたってまとめてリマスターしたから副産物的に企画されたコンピレーションなのかなと。
リミックスなどの余計な手が加えられてない点、リマスターされてる点では評価できます。
規格品番(WQCQ-....)から察するに通販向けとかのカタログリリースだと思われます。
アートワークは『BLONDE』のジャケット写真が利用されています。
前の年代の曲を集めた『1982-1985』(WQCQ-451)も出ている。
子供の頃、音楽番組で観た明菜さんはまさにスターでした。
本当に子供でした僕。でも早熟だったのか音楽番組はよく観てる子だった。
たしか『ミ・アモーレ』とか『DESIRE』なんかを観たのが最初だと思うので、筋金入りの明菜さんファンとかリアルタイムで追ってきたおネエさまやお兄さまたちのようにガチのアイドル時代を知らないので自分にとっての明菜さんの印象はスター。これが一番しっくりきますね。すごい存在感でしたよ。
『TANGO NOIR』『TATTOO』『I MISSED "THE SHOCK"』『LIAR』あたりはしっかりランキングで観てたので印象が強いですし、お気に入りでもあります。
自殺未遂事件からの復帰作はリアルタイムですが『Dear Friend』と『水に挿した花』対極にある2曲で女王健在を世に知らしめました。
そのあとの『二人静』も大ヒットでしたからそこでオリジナル・アルバムを制作すればミリオンを狙える作品ができていたでしょうに。
これは明菜さんにもワーナーにも非常にもったいないことでした。
特別ファンではないけれどよく観てた人だしお気に入りの曲も多かったから自殺未遂事件には衝撃を受けました。
その一方で不死鳥のように復活してほしいとも願っていたのでこの2曲のヒットはうれしかったことを憶えています。
ゲイの世界でも古株の明菜さんファンの方って初期の明菜さん推しの人が多かった。
自分にとっての明菜さんのベストな時期とはズレているなあと感じたことが何度かありました。
まあこれは大江千里ファンの方々と出逢った時にも感じたことではあるから仕方ないんだけど、同じアーティストを聴いていても入り口が違うだけで好きな曲も違ってくるのは当然なことではないでしょうか。
数字的な面で見れば明菜さんは82年〜86年前期に大ヒット曲が集中していて、自分が観るようになった『TANGO NOIR』『TATTOO』『I MISSED "THE SHOCK"』『LIAR』なんかの時期、つまり1987年〜1988年というのはもちろん 売れてはいたけど数字は落ちてきている時期。
でも自分にとってはこのあたりが最高に思えちゃうんだよね。
数年前にユニバーサルから出したALL TIME BESTでもヒット曲が多い故に『SAND BEIGE-砂漠へ-』『TANGO NOIR』『I MISSED "THE SHOCK"』『LIAR』『AL-MAUJI(アルマージ)』『Dear Friend』『水に挿した花』が選に漏れています。
良い曲が多いので、これにはがっかりしたものでした。
もっとも大半のヒット曲がワーナーミュージックの音源なので何から何までライセンシーするのではユニバーサル的に出す意味がないですからね。それはわかります。
そういう意味ではこのベスト盤は非常に役割を持ったコンピレーションだと思います。
先ほども申したようにヒット曲が多すぎるのでどうしてもスルーされてしまう期間があるんですよね。
ただガウスから2曲借りる必要あったのだろうかと首を傾げたくなるのであった。
個人的評価:★★★★★★★★★⭐︎ 9
AKINA NAKAMORI official
https://akinanakamoriofficial.com/
(中森明菜オフィシャルサイト)
https://x.com/akinan_official
(中森明菜オフィシャルX)
Akina Nakamori 1986-1991 and more
WARNER
発売元 株式会社ワーナーミュージックジャパン
2012年12月19日発売(CD : WQCQ-452)
2012年デジタル・リマスター
レコード会社企画のベスト盤。
個人的にはスルーされがちな80年代後期の名曲がぎっちり詰まっているのでかなり気に入っています。
1. DESIRE -情熱-
(作詞:阿木燿子・作曲:鈴木キサブロー・編曲:椎名和夫)
(C) 1986 M.C.Cabin Music Publishers Inc. -a KEN ON group-
1986年2月3日発売。最高1位、51.6万枚。
2. ジプシー・クイーン
(作詞:松本一起・作曲:国安わたる・編曲:小林信吾)
(C) 1986 M.C.Cabin Music Publishers Inc. -a KEN ON group-
1986年5月26日発売。最高1位、35.8万枚。
3. Fin
(作詞:松本一起・作曲:佐藤健・編曲:佐藤準)
(C) 1986 M.C.Cabin Music Publishers Inc. -a KEN ON group-
1986年9月25日発売。最高1位、31.8万枚。
村下孝蔵を思い出したのはなぜ?
4. 駅
(作詞:作曲:竹内まりや・編曲:椎名和夫)
(C) 1986 M.C.Cabin Music Publishers Inc. -a KEN ON group-
1986年12月24日発売のアルバム『CRIMSON』より。最高1位、60.1万枚。
作詞作曲の竹内まりやがセルフカバーしており、シングルとしてもリリースされスタンダード化している。
竹内まりやのプロデューサー山下達郎氏がこの曲の明菜さんの歌唱に関して、あらかじめ指定したものを無視して独自に解釈したことに憤慨しており、痛烈に批判したことがある。たしかライナーノーツには某有名アイドルの解釈に憤慨したと書いてありました。
曲のアレンジに不満があった説は誤りだと思います。なぜなら椎名和夫さんといえば達郎さん作品に参加され、信頼を得ている方ですので達郎さんの意向や達郎さんの求める風合いを察してアレンジされたはずです。その証拠に達郎さんアレンジのまりやさん版はストリングスを除けば大きな差異はありません。
この曲のアレンジに対して明菜さんのウイスパーな歌唱は浮いていることはたしかです。
5. TANGO NOIR
(作詞:冬杜花代子・作曲:都志見隆・編曲:中村哲)
(C) 1987 M.C.Cabin Music Publishers Inc. -a KEN ON group-
1987年2月4日発売のシングル。最高1位、34.8万枚。
テレビ番組で大きなドレスを纏って踊り歌う明菜さん!その姿はまさにバレリーナのような歌姫でした。曲もビブラートも好き。
全然関係ないんだけど個人的に好きなCoCoの『Live Version』はこちらの作曲家、編曲家コンビによるもの。
6. BLONDE
(作詞:作曲: BIDDU-WINSTON SELA・日本語詞;麻生圭子・編曲:中村哲)
(C) 1987 SHINKO MUSIC PUBLISHERS CO., LTD.
1987年6月3日発売のシングル。最高1位、30.1万枚。
7. 難破船
(作詞:作曲:加藤登紀子・編曲:若草恵)
(C) 1984 揆楽舎 & M.C.Cabin Music Publishers Inc. -a KEN ON group-
1987年9月30日にシングルとして発売。最高1位、41.3万枚。
作者の加藤登紀子氏が1984年に発表したアルバム『最後のダンスパーティ』収録曲がオリジナル。加藤登紀子の呼びかけにより明菜さんがカバーし、ヒットとなった。
8. AL-MAUJ(アルマージ)
(作詞:大津あきら・作曲:佐藤隆・編曲:武部聡志)
(C) 1988 M.C.Cabin Music Publishers Inc. -a KEN ON group- & FUJI PACIFIC MUSIC, INC.
1988年1月27日発売のシングル。最高1位、29.7万枚。明菜ビブラート!
9. TATTOO
(作詞:森由里子;作曲:関根安里・編曲:EUROX)
(C) 1988 M.C.Cabin Music Publishers Inc. -a KEN ON group-
1988年5月18日発売のシングル。最高1位、29.7万枚。
テレビ番組では首と肩を露出したスパンコールのミニドレスで歌っていた記憶があります。ちょっと小悪魔的でSexyな明菜さんでしたね。
10. I MISSED "THE SHOCK"
(作詞:作曲:QUMICO FUCCI ・編曲:EUROX)
(C) 1988 M.C.Cabin Music Publishers Inc. -a KEN ON group-
1988年11月1日発売の10thシングル、最高3位、31.1万枚。
作詞作曲は福士久美子。個人的には相当好きな曲でした。Aメロの単調な繰り返しからサビに入ってコーラスとの掛け合いがそそります。
11. LIAR
(作詞:白峰英津子・作曲:和泉一弥 ・編曲:西平彰)
(C) 1989 M.C.Cabin Music Publishers Inc. -a KEN ON group-
1989年4月25日発売の10thシングル、最高1位、27.5万枚。
当時テレビで初めて聴いたんですけど前奏が気に入ってました。アレンジはのちに宇多田ヒカルさんの『Automatic』などを手掛ける西平彰さん。
歌謡曲ファンにはおなじみの作曲者の和泉一弥氏。この曲も初まりから終わりまで完璧に紡ぎ上げられたメロディーですね。
彼は1992年にZARDにアルバム曲『好きなように踊りたいの』を作曲しておりビーイングの作曲家が作るものとは違うエッセンスが新鮮で人気曲となった。2025年に発売されるリクエストベストにも収録されることが決まった。
12. Dear Friend
(作詞:伊東真由美・作曲:編曲:和泉一弥)ストリングス:若草恵
(C) 1990 WARNER MUSIC JAPAN
1990年7月17日発売の10thシングル、最高1位、54.8万枚。
自殺未遂騒動からの復帰第一弾。とびきり明るく歌う明菜さんに、子供ながらに少し空元気に感じられたもののリゾート感あふれる極上のポップスで帰ってきた。
50万枚超えのヒットは1986年の『DESIRE-情熱-』以来となり多くのファンがこの復帰を待望していたことが察せる。
13. 水に挿した花
(作詞:只野菜摘・作曲:広谷順子・編曲:西平彰)
(C) 1990 Nippon Television Music Corporation & WARNER MUSIC JAPAN
1990年11月6日発売の10thシングル、最高1位、34万枚。日本テレビ系『水曜グランドロマン』主題歌。
復帰第二弾は前作とガラリと変わって明菜さんらしいバラードとなった。荒野を彷徨う明菜さんが想像され、名バラード『難破船』以上に明菜さんの世界観がくっきりしている。
チャートでは1位を獲得して現在ぶりをアピールした。
14. 二人静ー「天河伝説殺人事件」より
(作詞:松本隆・作曲:関口誠人・編曲:井上鑑)
(C) 1991 Kadokawa Media House Inc.
1991年3月25日発売の10thシングル、最高3位、48.4万枚。映画『天河伝説殺人事件』イメージソング。
チャートマニアだったのでよく憶えてるのですがたしか初登場3位ですが13万枚近い初動だったと思います。めちゃくちゃハイレベルな週でしたから3位ですが当時の水準でも全然1位獲れる初動でしたよね。
映画主題歌は作曲者の関口誠人『天河伝説殺人事件』でしたがメディアプロモーションでは明菜さんのヴァージョンが使用され、大ヒットとなる。関口誠人さん版もヒットしたので彼にとっての代表曲にもなった。
15. 帰省 〜Never Forget〜
(作詞:鈴康寛、atsuko・作曲:鈴康寛・編曲:千住明)
(C) 1998 YOMIURI TV ENTERPRISE
1998年2月11日発売の10thシングル、最高19位、9.5万枚。読売テレビ系ドラマ『冷たい月』主題歌。本人主演。
彼女にとって10万枚に迫る売り上げを記録した最後のシングルになります。ドラマ主題歌だったこと、過去の明菜さんに寄せてる点からもヒットになったのではないでしょうか。
16. オフェリア
(作詞:下郷亜紀・作曲:島野聡・編曲:上出優之利)
(C) 1999 YOMIURI TV ENTERPRISE
1999年1月21日発売の10thシングル、最高29位、3.8万枚。
2012年の中森明菜コンピレーション盤。おそらく『AKINA BOX SACD/CD Hybrid Edition 1982-1991』というボックスを発売するにあたってまとめてリマスターしたから副産物的に企画されたコンピレーションなのかなと。
リミックスなどの余計な手が加えられてない点、リマスターされてる点では評価できます。
規格品番(WQCQ-....)から察するに通販向けとかのカタログリリースだと思われます。
アートワークは『BLONDE』のジャケット写真が利用されています。
前の年代の曲を集めた『1982-1985』(WQCQ-451)も出ている。
子供の頃、音楽番組で観た明菜さんはまさにスターでした。
本当に子供でした僕。でも早熟だったのか音楽番組はよく観てる子だった。
たしか『ミ・アモーレ』とか『DESIRE』なんかを観たのが最初だと思うので、筋金入りの明菜さんファンとかリアルタイムで追ってきたおネエさまやお兄さまたちのようにガチのアイドル時代を知らないので自分にとっての明菜さんの印象はスター。これが一番しっくりきますね。すごい存在感でしたよ。
『TANGO NOIR』『TATTOO』『I MISSED "THE SHOCK"』『LIAR』あたりはしっかりランキングで観てたので印象が強いですし、お気に入りでもあります。
自殺未遂事件からの復帰作はリアルタイムですが『Dear Friend』と『水に挿した花』対極にある2曲で女王健在を世に知らしめました。
そのあとの『二人静』も大ヒットでしたからそこでオリジナル・アルバムを制作すればミリオンを狙える作品ができていたでしょうに。
これは明菜さんにもワーナーにも非常にもったいないことでした。
特別ファンではないけれどよく観てた人だしお気に入りの曲も多かったから自殺未遂事件には衝撃を受けました。
その一方で不死鳥のように復活してほしいとも願っていたのでこの2曲のヒットはうれしかったことを憶えています。
ゲイの世界でも古株の明菜さんファンの方って初期の明菜さん推しの人が多かった。
自分にとっての明菜さんのベストな時期とはズレているなあと感じたことが何度かありました。
まあこれは大江千里ファンの方々と出逢った時にも感じたことではあるから仕方ないんだけど、同じアーティストを聴いていても入り口が違うだけで好きな曲も違ってくるのは当然なことではないでしょうか。
数字的な面で見れば明菜さんは82年〜86年前期に大ヒット曲が集中していて、自分が観るようになった『TANGO NOIR』『TATTOO』『I MISSED "THE SHOCK"』『LIAR』なんかの時期、つまり1987年〜1988年というのはもちろん 売れてはいたけど数字は落ちてきている時期。
でも自分にとってはこのあたりが最高に思えちゃうんだよね。
数年前にユニバーサルから出したALL TIME BESTでもヒット曲が多い故に『SAND BEIGE-砂漠へ-』『TANGO NOIR』『I MISSED "THE SHOCK"』『LIAR』『AL-MAUJI(アルマージ)』『Dear Friend』『水に挿した花』が選に漏れています。
良い曲が多いので、これにはがっかりしたものでした。
もっとも大半のヒット曲がワーナーミュージックの音源なので何から何までライセンシーするのではユニバーサル的に出す意味がないですからね。それはわかります。
そういう意味ではこのベスト盤は非常に役割を持ったコンピレーションだと思います。
先ほども申したようにヒット曲が多すぎるのでどうしてもスルーされてしまう期間があるんですよね。
ただガウスから2曲借りる必要あったのだろうかと首を傾げたくなるのであった。
個人的評価:★★★★★★★★★⭐︎ 9
AKINA NAKAMORI official
https://akinanakamoriofficial.com/
(中森明菜オフィシャルサイト)
https://x.com/akinan_official
(中森明菜オフィシャルX)