東野純直 Best Album
GOLDEN☆BEST
GTmusic / Sony Music Direct (Japan) Inc.
2008年10月1日発売(CD : MHCL 1433)

(P) 1993,1994,1995, 2008 YAMAHA MUSIC ENTERTAINMENT HOLDINGS,INC.
This Compilation Licensed by YAMAHA MUSIC ENTERTAINMENT HOLDINGS,INC.
Produced by YAMAHA

djmaz

TL

1. 君とピアノと
(作詞:東野純直・作曲:寺田昌司・編曲:船山基紀
(C) 1993 YAMAHA MUSIC ENTERTAINMENT HOLDINGS,INC..

1993年4月1日発売、最高26位、14.2万枚。ロッテリア イタリアンホットCMソング。
知人が制作したこの楽曲を東野さんが気に入り、自分に歌わせてほしいと頼み込んで自分の歌にしたという。この曲でヤマハのミュージック・クエストにおいて数々の入賞を果たし、メジャー・デビューを引き寄せた運命の曲。
リアルタイムで聴いていたけれどこれ船山さんアレンジだったとは。


2. Rain
(作詞:作曲:東野純直・編曲:安部潤)
(C) 1993 YAMAHA MUSIC ENTERTAINMENT HOLDINGS,INC.

『君とピアノと』カップリング曲。プロとして初めて世に放った自身作のオリジナル曲。
80年代の洋楽に強く影響を受けた90年代的J-Balladと言えるかも知れない。典型的な90'sサウンドですよね。


3. 君は僕の勇気
(作詞:佐藤ありす・作曲:東野純直・編曲:東野純直、安部潤)
(C) 1993 TV ASAHI MUSIC CO.,LTD. & YAMAHA MUSIC ENTERTAINMENT HOLDINGS,INC.

1993年7月21日発売の2ndシングル。最高18位、30万枚。
テレビ朝日系『ビートたけしのTVタックル』エンディングテーマ曲。
彼の代表曲でトップ10には入らなかったが30万枚を超えるスマッシュ・ヒットとなった。楠瀬誠志郎ばりのキャッチーなメロディー、情熱的な歌唱がリスナーの耳を掴んだ。
テレビ出演も行い、いわゆるアイドル的な人気を得ていくきっかけにもなった。


4. 少年の瞳
(作詞:作曲:東野純直・編曲:安部潤)
(C) 1993 YAMAHA MUSIC ENTERTAINMENT HOLDINGS,INC.

『君は僕の勇気』カップリング曲。
パワフルなタイトル曲とは趣を変え、アコースティックな世界観を聴かせる。


5. 君だから
(作詞:作曲:東野純直・編曲:大村雅朗
(C) 1994 YAMAHA MUSIC ENTERTAINMENT HOLDINGS,INC.

1994年1月26日発売の3rdシングル。最高10位、16.7万枚。
もちろん曲は知っていたけど、まさか大村雅朗さんがアレンジしてたなんて知らなかった。
当時の流行(ビーイング系)に寄せたアレンジだけれどメロディーは80年代してる。声がますますセクシーになっている。


6. 独り主義(イズム)〜僕らの独立宣言〜
(作詞:佐藤ありす・作曲:東野純直・編曲:安部潤)
(C) 1994 YAMAHA MUSIC ENTERTAINMENT HOLDINGS,INC.

『君だから』カップリング曲。
松下電器 BEGIN CMソング。


7. summer-est〜一番眩しい夏〜
(作詞:東野純直、佐藤ありす・作曲:東野純直・編曲:岡本洋)
(C) 1994 TV ASAHI MUSIC CO.,LTD. & YAMAHA MUSIC ENTERTAINMENT HOLDINGS,INC.

1994年4月27日発売の4thシングル、最高16位、9.5万枚。テレビ朝日系『世界とんでもヒストリー』エンディングテーマ曲。
イントロのギターはWANDS風味だけどサウンドは中西圭三の如くダンサブル。


8. 君の翼は何色ですか
(作詞:作曲:東野純直・編曲:東野純直、安部潤)
(C) 1994 YAMAHA MUSIC ENTERTAINMENT HOLDINGS,INC.

『summer-est〜一番眩しい夏〜』カップリング曲。
FBS開局25周年イメージソング。


9. 愛し方も分からずに
(作詞:東野純直、琴乃詩織・作曲:東野純直・編曲:小西貴雄)
(C) 1994 TV ASAHI MUSIC CO.,LTD. & YAMAHA MUSIC ENTERTAINMENT HOLDINGS,INC.

1994年11月22日発売の5thシングル、最高19位、6.6万枚。
テレビ朝日系『トゥナイトII』エンディングテーマ。
個人的には一番好きな曲なんです。Aメロの入り方もクリーミー。
やっぱりこの人ね声が良いのよ。高音出すときのセクシーさはやばい。


10. もうひとつのBIRTHDAY
(作詞:澤地隆・作曲:東野純直・編曲:安部潤)
(C) 1994 YAMAHA MUSIC ENTERTAINMENT HOLDINGS,INC.

『愛し方も分からずに』カップリング曲。

11. 確かに愛したとき
(作詞:作曲:東野純直・編曲:清水信之)
(C) 1995 YAMAHA MUSIC ENTERTAINMENT HOLDINGS,INC. & 松竹音楽出版

1995年2月22日発売の6thシングル。最高29位、10万枚。
松竹映画『時の輝き』主題歌。


12. Lovers' Moon
(作詞:東野純直、琴乃詩織・作曲:東野純直・編曲:小西貴雄)
(C) 1995 YAMAHA MUSIC ENTERTAINMENT HOLDINGS,INC. & 松竹音楽出版

『確かに愛したとき』カップリング曲。
松竹映画『時の輝き』挿入歌。


13. 80's
(作詞:売野雅勇・作曲:東野純直・編曲:澤近奏輔、東野純直)
(C) 1995 TV ASAHI MUSIC CO.,LTD. & YAMAHA MUSIC ENTERTAINMENT HOLDINGS,INC.

1995年5月24日発売の7thシングル。最高50位、1.6万枚。
テレビ朝日系『USO』エンディングテーマ。
純粋に良い曲だよね。
というかこの数日前にFOVがデビューしていて、2ヶ月後に『突然』を出すわけだけど、東野さんこのセールスダウンは尋常じゃ無いよ。前作から3ヶ月でマイナス8万って。


14. 二人のクロノグラフ
(作詞:作曲:東野純直・編曲:東野純直、安部潤)
(C) 1995 YAMAHA MUSIC ENTERTAINMENT HOLDINGS,INC.

『80's』カップリング曲。

-Bonus Track-

15. 君を抱きしめてた
(作詞:作曲:東野純直・編曲:瀬尾一三
(C) 2008 YAMAHA MUSIC ENTERTAINMENT HOLDINGS,INC.

1996年に制作していた未発表楽曲だと記載されています。ちょうどレコード会社をテイチクから東芝EMIに移籍する前だそう。
アイドル性が強かった彼がそのイメージを脱皮して行こうとしている感じがよく出ている曲。瀬尾さんアレンジというのも納得できる。
若干尾崎豊入ってるような気もするけどシングル向きかなと思う。野島ドラマ主題歌に合いそう。

2023年3月1日発売『「時代を創った名曲たち4」~瀬尾一三作品集SUPER digest~』(YCCW-10411、発売元 ヤマハミュージックコミュニケーションズ)に収録されることが決まりました。


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ヤマハのポップの貴公子
東野純直、初期シングルコレクション

AZ(アズ)こと東野純直(あずまのすみただ)…懐かしい名前ですね。僕らの世代の人ならきっとそう感じるのではないでしょうか。

1992年にヤマハが主催した第1回ミュージック・クエスト日本大会グランプリを獲得(金賞の宇井かおりものちにデビュー)、第1回ミュージック・クエスト世界大会審査員特別賞受賞のシンデレラ・ボーイ。ヤマハが見つけたポップスの貴公子。
1971年8月25日生まれ、鹿児島県出身、A型。

何処までも爽やかなルックスなのに妙に熱く汗臭いヴォーカルが印象的なシンガー・ソングライターでした。
当時、クラスメイトの面食いの女子が『あずまのカッコ良い!』とか言ってましたっけ。
作品を購入したことはなかったですが、レンタルではチェックしていたので一連のヒット曲は知っています。
懐かしさで今回初めてポチッとしてみました。

僕は女性ヴォーカルの作品を聴く比重が圧倒的なので、男性ヴォーカルにはうるさいというか好き嫌いが激しいのです。ユニクロK田さんとか布袋さんとか本当に無理だもんね。(曲は嫌いではない)
東野純直の声は大好物。アジカンのヴォーカル同様セクシーな男の『声』には妙に反応してしまうんですよ。

当時は全く気が付かなかったけれど、FIELD OF VIEWの元ネタは東野純直だったのかもしれないななんて今更ながら思いました。
ビーイングの長戸大幸さんは、既にあるものに何かを奇抜に組み合わせて全く新しいものを作るという手法を得意としていました。
東野さんの爽やか路線はFIELD OF VIEWに通じるものがありますし、東野さんの楽曲のアレンジを多く担当していた安部潤さんはFOVの初期のメンバーです。
よく聞くと東野さん浅岡さんの声も似てたりしますし。
ソロで出さずにビートルズを組み合わせてくるところが長戸大幸さんの上手さですよね。
セールス的にはFOVが東野さんを飛び越えてしまいましたからビーイング的には成功でしょうか。
九州男児だからなのかは分からないけど東野さんは意外にも男っぽさが強い声なんですよ。浅岡さんのほうが上品というか透明というか伸びる感じ。
お二人は友人ということみたいなので、お互いにそれぞれのヒット曲を『歌ってみた!』なんてやってみたら非常に面白くなると思います。いっそデュオでもいいな。東野さんが歌う『君がいたから』、浅岡さんが歌う『君だから』聴きたいな。

こういう正統派の男性シンガーソングライターはもうなかなか出てこないでしょうね。
そういう意味では80年代、90年代を体感した人達は、やっぱり幸せだったんじゃないかなと思いますよ。沢山のソロ・アーティストがいたから。
音楽という娯楽がもっと人の暮らしに溶け合って影響力もあった気がします。

書いていてふと思い出したことがある!
2丁目の飲み屋さんでたまたま隣り合ったお客さんと喋ってる時、『デビューの時から今でも東野純直のファンなんだよ』と言ってる人がいたの。(10年前で45歳くらいの男性)…もちろんその方はゲイなので東野さんのルックスから入ったそうですな曲も大好きだと言ってました。
当時の僕は、東野純直のこと自体忘れていたから、そんな人もいたな…程度で話を聞いていたんだけどその時も東野さんは辞めずに歌ってたんだよね。きっと志がある人なんだろうね。
東野さんより売れた人でも音楽を辞めてあきらめていったアーティストもいたろうに、続けたってすごいことだと思うよ。

最後に…
東野純直さん、未だに現役で歌ってるそうです!今年は30周年のメモリアル。
リアルで東野さんを見ていた人たち、ライブを観に行ってみてはいかがですか?
ちょっとむっちりと成長されているようですが元が良いから昔の面影はありますよね。
しかも昭島でラーメン屋さんを経営されてるそうです。今度行ってみようかな。

支那ソバ玉龍
東京都昭島市緑町4-1-27
火曜日定休日
東野純直 Twitter


個人的評価:★★★★★★★★★☆ 9