#0 光と影の中で / #1 あー夏休み / #2 離したくはない / #3 揺れる想い / #4 謎 / 最終章〜あとがき

zard1993

B'z、TUBEの商業的な成功にとどまらずビーイングが積極的に送り出したT-BOLAN、ZARD、大黒摩季、WANDSらがデビューから数年でブレイクしビーイング全盛期と呼ばれる1993年、アーティストたちは次々とヒット曲を乱発し、アルバムも高水準で売れるという状況になった。

年明け早々、女性2人組ユニットMANISHが『声にならないほどに愛しい』で注目され、タイアップ先のテレビ朝日の音楽番組に出演しスマッシュヒットになる。
ZARD『負けないで』、T-BOLAN『おさえきれない この気持ち』、大黒摩季『チョット/君に愛されるそのために…』WANDS『時の扉』が全て80万枚超えの大ヒットとなる。
T-BOLANは『すれ違いの純情』もヒットさせる。

ヴォーカル池森秀一を軸としたバンド(デビュー時はメンバーは固定されていなかった)のデビュー曲『このまま君だけを奪い去りたい』がドコモのコマーシャルで流れ、注目されてヒットチャートを急上昇。最終的にはミリオンとなる。
B'z最大のヒット曲『愛のままにわがままに 僕は君だけを傷つけない』も同じ頃。

4月に入るとMANISHの1stアルバムが発表され、いきなりトップ3に入った。
元グラスバレイの出口雅之によるプロジェクトREVが『甘いKiss Kiss』をリリースしトップテンヒットに。
WANDSが『愛を語るより口づけをかわそう』アルバム『時の扉』をリリースしいずれもミリオン。
続いて大黒摩季が『別れましょう私から 消えましょうあなたから』アルバム『DA DA DA』をリリースしいずれもヒット。

5月にはZYYGがシングル『君が欲しくてたまらない』でデビュー!いきなり大ヒットに。
T-BOLANのアルバム『HEART OF STONE』も80万クラスの大ヒット。

B'zが『裸足の女神』をヒットさせた6月に新人GEARSがデビューするも売れず。
ZYYG,REV,ZARD &WANDSとして『果てしない夢を feat.長嶋茂雄』をシングルでリリース!70万枚を超える大ヒットとなった。

7月に入りZARDのアルバム『揺れる想い』が発売されるとたちまち大ヒット!最終的には年間セールスNo.1の作品となる。

8月に入るとMi-keの宇徳敬子がソロでデビュー。森下由実子、柳原愛子が投入される。
9月は川島だりあ率いるFEEL SO BADがデビュー。
10月、ソニーのHUMAN BEEレーベルからTEARSがデビューし『眩しいほど綺麗になったね』でスマッシュヒット。
東芝EMIからリリースしていたWANDSと大黒摩季が10月、11月にそれぞれミニアルバムを発表し、レコード会社をB-Gramに移籍。
WANDSは11月に『Jumpin' Jack Boy』、大黒摩季は12月に『あなただけ見つめてる』をシングルリリースしやはりこれらも大ヒット。

TUBEの前田亘輝がソロ曲『Try Boy, Try Girl』を発売してソロでは初めての大ヒットを手にする。
12月には5月に続きT-BOLANがアルバム『LOOZ』を発売している。







1993年にビーイングが送り出した新人のシングル
・BAAD『どんな時でもHold Me Tight』
・DEEN『このまま君だけを奪い去りたい』
・REV『甘いKiss Kiss』
・ZYYG『君が欲しくてたまらない』
・EDGE『どこかで君の声が聴こえてくる』
・GEARS『くちびる』
・宇徳敬子『あなたの夢の中そっと忍び込みたい』
・森下由実子『Tears』
・柳原愛子『Don't let me down』
・FEEL SO BAD『Ready or not』
・TEARS『眩しいほど綺麗になったね』
・Beaches『いますぐ夏へ連れ去って…』
・中谷美紀『あなたがわからない』
・中村彩花『遥かな時間を越えて』
・中原薫『街中の素敵 みんな着飾って』

セールスは微妙なものもあったけれど、ここまで次々とデビューさせたのは凄い。

主要アーティストのセールス

【シングル】
・B'z『愛のままにわがままに僕は君だけを傷つけない』202.1万枚
・B'z『裸足の女神』173.6万枚
…ZARD『負けないで』164.5万枚
・ZARD『君がいない』80.2万枚
・ZARD『揺れる想い』139.6万枚
・ZARD『もう少し、あと少し…』84.4万枚
・ZARD『きっと忘れない』87.2万枚
・大黒摩季『チョット』84.0万枚
・大黒摩季『別れましょう私から消えましょうあなたから』66.7万枚
・大黒摩季『Harlem Night』39.6万枚
・大黒摩季『あなただけ見つめてる』123.6万枚
・WANDS『時の扉』144.3万枚
・WANDS『愛を語るより口づけをかわそう』112.1万枚
・WANDS『恋せよ乙女』81.9万枚
・WANDS『Jumpin' Jack Boy』82.7万枚
・DEEN『このまま君だけを奪い去りたい』129.3万枚
・DEEN『翼を広げて』57.1万枚
・DEEN『Memories』45.2万枚
・DEEN『永遠をあずけてくれ』56.6万枚
・T-BOLAN『おさえきれない この気持ち』82.6万枚
・T-BOLAN『すれ違いの純情』74.3万枚
・T-BOLAN『刹那さを消せやしない』73.2万枚
・T-BOLAN『わがままに抱き合えたなら』40.4万枚
・TUBE『夏を待ちきれなくて』79.7万枚
・TUBE『ガラスのメモリーズ』61.9万枚

【アルバム】
・ZARD『揺れる想い』223.9万枚
・大黒摩季『DA DA DA』74.6万枚
・大黒摩季『U.Be Love』54万枚
・WANDS『時の扉』162.6万枚
・WANDS『Little Bit...』95.2万枚
・T-BOLAN『HEART OF STONE』86.6万枚
・T-BOLAN『LOOZ』61.8万枚
・TUBE『Say Hello』32.3万枚
・TUBE『浪漫の夏』90.5万枚

こうしてみると、ビーイング系が凄まじいブームだったことをよく分かってもらえるでしょう。
年末になると長戸大幸プロデューサーがコンフィデンス誌で耳病が悪化したことを理由に引退することを発表。
事実は違って、芸能界の大物とトラブルがありしがらみのある東京に嫌気がさしたというものだったらしい。
次回はその後のビーイングを総括していきます。エッセイも終盤。