中山美穂 6th Album
CATCH THE NITE
KING RECORDS
キングレコード株式会社
1988年2月10日発売(CD : K32X 240 / CT : K28H 1130 / LP : K28A 850)

▼カタログ
・2022年リマスター、タワレコ限定盤:『CATCH THE NITE+3』(SACD : NKGD-29)2022.8.10
・2015年リマスター:(CD:KICS-3266)2015.10.14
・廉価版:(CD:KICS-268)1992.11.21
・GOLD(CD : 330A 50088)1989.11.25

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Produced by 角松敏生 for BURNING PUB. & BIG APPLE
最高1位・約35万枚

TL

1. OVERTURE (Inst.)
(作曲:編曲:角松敏生)
(C) 1988 Burning Publishers Co., Ltd.

始まりのワクワクを感じさせるインストゥルメンタルが次の曲へ誘う。

2. MISTY LOVE
(作詞:作曲:編曲:角松敏生)
(C) 1988 Burning Publishers Co., Ltd.

エレクトリックなグルーヴ感の合間をジャズ、フュージョンが顔を出して融合しゆく。
コーラスが攻めというか角松敏生さんの声が目立ってますよね。


3. TRIANGLE LOVE AFFAIR
(作詞:真沙樹唯・作曲:編曲:佐藤博)
(C) 1988 Burning Publishers Co., Ltd. & Marmalade Music Publisher

風合いが本当の初期のドリカムっぽい打ち込みサウンド。

4. SHERRY
(作詞:作曲:編曲:角松敏生)
(C) 1988 Marmalade Music Publisher & Burning Publishers Co., Ltd.

シングル『You're My Only shinin' Star』のカップリングとしてシングル化。
角松敏生さんらしいなぁってサウンド。


5. スノー・ホワイトの街
(作詞:真沙樹唯・作曲:編曲:佐藤博)
(C) 1988 Burning Publishers Co., Ltd. & Marmalade Music Publisher

ベースラインとピアノの戯れが印象的。今作では数少ないアイドルっぽさを漂わせたナンバー。中山美穂のヘタウマな感じのヴォーカルの良さを引き出せてる。
とはいえこの時代の打ち込みとしてはかなり秀逸なトラックではないかと思う。


6. CATCH ME
(作詞:作曲:編曲:角松敏生)
(C) 1988 FUJI PACIFIC MUSIC, INC.

side Bの始まりはやっぱりこの曲!
1987年10月7日発売のシングル。最高1位、21,8万枚。
収録されているのはアルバム・ヴァージョンでイントロのウォーイェーイがない。
人気シンガーソングライター角松敏生氏をプロデューサーに迎えて制作した初のシングル曲。かつてのアイドル歌謡の残り火がシーンには残っていたが、ダンサブルで洗練されたディスコソングはバブル景気で沸き上がる輝かしい日本で受け入れられた。
フジテレビ系ドラマ『おヒマなら来てよネ!』主題歌。(主演 中山美穂)


7. JUST MY LOVER
(作詞:作曲:編曲:角松敏生)
(C) 1988 Burning Publishers Co., Ltd. & Marmalade Music Publisher

まさに角松敏生っていうサウンドでコーラスも目立っています。

8. FAR AWAY FROM SUMMER DAYS
(作詞:作曲:編曲:角松敏生)
(C) 1988 Burning Publishers Co., Ltd.

現在角松敏生さんがシティポップで注目されているのも頷けるお洒落な仕上がり。

9. GET YOUR LOVE TONIGHT
(作詞:斉藤謙策・作曲:藤沢秀樹・編曲:角松敏生)
(C) 1988 Burning Publishers Co., Ltd. & Marmalade Music Publisher

作曲を手掛けたのは、のちにダンス⭐︎マンとしてモーニング娘。の『LOVEマシーン』や『恋のダンスサイト』などの楽曲を編曲家してその名を挙げた藤沢秀樹。

10. 花瓶
(作詞:作曲:編曲:角松敏生)
(C) 1988 Burning Publishers Co., Ltd.

ラストを飾るのはスケール感のあるバラード。ブラコンの味付け。
J-Popはサビが重要で、派手な抑揚のあるメロディーを持ってくる人が多いけどこの曲はそうではありません。単調なメロディの繰り返しをコーラスで盛り上げる手法はアメリカ人が特に好む構成。
角松敏生さんが美穂さんに書いた『You're My Only Shinin' Star』はJ-Popの王道の構成だけども。こちらは異端の名曲かな。


RV

CDはこちら amazon.co.jp
CATCH THE NITE
中山美穂
キングレコード
2015-10-14



中山美穂さんの6thアルバム。
先行シングル『CATCH ME』を含めて、現在シティポップのブームの中心人物の一人であるToshiki Kadomatsu(角松敏生)さんがプロデュースした作品になります。
『CATCH ME』がヒットとなり、3rdアルバム収録曲だった角松敏生作品『You're My Only Shinin' Star』をヴォーカル、オケともに再録音の上、シングルカットするとこちらもヒットとなった。
今作に収録されたシングルは『CATCH ME』のみ。

全体を貫くのがエレクトリックな打ち込みサウンドで、角松敏生さんをはじめとするコーラスが曲に厚みを付け足していて決して軽くない印象。
アイドル歌謡を良い意味で打ち破ってる感じがします。

角松敏生さんとの出逢いを経て中山美穂の音楽性はさらにブラコン方面に進化してゆく。
シングル『人魚姫 -Mermaid-』では当時としては革新的なモロ洋楽なサウンドでアイドル歌謡の常識を完全に打ち破っている。
そして『Witches』で紅白。
この時のマネージャーは遠藤正則氏。
小泉今日子さんや内田有紀さんのマネージャーを務めた元バーニングの敏腕マネージャーですが、彼は非常に音楽好きでディスコに行くなどダンスミュージックに造詣が深かった。
中山美穂、小泉今日子ともにリミックスアルバムを発売している。

いわゆる大物アイドルだった中山美穂をここまで大胆に染め上げ、仕上げた角松敏生さんのプロデュースワークはあっぱれなんだけど、それにOKを出したキングレコードやバーニングも素晴らしい。

個人的にこれを聴いて、角松敏生さんのプロジェクトVOCALANDが聴きたくなってきた。リリースされた当時、リアルでは聴かなかったから。

個人的評価:★★★★★★★★★☆ 9


ctn
『このサウンドはアイドルじゃないよ』プンッ

CDはこちら amazon.co.jp
CATCH THE NITE
中山美穂
キングレコード
2015-10-14


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CATCH THE NITE
King Records
2020-11-20