#0 光と影の中で / #1 あー夏休み / #3 離したくはない / #3 揺れる想い / / 最終章〜あとがき

BeG

ビーイングと聞いて思い浮かべるのは何ですか?求人雑誌?人材派遣会社?
現在40代〜50代の人にとっては音楽の『ビーイング系』が真っ先に思い浮かぶのではないでしょうか。
今回は1990年代初頭、J-Popシーンを席巻した『ビーイング系』についてエッセイを書いていこうと思います。
『80年代アイドル』は見事に挫折してしまいましたが、このネタは完走できるでしょう。
長くなると思いますがお付き合い下さい。

僕等が体験した『ビーイング系』は現在では大手レコードレーベルの一つとして認識されているようです。

1978年の創業時、ビーイングは小さな音楽制作会社であった。
創業者はアパレルや芸能プロモーター、作曲家、作詞家など様々な経歴を持つ長戸大幸(ながとだいこう)氏です。
創業メンバーには作曲家として数々のヒットを送り出した織田哲郎 氏や作詞家、歌手として活動し、近年では海外で楽曲がサンプリングされるなど注目されている亜蘭知子 氏もおられました。
長戸氏によると当初は作詞家の阿久悠さんも出資していたとのこと。

創業メンバーのひとりで音楽出版社に勤務していた月光恵亮(つきみつけいすけ)氏はロック系に強く、初期のビーイング作品の制作は彼が主導的な立場であった。
長戸氏の企画力を活かし月光氏が現場で指揮を取るという時期もあったようだ。
ラウドネスをはじめとしたロックシーンにいたバンドやアーティストはどこかしらビーイングと繋がっていたりする。
また長戸氏のひらめきでヘビーメタル(HM)をイニシャルにしたアーティスト、ハードロック(HR)をイニシャルにしたアーティストを投入するなど遊びゴコロは昔からあったようだ。
前者は本城未沙子、浜田麻里、後者は早瀬ルミナなどがいた。
売れ線のイメージが強いビーイングだが、初期はロックに力を入れていたようで、BOOWY(東芝EMI移籍前まで)、TROUBLE(のちのTHE虎舞竜)、BLIZARDなどを輩出している。

大きな転機はTUBEのデビューではないだろうか。
発掘はビーイングで制作も行っていたが、資金難でマネジメントする余力がなかったため、田辺エージェンシーでタモリさんのマネージャーをしていた菅原潤一 氏に預けて、レコード会社はCBSソニーとなる。
TUBEは長戸大幸氏が前田亘輝さんの声から連想してサザンのイメージで夏を前面に押し出してデビューした。
最初のうちの楽曲は織田哲郎さんや長戸大幸さん、鈴木キサブローさん、などメンバーのオリジナル曲ではなく提供されたものが多かった。
90年代に入るとオリジナル曲で勝負するようになる。長戸プロデューサーのヒントを頼りにメンバー作の『あー夏休み』がヒット。
そこからTUBEの黄金期が始まる。

この年は1988年にBMGビクターからデビューさせていたB'zが次々とヒット曲を出し始める。
さらにビーイングの実力派ミュージシャンを集めて制作したB.B.Queensが『おどるポンポコリン』で空前の大ヒットになる。

そして、ここからビーイングの快進撃が始まることになる。

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2022-08-10