globe 1st Album
globe
avex globe / エイベックス
1996年3月31日発売(CD : AVCG-70001)
初回盤は特殊仕様、通常盤はハードカバー付き。

▼カタログ
ミニディスク:発売日同じ(MD : AVYG-72002)
廉価版:2012年3月21日発売(CD : AQCD-50694)

gl

Produced by Tetsuya Komuro
最高1位・413.6万枚

TL

1. GIVE YOU
(作曲:編曲:小室哲哉)
(C) 1996 AVEX MUSIC PUBLISHING
『Feel like dance』のサビのメロディーをピアノとコーラスでovertureにしたもの。KEIKOの声とTKの声は、まさにglobeという物語のプロローグという感じ。
購入した頃を思い出します…なんともいえない高ぶりと興奮で高校から帰宅したままブレザー(制服)を脱ぐことさえ忘れていた。


2. Feel Like dance
(作詞:作曲:編曲:小室哲哉)
(C) 1995 FUJI PACIFIC MUSIC,INC. & AVEX MUSIC PUBLISHING
1995年8月9日発売の1stシングル。フジテレビ系ドラマ『ひとりにしないで』主題歌。最高3位、95.2万枚。
正体不明のユニットとしてセンセーショナルに登場した彼らだったが、この曲に関しては小室哲哉プロデュースという話題性より楽曲の良さのほうが勝(まさ)っていたように思う。
trfみたいなヴォーカルだけどサウンドは明らかに違った!単純な打ち込みではなくシンセを駆使して近未来を演出しながら、歌詞とメロディーとコーラスには現実社会の侘び寂びまでを織り交ぜている。
時代の先端にいた彼ならではの絶技。まさにキラー・チューンといえるだろう。小室さんの本気を改めて感じる。
そうそう、ヴォーカルはどんなに美人なんだろうなんて妄想したりしてましたっけ。


3. GONNA BE ALIGHT
(作詞:MARC, 小室哲哉 ・作曲:編曲:小室哲哉)
(C) 1996 AVEX MUSIC PUBLISHING
ヴォーカリストKEIKOの名刺のような1曲。朋美でいうと『Just real love night』的な曲だね。
サビのシンセには悶絶しましたよね。


4. DEPARTURES
(作詞:小室哲哉, MARC・作曲:編曲:小室哲哉)
(C) 1996 AVEX MUSIC PUBLISHING
1996年1月1日発売の4thシングル。JR東日本『JR Ski Ski』CMソング。最高1位、228.8万枚。
収録されているのはアルバム・ヴァージョンでいきなりサビから始まるRadio Editとは異なりイントロがあるもの。
アルバムに向けたトドメの1曲として世に放たれ、大ヒットとなったglobeの代表曲。
バラードにリズムマシーンを大胆に挿入し、よりドラマティックな楽曲に仕上がった。このやり方はのちのJ-Popにも大きな影響を与え、様々な類似曲が誕生していった。


5. Regret of the Day
(作詞:作曲:編曲:小室哲哉)
(C) 1996 AVEX MUSIC PUBLISHING
トヨタ自動車『新型CYNOS』CMソング。(本人出演)
アルバム用の新曲だったが、コマーシャルソングとしてオンエアされていた。


6. Joy to the love (globe)
(作詞:小室哲哉, MARC・作曲:編曲:小室哲哉)
(C) 1995 AVEX MUSIC PUBLISHING
1995年9月27日に9thシングル。トヨタ自動車『新型CYNOS』CMソング。(本人出演)最高1位、81.6万枚。
小室さんがいち早く日本に紹介したジャングルはH Jungle with t『WOW WAR TONIGHT』やtaeco『deep GRIND』、ポップス色を濃くして薄めているが内田有紀『Only You』でも聴くことができる。


7. SWEET PAIN
(作詞:作曲:編曲:小室哲哉)
(C) 1995 AVEX MUSIC PUBLISHING
1995年11月1日発売の3rdシングル。TDK CMソング。(本人出演)最高2位、90万枚。
この曲を初めて聴いた時はCMだったと思うけど、globeのイメージにかなりリンクしてるなあって感じた。


8. Always Together
(作詞:作曲:編曲:小室哲哉)
(C) 1996 AVEX MUSIC PUBLISHING
シリアスなイントロで始まるバラード。
個人的にはサビはカットしても良かったと思う。Aメロ、Bメロのマイナー感が本当に心地よかったから。


9. Precious Memories
(作詞・作曲:編曲:小室哲哉)
(C) 1996 AVEX MUSIC PUBLISHING
アルバム用の新曲。学生時代の恋人、仲間たちを回想している。そして誰もが気付かないうちに何かを忘れて、失くして、それでも生きている。それを彼女は大切な思い出と歌っている。

10. FREEDOM
(作詞:小室哲哉, MARC・作曲:編曲:小室哲哉)
(C) 1996 AVEX MUSIC PUBLISHING
1996年3月27日、アルバムの発売直前に5thシングルとしてリリースされた。KDD CMソング。最高3位、48.5万枚。
シングルはRADIO EDIT(短縮化)で収録されている。


11. MUSIC TAKES ME HIGHER
(作詞:MARC・作曲:編曲:小室哲哉)
(C) 1996 AVEX MUSIC PUBLISHING
全編英語詞のテクノ・ダンスナンバー。余興というか、ボーナストラック的な趣を感じる。
権利者登録には作詞はMARC単独となっている。


12. LIGHTS OUT
(作曲:編曲:小室哲哉)
(C) 1996 AVEX MUSIC PUBLISHING
やはり最後はTKのピアノソロ。
洋画でエンドロール中に主題歌が終わり、インストゥル・メンタルに切り替わったときのような感じ、音色のせいか寂しさを感じる。


RV

globe
avex globe
2015-05-06



27年前に発売されたglobeの1stアルバム。オリジナル・アルバムとしては驚異的の410万枚というセールスを記録した。
ベストアルバムがモンスター級に売れたB'zでさえオリジナルとなると、この記録には敵わないのである。

アルバム前に発表したシングルが5枚でそのうち1枚がダブルミリオン、3枚が90万枚前後の大ヒットですから、そもそもヒットしない訳がないのですが…。

1995年3月、trfの『dAnce to positive』を大ヒットさせたあと、小室さんが力を入れたのが8月にデビューしたglobeと9月にデビューの華原朋美です。
globeは小室さん自身がメンバーとして参加したことからもその本気度は高く、タイアップCMにも小室さんが出てくるなど前面に立った活動を行いました。
デビュー曲から立て続けに大ヒットとなりアルバムへの期待が高まるなか、4枚目の『DEPARTURES』がダブルミリオンに。
しかもこの間、華原朋美が『I BELIEVE』でチャートを賑わせブレイク状態になり、新たに手掛けることになった安室奈美恵も『Body Feels EXIT』『Chase the Chance』が大ヒットとなっていました。
さらにtrfのアルバム『BRAND NEW TOMORROW』までプロデュースしています。
96年に入ると3月に安室奈美恵『Don't wanna cry』華原朋美『I'm proud』をミリオンヒットさせています。
そんな大忙しな絶好調の状態でアルバム『globe』は発表されたのです。

アルバム用の新曲は歌もの5曲、インスト1曲の6曲。残り5曲がシングルで、1曲がイントロダクションという構成。
小室さんプロデュースのアルバムはのちのち聴くと、手抜きだなと感じることもあったけれど、この作品に関してはそう感じることはなかった。
時を経た現在(いま)聴いても『やっぱりいいなー』と思うから。

globeの登場と共にTRFが過去のものになってゆく感じが少し寂しかったけれど、せっかくフル・プロデュースの『Hey!Ladies&Gentleman』『BRAVE STORY』『SILENT NIGHT』を出したのならあそこで小室ブランドでフルアルバムを出して欲しかったよね。
…そして小室ブランドはglobeと華原朋美へと注力されてゆくことになる。
この2ヶ月後には華原朋美『LOVE BRACE』を世にドロップしている。

個人的評価 ★★★★★★★★★★ 10