Mi-ke(みけ) Best Album
complete of Mi-ke at the BEING studio
B-Gram
Manufactured & Distributed by Being,INC.
(P) 2002 Being,INC.
2002年12月20日発売(CD: JBCJ-5006)

mike

Produced by DAIKOH NAGATO

TL

1. 涙のバケーション
(作詞:長戸大幸・作曲:織田哲郎・編曲:池田大介 & M-Project)
(C) 1992 Be Kikakushitsu

1992年12月31日発売の10thシングル。最高19位、8万枚。
第43回 NHK 紅白歌合戦歌唱曲。
イントロではコニー・フランシスの『VACATION』が引用されている。
間奏のギターのフレーズが大黒摩季の『いちばん近くにいてね』のAメロだということにビーイングファンならば気づくよね。
91年のデビューから2年足らずで10枚めというリリースのペースに驚きますね。


2. "コニー・フランシス" メドレー
『VACATION』
(作詞:作曲:FRANCIS CONNIE, HUNTER HANK)
『I'm Gonna Be Warm This Winter』
(作詞:作曲:BARKAN MARK, HUNTER HANK)
『SOMEONE ELSE' S BOY』
(作詞:作曲:GORDON HAL, HOSEY ATHENA)
『Too Many Rules』
(作詞:作曲:STIRLING DON, TEMKIN GARY)
(P) 1993 Being, INC. / (C) EMI LONGITUDE MUSIC / UNIVERSAL DUCHESS MUSIC CORPORATION

『VACATION』『I'm Gonna Be Warm This Winter』『SOMEONE ELSE' S BOY』『Too Many Rules』のメドレー。
これらのコニーさんのオリジナルを聴くと渋谷系というのが決してオリジナリティの強いジャンルだったわけではなく、オマージュのもとに成立していた焼き直しだったのだということが少しわかる。
『甦る60's 涙のバケーション』より。


3. サーフィン・JAPAN
(作詞:長戸大幸・作曲:織田哲郎・編曲:池田大介 & M-Project)
(C) 1992 Be Kikakushitsu

1992年6月10日発売の7thシングル。最高10位、11.7万枚。雪印『とってもゼリー』CMソング。(本人達が出演)

4. サーフィン・USA
(作詞:作曲:BERRY CHUCK, WILSON BRIAN DOUGLAS・日本語詩:関ゆみ子・編曲:池田大介)
(C) 1963 ARC MUSIC

ビーチボーイズのカバー。アルバム『太陽の下のサーフィン・JAPAN』収録。
この曲は倉木麻衣のHOT ROD BEACH PARTYでもカバーされておりビーイングのお家芸。


5. Please Please Me, LOVE
(作詞:上杉昇・作曲:編曲:栗林誠一郎)
(C) 1993 FUJI PACIFIC MUSIC, INC.

1993年5月12日発売のラストシングル。最高15位、12.3万枚。フジテレビ圭木曜劇場『愛情物語』主題歌。
ビートルズを意識して制作された。


6. AND I LOVE HER
(作詞:作曲:Lennon/McCartney・編曲:栗林誠一郎)
(C)1964 NORTHERN SONGS LTD & MACLEN MUSIC LTD

ビートルズのカバー。アルバム『永遠のリバプールサウンド〜Please Please Me, LOVE』より。

7. 想い出の九十九里浜
(作詞:長戸大幸・作曲:編曲:織田哲郎)
(C) 1991 NICHION,INC.

1991年2月14日発売の1stシングル。最高5位、48万枚。TBS系ドラマ『ナースステーション』主題歌。
第42回 NHK 紅白歌合戦歌唱曲。


8. 好きさ 好きさ 好きさ
(作詞:作曲:Chris White・日本語詩:漣健児・編曲:池田大介)
(C) 1967 VERULAM MUSIC CO LTD

1991年5月3日発売の2ndシングル。最高9位、5.1万枚。カップリングは『スワンの涙』
ゾンビーズのカバー曲。『想い出のG.S.九十九里浜』より。


9. 亜麻色の髪の乙女
(作詞:橋本淳・作曲:すぎやまこういち・編曲:寺尾広)
(C) 1968 SEVEN SEAS MUSIC CO.LTD. & VENUSTONE

ヴィレッジ・シンガーズのカバー。『想い出のG.S.九十九里浜』より。コーラスはヴィレッジ・シンガーズの清水道夫さん。リーダー小松久さんはソニーの担当ディレクターからビーイングに移り、TUBEやZARDの担当ディレクターを務めた。
2002年に島谷ひとみさんがカバーしたものがヒットして知名度がある。


10. ブルーライト ヨコスカ
(作詞:長戸大幸・作曲:織田哲郎・編曲:明石昌夫)
(C) 1991 Be Kikakushitsu & Nippon Television Music Corporation

1991年6月13日発売の3rdシングル。最高13位、27.2万枚。日本テレビ系『クイズ世界はSHOW by ショーバイ!!』エンディングテーマ。

11. ブルーライト ヨコハマ
(作詞:橋本淳・作曲:筒美京平・編曲:明石昌夫)
(C) 1968 NICHION,INC.

いしだあゆみさんのミリオンセラーのカバー。アルバム『懐かしのブルーライトヨコハマ ヨコスカ』より。

12. アイラブユー,OK
(作詞:相澤行夫・作曲:矢沢永吉・編曲:池田大介、M-Project)
(C) 1975 NICHION,INC.

矢沢永吉さんのカバー。アルバム『朝まで踊ろう 悲しきテディ・ボーイ』

13. 悲しきテディ・ボーイ
(作詞:長戸大幸・作曲:織田哲郎・編曲:池田大介、M-Project)
(C) 1992 Be Kikakushitsu & Nippon Television Music Corporation

1992年4月8日発売の6thシングル。最高10位、10.2万枚。日本テレビ系『クイズ世界はSHOW by ショーバイ!!』エンディングテーマ。

14. 朝まで踊ろう
(作詞:たちひろし・作曲:長戸大幸・編曲:池田大介、M-Project)
(C) 1980 SHINKO MUSIC PUBLISHERS

1992年7月22日発売の8thシングル。最高15位、9万枚。舘ひろしさんのカバー。

15. 白い²白いサンゴ礁
(順列組み合わせ:長戸大幸・作曲:編曲:織田哲郎)
(C) 1991 Be Kikakushitsu & TV Asahi Music Co.,LTD.

1991年12月4日発売の5thシングル。最高19位、13.1万枚。テレビ朝日系『ディズニータイム』テーマ曲。
レコードコレクターである長戸大幸氏のリスナーとしての遊びゴコロ炸裂のナンバー。歌詞はすべてフォークやニューミュージックの曲のタイトルであり、ただそれを並び替えたものである。


16. "OFF COURSE" メドレー
『YES NO』
『眠れぬ夜』
『さよなら』
(作詞・作曲:小田和正・編曲:池田大介)
(C) 1979, 1980 FUJI PACIFIC MUSIC, INC. / (C) 1975 Central Music (P) 1992 Being, INC.

オフコースの楽曲のメドレー。アルバム『忘れじのフォーク・白い²白いサンゴ礁』より。

17. BLUE MOONのように
(作詞:作曲:関ゆみ子・編曲:池田大介)
(C) 1992 Be Kikakushitsu

『Pink Christmas』カップリングですが完成度が高いためベスト盤に収録された。つくったのは『ちびまるこちゃん』の初代オープニング曲歌手の関ゆみ子さん。彼女は学習院大学卒業の才媛で、Mi-keのメンバー渡辺真美さんは学習院大学の学友である。

18. む〜んな気持ちはおセンチ
(作詞:川島だりあ・作曲:編曲:織田哲郎)
(C) 1991 Be Kikakushitsu & TV Asahi Music Co.,LTD.

1991年7月11日発売の4thシングル。最高50位、1.2万枚。テレビ朝日系『おぼっちゃまくん』エンディングテーマ。

19. Pink Christmas
(作詞:長戸大幸・作曲:春畑道哉・編曲:葉山たけし)
(C) 1992 Nippon Television Music Corporation

1992年11月6日発売の9thシングル。最高22位、11.4万枚。日本テレビ系『クイズ世界はSHOW by ショーバイ!!』エンディングテーマ。
『White X'mas』のフレーズを挿入した遊びゴコロのあふれるクリスマス・ロック。TUBEのギタリスト春畑道哉さんが楽曲提供している。


20. クリスマス・イヴ
(作詞:作曲:山下達郎・編曲:明石昌夫)
(C) 1983 SMILE PUBLISHERS

山下達郎さんのクリスマス・ソングのカバー。ギターをフィーチャーしたロック寄りの解釈である。
もともとクリスマスをテーマにしたアルバム制作を行なっていたが、結果的に完成しなかった。
これはその制作中の時のもので、このアルバムが初公開!未発表音源として収録された。


mikesann
村上遙|宇徳敬子|渡辺真美
ビーイングの企画力とスターダストの人材発掘能力の見事なコラボ

RV




プロデューサーの長戸大幸氏の話によると、ソニーと一緒にやっていた渚のオールスターズからソニーが降りることになって、渚のオールスターズに参加していた栗林誠一郎さん、近藤房之助さん、坪倉唯子さんの居場所がなくなってしまうので、まとめてBMGビクターに持っていった。

つまり実質的にTUBEを抜いた渚のオールスターズであり、B.B.Queensに名前を変えたものの系列のアーティストを擁してさまざまな音楽を楽しむというコンセプト自体は継承された。
Mi-keはそんなB.B.Queensのコーラス隊(B.B.Queensシスターズ)として構想され、ビーイングが親しくしていたスターダストプロモーションが人材を供給した。

今ではあまりに有名となった話ではありますが、ZARDの坂井泉水さんもメンバー候補としてオーディションに参加していましたが、『宇徳敬子と色がかぶる』との理由から見送りとなり、プロデューサーが構想していた別のプロジェクトのヴォーカリストとして選抜された。これがのちのZARDである。

Mi-keはデビューから好調で次々と作品を発表してゆきました。多くのシングルが10万枚超えしており、固定ファンがいたんでしょうね。
アイドル冬の時代と云われた90年初頭に、かつてのアイドル的な展開で頑張ったグループのひとつでしょうね。
シングルを発売して、程なくしてそのシングルのコンセプトになったサウンドであったり楽曲をカバーし、アルバムとして発売する手法を取った。
デビュー曲『想い出の九十九里浜』はGS(グループ・サウンズ)のリスペクトが感じられる楽曲といわれていて、そのあとにGSの名曲を詰め込んだ『想い出のGS九十九里浜』というカバーアルバムを発表している。

以後『懐かしのブルーライト ヨコハマ ヨコスカ』『忘れじのフォーク・白い²サンゴ礁』『太陽の下のサーフィン・JAPAN』『朝まで踊ろう 悲しきテディ・ボーイ』『甦る60's 涙のバケーション』『永遠のリバプールサウンド〜Please Please Me, LOVE』といった感じでシングルに沿ったカバーアルバムを必ず発表した。
ただ、『Pink Christmas』はクリスマスアルバムの制作途中で頓挫している。ちなみにこの時期はビーイングが多忙となった時期でありプロデューサーとしてはこちらにかかりきりになることが難しかったのではないかと思われる。
Mi-keは93年をもってリリースを終了した。リードヴォーカルの宇徳敬子さんはこの年からソロ活動に入っている。

まだビーイングが多忙になる前のことでしたから、音楽へのリスペクトとオマージュがたっぷり詰まった作品群です。
とはいえほとんどが長戸大幸プロデューサーの趣味です。(笑)
この手のカバーはこれの前には『プレイヤーズ・ポール・ポジション』シリーズでもやってましたし、これの後には倉木麻衣の時もMAI-K&FRIENDSなどで、しっかりやってましたからね。本当に好きなんでしょうね。

個人的評価:★★★★★★★★☆☆ 8


Mi-Ke Golden Hits~20th Anniversary~(DVD付)
Mi-Ke
ビーグラム
2011-07-20



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