こんにちは。お元気にされてますか?
私はというと少し微妙かもしれません。
コロナからの閉塞感、昨年と同じようなことが驚くくらい今年も起こってしまってることに絶望的なきぶんもあったり。
そんな時は、心に染み渡る歌詞をじっくり聴いてみるんです。
今回はいつもと趣向を変えてそんなエントリーにしてみましょうか。

ユーミンが1983年に発表した、この年1枚めのスタジオ・アルバム『リインカーネーション』に収録されているアルバム曲です。2枚めの『VOYAGER』は12月に発売されています。


主題は桜、春の歌ですが、一年の移り変わりを織り交ぜて描かれている壮大なスケールの曲です。

窓際では老夫婦が
ふくらみだした蕾をながめてる
薄日の射す枯木立が
桜並木であるのを
誰もが忘れていても

何も云わず
やがて花は咲き誇り
かなわぬ想いを散らし 季節はゆく

二度と来ない人のことを
ずっと待ってる気がするティールーム
水路に散る桜を見に
さびれたこのホテルまで


1番では女性が古びたホテルのガラス張りのティールームに、おそらく1人で訪れていて、窓際に腰掛けた老夫婦を見つめている。
彼女は過去にここに訪れたことがあるのでしょう。もしかしたらその昔大切な人と訪れたことがあったのかも知れない。
そしてこの枯木立が桜並木であることも知っているようだ。

真夏の影 深緑に
ペンキの剥げたボートを浸し
秋の夕日細く長く
カラスの群れはぼんやり
スモッグの中に溶ける


季節の回想。
ここで間奏が入ります。
彼女の心が次第に見えて来ます。

どこから来て どこへ行くの
あんなに強く愛した気持も
憎んだことも 今は昔

四月ごとに同じ席は
うす紅の砂時計の底になる


空から降る時が見える
さびれたこのホテルから


やはり大切な人との別れを胸にここに訪れていた女性。
この曲の究極フレーズがこちら!

四月ごとに同じ席は
うす紅の砂時計の底になる


ユーミンすごいよ!ティールームを砂時計としてとらえ、降る桜を砂に例えています。
こういうのを発見するたびユーミンにハマっていったなぁ。

桜が降る時…季節の移り変わりを含めた時間の経過を、経る時としてかけています。桜の降る、と時間の経る。

『春よ、来い』ほど一般には浸透していないけど、この曲も非常に名曲といえるのではないでしょうか。