松任谷由実 - アルバム - Yuming Compositions : Faces
松任谷由実 Cover Album
Yuming Compositions : Faces(ユーミン・コンポジションズ・フェイセス)
EXPRESS / 東芝EMI株式会社
2003年12月17日発売(CD : TOCT-25400)
▼カタログふ
期間限定プライス盤:2013年10月2日発売(CD :TYCT-69067)UNIVERSAL

Photo: Leslie Kee
Produced by Masataka Matsutoya (#3,6,8,9)
and Ricky Peterson (#1,2,4,5,7,10,11)
最高3位・19.2万枚

Cover Album
1. オーシャン・ブルー(ocean version)
(作詞:作曲:松任谷由実・編曲:Ricky Peterson)
(C)1984 FUJI PACIFIC MUSIC, INC.
1984年4月28日発売の稲垣潤一の7thシングル曲。(最高26位、5.5万枚)
由実さんが書いたシティーポップって感じ。ハウスのリミックスのように都会的な仕上がり。
初回限定盤にはラストにこの曲の別ヴァージョンがボーナス収録されている。
2. 日付変更線
(作詞:松任谷由実・作曲:南佳孝・編曲:Ricky Peterson)
(C)1978 YOUNG JAPAN GROUP
1978年9月21日発売の南佳孝のアルバム『SOUTH OF THE BORDER』収録曲。
『海流』『貿易風』という言葉に由実さんらしさを感じる。
3. 雨音はショパンの調べ
(作詞:Gazebo, P.Mazzolinr・訳詞:松任谷由実・作曲: P.L.Gimbini ・編曲:松任谷正隆)
(C) 1983 Televis Edizioni Musicali Srl & ABRAMO ALLIONE ED MUS Srl
小林麻美さんがシングルとして発売したヒット曲。(52万枚)
原曲はイタリア人歌手Gazeboさんの1983年のシングル曲『I Like Chopin』だそうでカバーということになる。日本語訳詞は由実さんが手がけた。
4. 瞳はダイアモンド
(作詞:松本隆・作曲:呉田軽穂・編曲:Ricky Peterson)
(C)1983 Sun Music Publishing, Inc.
松田聖子の15thシングルとして作曲提供。(56.8万枚)
提供した時は由実さん自身が歌唱することはないものと判断されていただろう呉田軽穂名義ではあるものの、やっぱり自分の子供は可愛くなったのかな。
5. あの頃のまま
(作詞:作曲:呉田軽穂・編曲:Ricky Peterson)
(C) 1979 ALFA MUSIC,INC.
1979年発売のブレッド&バターのシングル曲。
サイモン&ガーファンクルが歌詞に出てきたりして時代(古さ)を感じるものの、歌詞が表現している感情(きもち)は現代にも通じる気がする。
ちなみにサイモン&ガーファンクルは1970年頃世界的なヒット作を放っている。1994年には野島伸司さんのドラマで起用され、日本で27万枚のリバイバルヒットしている。
オリジナルを聴いてみたけど・・・オリジナルはもっとよかった。
6. 「いちご白書」をもう一度
(作詞:作曲:荒井由実・編曲:松任谷正隆)
(C) 1975 Japan Central Music,LTD. & ALFA MUSIC,INC.
1975年8月1日発売の、ばんばひろふみのシングル曲。(最高1位、75.1万枚)
由実さん自身の楽曲では、学生運動をテーマにしたものやフォーク系の作品は少ないと思うけど、こういうど真ん中の作品も産み出していたのですね。
「いちご白書」は1960年の学生闘争を描いた1970年のアメリカ映画。
7. Woman "Wの悲劇" より
(作詞:松本隆・作曲:呉田軽穂・編曲:Ricky Peterson)
(C) 1984 Kadokawa Media House,Inc. & Kirara Music Publisher
薬師丸ひろ子の4thシングルで夏樹静子の傑作推理小説『Wの悲劇』を原作とした映画の主題歌。
8. やさしさに包まれたなら
(作詞:作曲:荒井由実・編曲:松任谷正隆)
(C) 1974 ALFA MUSIC,INC.
自身のシングル曲のカバー。松任谷由実 with 荒井由実をテーマにしている。
アレンジは今作向けに新しくなり、ボーカルトラックは荒井由実のオリジナルと松任谷由実(当時)のデュエットという形になっている。
9. 星のクライマー
(作詞:松任谷由実・作曲:Reimy・編曲:松任谷正隆)
(C) 1984 NICHION,INC.
松任谷正隆プロデュース!松任谷由実楽曲提供という幸運なデビューを飾った麗美さんのアルバム曲。選ばれたのは由実さんが作曲したものではなく、麗美さんが作曲したものであることが特筆かなと。由実さんは自分以外の女性が作曲したものを歌うことは稀なので。
しかも麗美には数多くの作詞、作曲作品を提供しているので、何もこれにしなくても良かったかもしれない。この曲に特別な思い入れがあるのでしょうか。
世界に名を刻む登山家 故 植村直己さんに捧げた作品であり、登山中に消息を絶った登山家の最期をドラマティックな言葉で表現している。
10. ベルベット・イースター(Beyond 30 years)
(作詞:作曲:荒井由実・編曲:Ricky Peterson)
(C) 1973 ALFA MUSIC,INC.
オケもヴォーカルも新たに録音されている。
11. オーシャン・ブルー(blue version)
(作詞:作曲:松任谷由実・編曲:Ricky Peterson)
(C) 1984 FUJI PACIFIC MUSIC, INC.
トラック1のジャズアレンジ・ヴァージョン。いわゆる初回ボーナス・トラック。

キャリア初となるカバーアルバム。
主に自身が他アーティストに提供した楽曲のセルフカバーとなっているが、自身の歌のリニューアルも収録されている。
『カバーはオリジナルに敵わない』との持論からカバーを嫌う松任谷正隆さんだけにこのリニューアルアレンジは結構貴重かもしれない。…といっても正隆さんのアレンジ、プロデュースは4曲のみで、それ以外はRicky Peterson氏が担当している。
個人的には由実さんの過去の作品からヴォーカルだけはそのままにアレンジを作り直すみたいな企画アルバムを正隆さんに制作してもらいたいと思っていたりするのだけど。
選曲は由実さん自身が行っている。
提供曲の多い由実さんだから、きっと迷われたと思いますが、知名度の高い曲を選んでるあたり配慮されてるかなと感じます。
『あの頃のまま』と『「いちご白書」をもう一度』は配置もだけど曲としても関連を感じてしまう。たぶんなんとなく。
大きな公演を控えていたため、オリジナルを制作するのには時間が足りなかったとのことで製作された作品ですが、クリエイターとしての由実さんのクオリティーの高さを証明することになった作品でもあるかもしれません。
個人的評価:★★★★★★★★☆☆ 8.5
松任谷由実特集はこちら
松任谷由実 Cover Album
Yuming Compositions : Faces(ユーミン・コンポジションズ・フェイセス)
EXPRESS / 東芝EMI株式会社
2003年12月17日発売(CD : TOCT-25400)
▼カタログふ
期間限定プライス盤:2013年10月2日発売(CD :TYCT-69067)UNIVERSAL

Photo: Leslie Kee
Produced by Masataka Matsutoya (#3,6,8,9)
and Ricky Peterson (#1,2,4,5,7,10,11)
最高3位・19.2万枚

Cover Album
1. オーシャン・ブルー(ocean version)
(作詞:作曲:松任谷由実・編曲:Ricky Peterson)
(C)1984 FUJI PACIFIC MUSIC, INC.
1984年4月28日発売の稲垣潤一の7thシングル曲。(最高26位、5.5万枚)
由実さんが書いたシティーポップって感じ。ハウスのリミックスのように都会的な仕上がり。
初回限定盤にはラストにこの曲の別ヴァージョンがボーナス収録されている。
2. 日付変更線
(作詞:松任谷由実・作曲:南佳孝・編曲:Ricky Peterson)
(C)1978 YOUNG JAPAN GROUP
1978年9月21日発売の南佳孝のアルバム『SOUTH OF THE BORDER』収録曲。
『海流』『貿易風』という言葉に由実さんらしさを感じる。
3. 雨音はショパンの調べ
(作詞:Gazebo, P.Mazzolinr・訳詞:松任谷由実・作曲: P.L.Gimbini ・編曲:松任谷正隆)
(C) 1983 Televis Edizioni Musicali Srl & ABRAMO ALLIONE ED MUS Srl
小林麻美さんがシングルとして発売したヒット曲。(52万枚)
原曲はイタリア人歌手Gazeboさんの1983年のシングル曲『I Like Chopin』だそうでカバーということになる。日本語訳詞は由実さんが手がけた。
4. 瞳はダイアモンド
(作詞:松本隆・作曲:呉田軽穂・編曲:Ricky Peterson)
(C)1983 Sun Music Publishing, Inc.
松田聖子の15thシングルとして作曲提供。(56.8万枚)
提供した時は由実さん自身が歌唱することはないものと判断されていただろう呉田軽穂名義ではあるものの、やっぱり自分の子供は可愛くなったのかな。
5. あの頃のまま
(作詞:作曲:呉田軽穂・編曲:Ricky Peterson)
(C) 1979 ALFA MUSIC,INC.
1979年発売のブレッド&バターのシングル曲。
サイモン&ガーファンクルが歌詞に出てきたりして時代(古さ)を感じるものの、歌詞が表現している感情(きもち)は現代にも通じる気がする。
ちなみにサイモン&ガーファンクルは1970年頃世界的なヒット作を放っている。1994年には野島伸司さんのドラマで起用され、日本で27万枚のリバイバルヒットしている。
オリジナルを聴いてみたけど・・・オリジナルはもっとよかった。
6. 「いちご白書」をもう一度
(作詞:作曲:荒井由実・編曲:松任谷正隆)
(C) 1975 Japan Central Music,LTD. & ALFA MUSIC,INC.
1975年8月1日発売の、ばんばひろふみのシングル曲。(最高1位、75.1万枚)
由実さん自身の楽曲では、学生運動をテーマにしたものやフォーク系の作品は少ないと思うけど、こういうど真ん中の作品も産み出していたのですね。
「いちご白書」は1960年の学生闘争を描いた1970年のアメリカ映画。
7. Woman "Wの悲劇" より
(作詞:松本隆・作曲:呉田軽穂・編曲:Ricky Peterson)
(C) 1984 Kadokawa Media House,Inc. & Kirara Music Publisher
薬師丸ひろ子の4thシングルで夏樹静子の傑作推理小説『Wの悲劇』を原作とした映画の主題歌。
8. やさしさに包まれたなら
(作詞:作曲:荒井由実・編曲:松任谷正隆)
(C) 1974 ALFA MUSIC,INC.
自身のシングル曲のカバー。松任谷由実 with 荒井由実をテーマにしている。
アレンジは今作向けに新しくなり、ボーカルトラックは荒井由実のオリジナルと松任谷由実(当時)のデュエットという形になっている。
9. 星のクライマー
(作詞:松任谷由実・作曲:Reimy・編曲:松任谷正隆)
(C) 1984 NICHION,INC.
松任谷正隆プロデュース!松任谷由実楽曲提供という幸運なデビューを飾った麗美さんのアルバム曲。選ばれたのは由実さんが作曲したものではなく、麗美さんが作曲したものであることが特筆かなと。由実さんは自分以外の女性が作曲したものを歌うことは稀なので。
しかも麗美には数多くの作詞、作曲作品を提供しているので、何もこれにしなくても良かったかもしれない。この曲に特別な思い入れがあるのでしょうか。
世界に名を刻む登山家 故 植村直己さんに捧げた作品であり、登山中に消息を絶った登山家の最期をドラマティックな言葉で表現している。
10. ベルベット・イースター(Beyond 30 years)
(作詞:作曲:荒井由実・編曲:Ricky Peterson)
(C) 1973 ALFA MUSIC,INC.
オケもヴォーカルも新たに録音されている。
11. オーシャン・ブルー(blue version)
(作詞:作曲:松任谷由実・編曲:Ricky Peterson)
(C) 1984 FUJI PACIFIC MUSIC, INC.
トラック1のジャズアレンジ・ヴァージョン。いわゆる初回ボーナス・トラック。

キャリア初となるカバーアルバム。
主に自身が他アーティストに提供した楽曲のセルフカバーとなっているが、自身の歌のリニューアルも収録されている。
『カバーはオリジナルに敵わない』との持論からカバーを嫌う松任谷正隆さんだけにこのリニューアルアレンジは結構貴重かもしれない。…といっても正隆さんのアレンジ、プロデュースは4曲のみで、それ以外はRicky Peterson氏が担当している。
個人的には由実さんの過去の作品からヴォーカルだけはそのままにアレンジを作り直すみたいな企画アルバムを正隆さんに制作してもらいたいと思っていたりするのだけど。
選曲は由実さん自身が行っている。
提供曲の多い由実さんだから、きっと迷われたと思いますが、知名度の高い曲を選んでるあたり配慮されてるかなと感じます。
『あの頃のまま』と『「いちご白書」をもう一度』は配置もだけど曲としても関連を感じてしまう。たぶんなんとなく。
大きな公演を控えていたため、オリジナルを制作するのには時間が足りなかったとのことで製作された作品ですが、クリエイターとしての由実さんのクオリティーの高さを証明することになった作品でもあるかもしれません。
個人的評価:★★★★★★★★☆☆ 8.5
