Mr.Children 20th Studio Album
SOUNDTRACKS
TOY'S FACTORY
(P) TOY'S FACTORY / ENJIN INC.
2020年12月2日発売(CD : TFCC-86735)

▼カタログ
初回限定盤A:(CD & DVD:TFCC-86733)
初回限定盤B:(CD & Blu-ray:TFCC-86734)
初回生産限定盤:(VINYL:TFJC-38044)

soundtracks
Produced by Mr.Children
Steve Fitzmaurice, Ken Masui

最高1位・約38.8万枚

TL

20th Album

1. DANCING SHOES
(作詞:作曲:桜井和寿)
(C) 2020 ENJING ON INC.



2. Bland new planet
(作詞:作曲:桜井和寿)
(C) 2020 MediaPulpo

関西テレビ・フジテレビ系ドラマ『姉ちゃんの恋人』主題歌。
サビのメロディーがほんのり懐かしく感じる。アルバムの中でもかつての風合いに近い部類の楽曲だと思う。


3. turn over?
(作詞:作曲:桜井和寿)
(C) 2020 NICHION,INC. & TOY'S FACTORY MUSIC & OORONG-SHA & ENJING ON INC.

2020年9月16日配信、TBS系ドラマ『おカネの切れ目が恋のはじまり』主題歌。
かつてのミスチルに一番近い感じのナンバー。
メロディーは健在だけれども、ヴォーカルが少し苦しくなってきてるかな。


4. 君と重ねたモノローグ
(作詞:作曲:桜井和寿)
(C) 2020 TV ASAHI MUSIC Co.LTD.

シングル『Birthday』収録曲。
渋めのバラード。現在のミスチルのバラードはきっとこういう感じなのだろう。
かつてのアレンジャーならきっと、ものすごくドラマティックにアレンジしたと思うけども、肉付けはストリングス程度のシンプルなアレンジに仕上がっている。
ただし後半ちょっと面白くなるけどね。渋谷系?みたいな。


5. losstime
(作詞:作曲:桜井和寿)
(C) 2020 ENJING ON INC.

ヴォーカルの重ね方が洋楽みたい。

6. Documentary film
(作詞:作曲:桜井和寿)
(C) 2020 ENJING ON INC.



7. Birthday
(作詞:作曲:桜井和寿)
(C) 2020 TV ASAHI MUSIC Co.LTD.

2020年3月日発売の37thシングル。最高2位、9.8万枚。『映画ドラえもん のび太の新恐竜』主題歌。
どこまでもバンド感を重視したアレンジ。


8. others
(作詞:作曲:桜井和寿)
(C) 2020 ENJING ON INC.

CMでお馴染みのバラッド。
キリン『麒麟特製ストロング』CMソング。
歌詞を追ってゆくとズバリ不倫?浮気?の内容だったりして。


9.The song of praise
(作詞:作曲:桜井和寿)
(C) 2020 Nippon Television Music Corporation

日本テレビ系『ZIP!』オープニングテーマ。
懐かしい感じのメロディーだよね。サッカーの応援ソングかと思った。


10. memories
(作詞:作曲:桜井和寿)
(C) 2020 ENJING ON INC.

ピアノ、ストリングスをバッキングにしたバラード。
『いつの日か二人で』の男性が時を経て、大人の男性になったようなそんな感じがする。『君』は、きっとあの人ではないんだけどね。


RV



Mr.Childrenが2020年に放った通算20枚目となるオリジナル・アルバム。
海外レコーディングだそうで、エンジニア含めてあちらの方が担当している。
前作『重力と呼吸』から2年ぶりとなる新作。
盤面のシングルは『Birthday / 君と重ねたモノローグ』のみであるが、タイアップ曲が多くなっているため、割と知られてる曲が多いかもしれない。

個人的にミスチルに関しては様子見モードに入っているので、今回はほぼ興味本位で購入した感じです。
かつてのプロデューサーなしでどこまでのものを作るのかを見てみたい、そんな想いがあると思います。
前回はそれを批判するための種にしてしまっていたんだけど、今回はそういうんじゃなくて、純粋に作品そのものを聴くことができたと思う。

彼らの過去の作品を前提に『ミスチルってこういうもんだ』『この感じが良いんだよね』そんな先入観をいつのまにか植え付けていた。
ありのままの作品を聴くという姿勢よりも、過去との比較…その意識でもって『重力と呼吸』は聴いたから、それまでとの違いに戸惑い、拒否反応を示してしまった。

かつてのプロデューサーのコーティングは聴くほうにとっては、聴きやすいし、作り込まれているし、あの感じを好きだった人は少なくないだろう。僕もそうだ。
じゃあそれが彼らが本当にやりたかったことなのだろうか?
おそらくそうじゃないからこそ、独立して、そうじゃないからこそ、離れたのでしょう。
今回の作品を聴いてそれがはっきり分かりました。
彼らはバンドであるから、バンドとしての音を今は重視している。
無駄な装飾はせず、ありのままの自分達を記録しているといえるかもしれない。

とはいえ、これでもかというくらいストリングスが入っている。
一部のミスチルのファンは、かつてのプロデューサーかストリングスを多用することを嫌悪していたけれど。あれとは比じゃないくらい入ってますよ今回。
ほとんどの曲でストリングス聴こえてくる。

一つ言えることは、前作より確実に従来のファンのオーダーに寄せてるということ。
桜井さんがインタビューで『前みたいなのもやらないわけじゃない』的なことを言っていたから驚きはしなかったけどね。
でもこれが限界なのかなと。やりたいことと、多くの人が望むことをすり合わせた結果がこれですと。
個人的には、個人的には前よりは良いと思います。大人のミスチルの現在が詰まっている。

個人的評価:★★★★★★★★☆☆ 8,5