大黒摩季 3rd Studio Album
U. Be Love
TM FACTORY / 東芝EMI株式会社
1993年11月10日発売(CD : TOCT-8185)

▼カタログ
・再発売:1994年4月1日発売(CD : BGCH-1011)B-Gram
・リマスター:2019年(配信サイト)

makiohguro_ubelove

Produced by 長戸大幸 (Being)
最高2位・約54万枚

TL

1. DELIGHT
(作詞:作曲:大黒摩季・編曲:葉山たけし
(C) 1993 TV Asahi Music Co.,LTD. & Be Kikakushitsu

意中の人の彼女になりたい!という女性の気持ちをダンサブルなサウンドに乗せて歌う。

2. U. Be Love
(作詞:作曲:大黒摩季・編曲:葉山たけし)
(C) 1993 TV Asahi Music Co.,LTD. & Be Kikakushitsu

続いてダンサブルなビートのタイトルナンバー。
大黒さんの曲でいえば同系の曲として『Return To My Love』が挙げられる。


3. アレ・コレ考えたって…
(作詞:作曲:大黒摩季・編曲:葉山たけし)
(C) 1993 TV Asahi Music Co.,LTD. & Be Kikakushitsu

イントロのSEは女子高生(?)がはしゃぐ声だったりするので、若い子たちへの応援歌的な側面もあるのかな?!

4. 別れましょう私から 消えましょうあなたから
(作詞:作曲:大黒摩季・編曲:葉山たけし)
(C) 1993 TV Asahi Music Co.,LTD. & Be Kikakushitsu

アルバム『DA DA DA』と同時発売した4thシングル。最高3位、66.7万枚。テレビ朝日系『ネオドラマ』主題歌。

5. 君に愛されるそのために…
(作詞:作曲:大黒摩季・編曲:葉山たけし)
(C) 1993 TV Asahi Music Co.,LTD. & Be Kikakushitsu

3rdシングルと両A面として発売された。テレビ朝日系『報道多(マルチ)チャンネル』テーマソング。最高4位、84万枚。

6. Harlem Night
(作詞:作曲:大黒摩季・編曲:葉山たけし)
(C) 1993 FUJI PACIFIC MUSIC, INC. & Be Kikakushitsu

1993年7月28日発売の5thシングル。最高3位、39.6万枚。
『別れましょう私から 消えましょうあなたから』で見せたブラックテイストの大黒摩季をさらに掘り下げたサウンド。
ビーイングお得意のオーケストラルヒットが散りばめられている。


7. BLUE CHRISTMAS
(作詞:作曲:大黒摩季・編曲:葉山たけし)
(C) 1993 TV Asahi Music Co.,LTD. & Be Kikakushitsu

クリスマスソングです。
季語もベルもコーラスもふんだんに盛り込まれています。


RV



年内の更新は終了したはずでしたが、思い立って今日アップしました。
はい、大黒摩季さんのバースデイです。
1993年!ビーイング系が流行ってたその年に発売された大黒摩季3rdアルバム。(ミニアルバム)
当時大黒摩季とWANDSはビーイングが制作した原盤を東芝EMIにライセンスして発売していたが、両者ともにビーイングが設立したレコード会社B-Gram RECORDSに移籍することになり、東芝EMIとの契約枚数を消化するアイテムだといわれている。WANDSも同時期にミニアルバムを置き土産としている。

以上のような経緯からアルバム自体のコンセプトというのは感じられない。
アルバムの色に合いそうな『別れましょう私から 消えましょうあなたから』のカップリング『スキなんだもんしょうがないジャン』あたりは収録してもよかったような気もしますが、おそらくミニアルバムでなければならない事情があったんでしょうね。
働く女性…キャリアウーマンに寄り添った詩の世界は共感を呼んだかもしれない。
サウンドはThe葉山たけし=ビーイングの王道ではあるが、フレーバーとしてロックやダンサブルな要素も盛り込まれており、のちにプロデューサーが『大黒摩季はダンサブルな中島みゆき』と表現したことも頷けなくもない。
葉山さんのこの手のアレンジはKIX・SやWANDS、REVなどでも聞くことができる。
ギタリストでありながらマシンオタクでもありプログラミングもじぶんでなさるので、こってりアレンジしかできないギタリスト系アレンジャーとは一味違う!

ビーイングブーム期全盛の93年、大黒さんの活動はそれほど活発ではなかった。
もともとやっていた他アーティストのコーラスやコラボの仕事を継続しつつ、シングル『チョット』『別れましょう私から 消えましょうあなたから』『Harlem Night』とアルバム『DA DA DA』と今作のみである。
WANDSやZARDに比べるとセールス的にも振り切れていなかった。
しかし、人気テレビアニメーション『スラムダンク』に起用され、今作の翌月にシングルとして発売された『あなただけ見つめてる』のミリオンヒットを契機にひと足遅い全盛期を呼び寄せることになる。
これで驚いたのは東芝EMIからリリースした翌月に移籍先のB-Gramから出していること。
レコード会社の強大なパワーが音楽事務所や芸能事務所によって削がれていく時代の先駆けだったのかもしれない。

個人的評価 ★★★★★★★★★☆ 9


【SINGLE】
1. 『チョット』
両A面 『君に愛されるそのために…』

2. 『別れましょう私から 消えましょうあなたから』
C/W 『子供の国へ』

3. 『Harlem Night』
C/W 『スキなんだもんしょうがないジャン』