倉木麻衣 8th Studio Album
ONE LIFE
NORTHERN MUSIC
manufactured & distributed by Being,Inc.
2008年1月1日発売(CD : VNCM-9002)

Produced by Mai Kuraki, Daikoh Nagato
最高14位・約8.9万枚

1. One Life
(作詞:倉木麻衣・作曲:編曲:Martin Ankelius & Henrik Andersson・Tervald)
(C) 2008 MURLYN MUSIC PUBLISHING & Being
アルバムタイトル曲。洋楽ライクなトラックに軽やかな歌唱で挑む。自身のコーラスも増えている。洋楽ライクって語弊があるかな?クリエイターは外人だよね。
Background vocals:Mai Kuraki / Guitars:Esbjohn Ohrwall / Programming: Martin Ankelius & Henrik Andersson
Sound Produced by Hitvision for Murlyn Music
2. I Like it Like that
(作詞:倉木麻衣・作曲:Ricky Hanley, Darren Woodford & Lynn Slater・編曲:Radi8)
(C) 2008 KMR II GT PUBLISHING LTD & STELLAR SONGS LIMITED & Being
続くこちらも洋楽ライク。クリスティーナ・アギレラみたいなエキゾチックな感じ。
これもクリエイターは外人というか厳密には日本語カバーなんだよね。
Background vocals:Cat Simoni, Mai Kuraki / Guitars:Aaron Flanders / All the other instruments Played by Ricky Hanley, Darren Woodford
Sound Produced by Radi8
3. one for me
(作詞:倉木麻衣・作曲:編曲:Yoo Hae Joon)
(C) 2008 Being
韓国の音楽プロデューサーを迎えた美メロが心地良いR&Bバラード。少しずつ声に表情が出てきて、テクニックのある歌唱をするようになってきている。
かつて倉木の大ヒット曲のコーラスを数多く担当したマイケル・アフリック氏のコーラスが妙に懐かしい。
Background vocals:Michael Africk, Mai Kuraki / Keyboards:U-zo Ohkusu
4. Born to be Free
(作詞:倉木麻衣・作曲:徳永暁人・編曲:Cybersound)
(C) 2008 Being
徳永さん作曲で他者がアレンジするというのは、なかなかの妙案。
倉木麻衣作品のマンネリの原因は徳永さんのアレンジだからね。徳永さんがアレンジしてたらコーラスも入れてきただろうし、サウンドもいつもの感じかなと思う。
Cybersoundのアレンジは、Perryさんの通常運転もいいけど、Miguelさんのラテンフレーバーという強みもあるので出来が楽しみ。今回はバリバリのラテンのノリ。レゲエの要素もあってサッカーを連想してしまった。こういう倉木も良い感じだわ。
Background vocals:Mai Kuraki / Computer Programming & electronics:Perry Geyer / Keyboards, Vocals and FX: Miguel Sa Pessoa / Acoustic Guitars:Aaron Flanders / Electrick Guitars:Jeff Lockhart / Additional vocals:Naoko Tsukamoto, The Glasse-z
Sound Produced by Perry Geyer & Miguel Sa Pessoa
5. 白い雪
(作詞:倉木麻衣・作曲:大野愛果・編曲:池田大介)
(C) 2007 YOMIURI TV ENTERPRISE
2007年11月28日発売の25thシングル。最高4位、4.4万枚。読売テレビ・日本テレビ系アニメーション『名探偵コナン』より。
カノン風味をサビのバッキングに入れている。倉木麻衣らしいバラードですね。
Background vocals: Michael Africk, Aika Ohno & Mai Kuraki / Guitars:Yoshinobu Ohga
6. Silent love~open my heart~
(作詞:倉木麻衣,・作曲:編曲:宮地大輔, 大野裕一)
(C) 2007 Being
2007年11月28日発売の27thシングル。最高9位、3.1万枚。
倉木麻衣のバラードとしては、スタンダード性の高い雰囲気を漂わせたナンバー。EXILEの楽曲などを手掛けてきた外部作家を起用したことで、新たな倉木麻衣を印象付けることに成功している。
めずらしく生ドラムを採用しておりMISIAの『Everything』のようなあたたかさのある質感に仕上がった。ボーカルは美しいね。
Background vocals: Mai Kuraki
Strings Arranged by CHIKA / Strings: CHIKA Strings / Piano: Hidetoshi Yamada / Guitars: Hironori Akiyama / Drums: Toru Sakota / All Instruments recorded by Takeshi Takizawa / Assistant Engineers: Tetsuro Sawamoto, Koichi Ishida / Previous mixed by Masashi Kudo / Instrumental recording directed by Shunji Tsuchikawa
Sound Produced by Daisuke "DAIS" Miyachi (Formula Music)
7. everything
(作詞:倉木麻衣・作曲:編曲:藤本貴則)
(C) 2008 Being
リズムマシーンがバッチリ効いたマイナーナンバー。
Background vocals: Mai Kuraki
8. Season of love
(作詞:倉木麻衣・作曲:大野愛果・編曲:Cybersound)
(C) 2007 TV Asahi Music Co.,LTD.
2007年2月14日発売の26thシングル。最高4位、3.1万枚。
初期のR&B風味を残した『冷たい海』とかを思い出させるシリアス・チューン。
この曲は発売前に苗場スキー場でガラケーで聴いたの。
ユーミンライブの前で時間が余るので、ホテル内をぶらぶらして、先生とピザを食べたりしてたね。先生の当時の彼氏は飲み屋のお仕事されてたので、たいていこの時間は部屋で熟睡。まだ先生ともそんなに打ち解けてなかった感じの頃。
Background vocals: Michael Africk, Aika Ohno & Mai Kuraki
9. secret roses
(作詞:倉木麻衣・作曲:藤田真梨・編曲:藤田真梨, DAYTRACK)
(C) 2008 Being
3rdアルバムの『不思議の国』でもメルヘンな感じの楽曲はやっているけど、こちらはさらに深くなってる。メルヘンにメンヘルを加えた感じ?
シングルにはできないけど、アルバム曲ならではの佳曲。アレンジが面白い。
Background vocals:Mai Kuraki
10. Wonderland
(作詞:倉木麻衣・作曲:編曲:笠原智緒, Yoko Blaqstone)
(C) 2008 Being
このチームは初期の倉木麻衣のアルバム曲でR&Bナンバーを提供してくれていたおふたり。やはりこれもR&Bなんだ。YOKOさんはバッキングにこだわりがあるので安心して聴ける。
Background vocal: Mai Kuraki
11. BE WITH U
(作詞:倉木麻衣・作曲:徳永暁人・編曲:Cybersound)
(C) 2007 Being
『Silent love〜open my heart〜』と両A面。
これも徳永さん曲でアレンジはCybersoundによるものです。徳永さんのコーラスは入ってます。
音の質感がやっぱり違うね。日本人がやるアメリカンと現地の人がやるアメリカンだもんね。
アメリカ人にJーPop的なものをやれといっても微妙なのができちゃうんだろうな。
Background vocals: Michael Africk, Akihito Tokunaga, Jon Carin & Mai Kuraki
Programming & electronics:Perry Geyer / Keyboards: Miguel Sa Pessoa / Guitars: Jon Carin / Strings & Violin: Mami lenaga, Tomoko Omura
Sound Produced by Cybersound
12. Over The Rainbow
(作詞:E.Y. Harburg・作曲:Harold Arlen・編曲:窪田博之, 寺地秀行)
(C) 1938 EMI FEIST CATALOG ,INC.
世界的な名曲のカバー。
名曲は誰が歌っても名曲なんだけれども、歌う人によって作品のもたらす感覚は変化する。
カントリー的な?ブルーズ的な?バッキングに乗った倉木麻衣の声は実に優しい。
行ったことないけど(笑)アメリカの農村の青空がまだ残ってる夕陽の中にいるかのような、まったりした空気を感じることができる。倉木の声が人間臭い感じのオケにこんな風に交わるとは思わなかったな。ビールのCMで流して欲しい。
Programming: Hideyuki Terachi
Electric Guitars: Takashi Masuzaki from DIMENSION
Piano & Hammond B3: Akira Onozuka from DIMENSION
Sax: Kazuki Katsuta from DIMENSION

倉木麻衣が2008年元旦に発表したアルバム。事実上、発売日を考えれば、2007年作品になるわけですが。
年末年始のチャート集計の関係で、本来とは異なるとんでもない順位での初登場となりまして、関係者も本人も悔しい想いをしたのではないでしょうか。
アルバムの内容はというとかなり充実してます。
外部作家や海外の作家を起用したことで、それまでのマンネリ感が消え去り、彼女の新たな一面を浮き上がらせてるような気がします。
これまではビーイングお抱えのクリエイターで制作していたので、音は似たり寄ったりになりがちで金太郎飴状態だったのです。
それ自体は悪くなくて、そういうものを好むリスナーもいるわけでね。必ずしも間違いではないんですよ。
ただ、僕がこれ以前に感じていた倉木麻衣というのはやはりマンネリ感だったのです。
長くやる以上、一定のぶれない方向性は維持しなければならないでしょう。ただ長く走ってるアーティストを見ると、そこに時代の息吹をさりげなく入れるなどしている。
全く変わらないわけではないと思うんだよね。
そういう意味ではこのアルバムは倉木麻衣の進化を感じられる優れた一枚だと思う。
以前から僕が勝手に評価してる彼女の『声』の魅力が活かされている『one for me』やシングルにもなった『Silent love〜open my heart〜』『secret roses』そしてカバー曲の『Over The Rainbow』は素晴らしい出来。
ラテンフレーバーの『Born to be free』、ピコピコ倉木も面白い『everything』。初期のR&B路線を支えた笠原&石黒コンビの『Wonderland』も過去の焼き直しで終わってないところも良い。
このあとの『touch me!』も良かったし、まだ聴いてないという人は一度試してみてください。久しぶりに聴いたけどやっぱりよかったわ。
個人的評価:★★★★★★★★★★ 10B>
ONE LIFE
NORTHERN MUSIC
manufactured & distributed by Being,Inc.
2008年1月1日発売(CD : VNCM-9002)

Produced by Mai Kuraki, Daikoh Nagato
最高14位・約8.9万枚

1. One Life
(作詞:倉木麻衣・作曲:編曲:Martin Ankelius & Henrik Andersson・Tervald)
(C) 2008 MURLYN MUSIC PUBLISHING & Being
アルバムタイトル曲。洋楽ライクなトラックに軽やかな歌唱で挑む。自身のコーラスも増えている。洋楽ライクって語弊があるかな?クリエイターは外人だよね。
Background vocals:Mai Kuraki / Guitars:Esbjohn Ohrwall / Programming: Martin Ankelius & Henrik Andersson
Sound Produced by Hitvision for Murlyn Music
2. I Like it Like that
(作詞:倉木麻衣・作曲:Ricky Hanley, Darren Woodford & Lynn Slater・編曲:Radi8)
(C) 2008 KMR II GT PUBLISHING LTD & STELLAR SONGS LIMITED & Being
続くこちらも洋楽ライク。クリスティーナ・アギレラみたいなエキゾチックな感じ。
これもクリエイターは外人というか厳密には日本語カバーなんだよね。
Background vocals:Cat Simoni, Mai Kuraki / Guitars:Aaron Flanders / All the other instruments Played by Ricky Hanley, Darren Woodford
Sound Produced by Radi8
3. one for me
(作詞:倉木麻衣・作曲:編曲:Yoo Hae Joon)
(C) 2008 Being
韓国の音楽プロデューサーを迎えた美メロが心地良いR&Bバラード。少しずつ声に表情が出てきて、テクニックのある歌唱をするようになってきている。
かつて倉木の大ヒット曲のコーラスを数多く担当したマイケル・アフリック氏のコーラスが妙に懐かしい。
Background vocals:Michael Africk, Mai Kuraki / Keyboards:U-zo Ohkusu
4. Born to be Free
(作詞:倉木麻衣・作曲:徳永暁人・編曲:Cybersound)
(C) 2008 Being
徳永さん作曲で他者がアレンジするというのは、なかなかの妙案。
倉木麻衣作品のマンネリの原因は徳永さんのアレンジだからね。徳永さんがアレンジしてたらコーラスも入れてきただろうし、サウンドもいつもの感じかなと思う。
Cybersoundのアレンジは、Perryさんの通常運転もいいけど、Miguelさんのラテンフレーバーという強みもあるので出来が楽しみ。今回はバリバリのラテンのノリ。レゲエの要素もあってサッカーを連想してしまった。こういう倉木も良い感じだわ。
Background vocals:Mai Kuraki / Computer Programming & electronics:Perry Geyer / Keyboards, Vocals and FX: Miguel Sa Pessoa / Acoustic Guitars:Aaron Flanders / Electrick Guitars:Jeff Lockhart / Additional vocals:Naoko Tsukamoto, The Glasse-z
Sound Produced by Perry Geyer & Miguel Sa Pessoa
5. 白い雪
(作詞:倉木麻衣・作曲:大野愛果・編曲:池田大介)
(C) 2007 YOMIURI TV ENTERPRISE
2007年11月28日発売の25thシングル。最高4位、4.4万枚。読売テレビ・日本テレビ系アニメーション『名探偵コナン』より。
カノン風味をサビのバッキングに入れている。倉木麻衣らしいバラードですね。
Background vocals: Michael Africk, Aika Ohno & Mai Kuraki / Guitars:Yoshinobu Ohga
6. Silent love~open my heart~
(作詞:倉木麻衣,・作曲:編曲:宮地大輔, 大野裕一)
(C) 2007 Being
2007年11月28日発売の27thシングル。最高9位、3.1万枚。
倉木麻衣のバラードとしては、スタンダード性の高い雰囲気を漂わせたナンバー。EXILEの楽曲などを手掛けてきた外部作家を起用したことで、新たな倉木麻衣を印象付けることに成功している。
めずらしく生ドラムを採用しておりMISIAの『Everything』のようなあたたかさのある質感に仕上がった。ボーカルは美しいね。
Background vocals: Mai Kuraki
Strings Arranged by CHIKA / Strings: CHIKA Strings / Piano: Hidetoshi Yamada / Guitars: Hironori Akiyama / Drums: Toru Sakota / All Instruments recorded by Takeshi Takizawa / Assistant Engineers: Tetsuro Sawamoto, Koichi Ishida / Previous mixed by Masashi Kudo / Instrumental recording directed by Shunji Tsuchikawa
Sound Produced by Daisuke "DAIS" Miyachi (Formula Music)
Silent love
あなたの心で夢をみたい
咲く花に降る雪のよう
all my love 優しさ信じて
私だけは so あなたの夢
冬のangel 羽ばたきだした to the sky
7. everything
(作詞:倉木麻衣・作曲:編曲:藤本貴則)
(C) 2008 Being
リズムマシーンがバッチリ効いたマイナーナンバー。
Background vocals: Mai Kuraki
8. Season of love
(作詞:倉木麻衣・作曲:大野愛果・編曲:Cybersound)
(C) 2007 TV Asahi Music Co.,LTD.
2007年2月14日発売の26thシングル。最高4位、3.1万枚。
初期のR&B風味を残した『冷たい海』とかを思い出させるシリアス・チューン。
この曲は発売前に苗場スキー場でガラケーで聴いたの。
ユーミンライブの前で時間が余るので、ホテル内をぶらぶらして、先生とピザを食べたりしてたね。先生の当時の彼氏は飲み屋のお仕事されてたので、たいていこの時間は部屋で熟睡。まだ先生ともそんなに打ち解けてなかった感じの頃。
Background vocals: Michael Africk, Aika Ohno & Mai Kuraki
9. secret roses
(作詞:倉木麻衣・作曲:藤田真梨・編曲:藤田真梨, DAYTRACK)
(C) 2008 Being
3rdアルバムの『不思議の国』でもメルヘンな感じの楽曲はやっているけど、こちらはさらに深くなってる。メルヘンにメンヘルを加えた感じ?
シングルにはできないけど、アルバム曲ならではの佳曲。アレンジが面白い。
遠く響く声と トワイライトの影が
夢と現実さえ あいまいにする街
Background vocals:Mai Kuraki
10. Wonderland
(作詞:倉木麻衣・作曲:編曲:笠原智緒, Yoko Blaqstone)
(C) 2008 Being
このチームは初期の倉木麻衣のアルバム曲でR&Bナンバーを提供してくれていたおふたり。やはりこれもR&Bなんだ。YOKOさんはバッキングにこだわりがあるので安心して聴ける。
Background vocal: Mai Kuraki
11. BE WITH U
(作詞:倉木麻衣・作曲:徳永暁人・編曲:Cybersound)
(C) 2007 Being
『Silent love〜open my heart〜』と両A面。
これも徳永さん曲でアレンジはCybersoundによるものです。徳永さんのコーラスは入ってます。
音の質感がやっぱり違うね。日本人がやるアメリカンと現地の人がやるアメリカンだもんね。
アメリカ人にJーPop的なものをやれといっても微妙なのができちゃうんだろうな。
Background vocals: Michael Africk, Akihito Tokunaga, Jon Carin & Mai Kuraki
Programming & electronics:Perry Geyer / Keyboards: Miguel Sa Pessoa / Guitars: Jon Carin / Strings & Violin: Mami lenaga, Tomoko Omura
Sound Produced by Cybersound
12. Over The Rainbow
(作詞:E.Y. Harburg・作曲:Harold Arlen・編曲:窪田博之, 寺地秀行)
(C) 1938 EMI FEIST CATALOG ,INC.
世界的な名曲のカバー。
名曲は誰が歌っても名曲なんだけれども、歌う人によって作品のもたらす感覚は変化する。
カントリー的な?ブルーズ的な?バッキングに乗った倉木麻衣の声は実に優しい。
行ったことないけど(笑)アメリカの農村の青空がまだ残ってる夕陽の中にいるかのような、まったりした空気を感じることができる。倉木の声が人間臭い感じのオケにこんな風に交わるとは思わなかったな。ビールのCMで流して欲しい。
Programming: Hideyuki Terachi
Electric Guitars: Takashi Masuzaki from DIMENSION
Piano & Hammond B3: Akira Onozuka from DIMENSION
Sax: Kazuki Katsuta from DIMENSION

倉木麻衣が2008年元旦に発表したアルバム。事実上、発売日を考えれば、2007年作品になるわけですが。
年末年始のチャート集計の関係で、本来とは異なるとんでもない順位での初登場となりまして、関係者も本人も悔しい想いをしたのではないでしょうか。
アルバムの内容はというとかなり充実してます。
外部作家や海外の作家を起用したことで、それまでのマンネリ感が消え去り、彼女の新たな一面を浮き上がらせてるような気がします。
これまではビーイングお抱えのクリエイターで制作していたので、音は似たり寄ったりになりがちで金太郎飴状態だったのです。
それ自体は悪くなくて、そういうものを好むリスナーもいるわけでね。必ずしも間違いではないんですよ。
ただ、僕がこれ以前に感じていた倉木麻衣というのはやはりマンネリ感だったのです。
長くやる以上、一定のぶれない方向性は維持しなければならないでしょう。ただ長く走ってるアーティストを見ると、そこに時代の息吹をさりげなく入れるなどしている。
全く変わらないわけではないと思うんだよね。
そういう意味ではこのアルバムは倉木麻衣の進化を感じられる優れた一枚だと思う。
以前から僕が勝手に評価してる彼女の『声』の魅力が活かされている『one for me』やシングルにもなった『Silent love〜open my heart〜』『secret roses』そしてカバー曲の『Over The Rainbow』は素晴らしい出来。
ラテンフレーバーの『Born to be free』、ピコピコ倉木も面白い『everything』。初期のR&B路線を支えた笠原&石黒コンビの『Wonderland』も過去の焼き直しで終わってないところも良い。
このあとの『touch me!』も良かったし、まだ聴いてないという人は一度試してみてください。久しぶりに聴いたけどやっぱりよかったわ。
個人的評価:★★★★★★★★★★ 10B>