渡辺美里 6th Studio Album
tokyo
EPIC/SONY RECORDS / CBS/SONY Group, Inc.
1991年7月6日発売(CD : ESCB 1070 / CT:ESTB 1070)

Produced by Misato Watanabe
co-produced by Yoji Kosaka
最高1位・約86.3万枚

ESCB1070



1. Power -明日の子供-
(作詞:渡辺美里・作曲:編曲:小室哲哉)
(C) 1990 Sony Music Publishing (Japan) Inc.

『小室さんだな〜』って感じのサウンドに、何度も繰り返されるメロディーがクセになる。
イントロ、間奏が結構衝撃的だったなぁ。
今作からリ・カットされ1990年9月21日に18thシングルとして発売。最高7位、8.5万枚。
本人出演の明治生命 ダイヤモンド保険 『男のスーパーライフ 女のスゥィートライフ』CMソング。


2. サマータイム ブルース
(作詞:作曲:渡辺美里・編曲:奈良部匠平)
(C) 1990 Sony Music Publishing (Japan) Inc.

1990年5月12日発売の16thシングル。最高2位、26.3万枚。
本人出演の明治生命 ダイヤモンド保険 『男のスーパーライフ 女のスゥィートライフ』CMソング。
美里さん自身が作詞、作曲した先行シングル。イントロのアコースティック・ギターを聴くと夏が近い感じがする。ライブ映えする曲だと思うし、個人的には美里さん初体験くらいの曲だから懐かしいだよね。
行ったライブ全てで歌ってたな。

サマータイムブルース
見えない永遠よりも すぐそばの
君と今日 信じていた


3. 恋するパンクス
(作詞:渡辺美里・作曲:編曲:奈良部匠平)
(C) 1990 NICHION,INC.

今作からリ・カットされ1990年7月1日に17thシングルとして発売された。最高6位、9.6万枚。
ギターが前面に出た美里ロック、パンク。個人的に、美里さんの声はゴリゴリのロックには合ってないと思う。良くも悪くも上品だから。


4. POSITIVE DANCE
(作詞:渡辺美里・作曲:編曲:奈良部匠平)
(C) 1990 Sony Music Publishing (Japan) Inc.

ライブでアクセントになりそうな曲。シンセ多用で派手なアレンジ。

5. 虹をみたかい (tokyo mix)
(作詞:渡辺美里・作曲:編曲:岡村靖幸)
(C) 1989 NICHION,INC.

1989年10月21日発売の15thシングル。最高1位、21.8万枚。マクセルカセットテープXL CMソング。
ジェットコースターのようなスリリングな曲。改めて聴きてもアレンジが良い。


6. バースデイ
(作詞:渡辺美里・作曲:伊秩弘将・編曲:清水信之)
(C) 1990 Sony Music Publishing (Japan) Inc.

アルバムの中では、よく聴いた曲ですね。
別れた恋人のバースデイに、かつての二人の日々を回想する歌詞。
この曲の主題は東京という都市の華やかさの中にある厳しさみたいなものなんじゃないかと思う。別れた彼のことを思い出す歌ではあるけど、決してやり直したいとか、戻りたいとかいう弱さの歌詞ではないんだよね。そこがまた東京で生きる若者の複雑な心模様を表しているというか。


7. Boys kiss Girls
(作詞:渡辺美里・作曲:伊秩弘将・編曲:清水信之)
(C) 1990 Sony Music Artists Inc.

『サマータイム ブルース』カップリング曲。
こういう元気な曲っていうのも美里さんの持ち味のひとつだよね。
ポジション的には千ちゃん曲の位置にある曲。王道ポップという意味で。


8. 遅れてきた夏休み
(作詞:作曲:渡辺美里・編曲:清水信之)
(C) 1990 Sony Music Publishing (Japan) Inc.

たぶん美里さんの歌で初めてちゃんと聞いたといえばこれか、サマータイムだと思います。
素朴なメロディーが耳に残るんだよね。
子供心に歌詞にある『暑中見舞』っていうフレーズがなんとも気になったなあ。


9. ナイフとフォーク
(作詞:作曲:渡辺美里・編曲:奈良部匠平)
(C) 1990 NICHION, INC.

頑張って聴いたけどやっぱり好きになれなーい。

10. Tokyo
(作詞:渡辺美里・作曲:編曲:小室哲哉)
(C) 1990 Sony Music Publishing (Japan) Inc.

小室哲哉氏サウンド・プロデュースによるタイトル曲。
小室さんが作ってるわけだからTM NETWORKっぽい!のは当然。メンバーもコーラスしています。
当時エピックのアーティスト好きだった人にとっては豪華コラボだよね。これはタイトル曲しかないよね。
ていうか、小室哲哉さん曲で始まり、小室哲哉さん曲で終わる。ここまでが本編って感じがする。
小室さんはご当地ソングは余り作らない方針らしいですが、この曲は美里さんが歌詞を書いているので東京の歌になってます。サウンド的な意味で小室さんが東京を意識したかどうかは分かりませんが。当時の音楽雑誌なんか読みたいな。
昔、付き合ってた子の車でこの曲をかけたら、なぜか大ウケしてました。
何が面白いのか分からなかったけど、必ず笑ってくれるから、わざとかけたりしたこともありました。
ちょっと喧嘩した時なんかでもこの曲を聴くと、あら不思議イントロで笑ってたりしてね。
小室さんのシンセがめっちゃカッコ良いね。当時の近未来感が出てるというか。


個人的にはこのあとはボーナストラックだと思っている。(笑)

11. Oh! ダーリン
(作詞:作曲:渡辺美里・編曲:奈良部匠平)
(C) 1990 NICHION, INC.

小室哲哉プロデュースの観月ありさのシングルで同名のタイトルの曲があったかも。

12. 元気だしなよ
(作詞:渡辺美里・作曲:渡辺美里 & 佐橋佳幸・編曲:佐橋佳幸)
(C) 1990 NICHION, INC.

なんで言えばいいの?こういうの本当に無理なんだよね。
ごめんなさい。聴けない!!!っていうか美里に合ってないのこの手の曲。







今年、発売から30年経過した渡辺美里のオリジナル・アルバム。
初めて聴いたのは僕が小学校6年の時ですね。
30周年記念盤出ると信じてたけど、どうやら出さないみたいね。仕方ないから自分でリマスターしちゃったよ。小室さんモノはリマスターで格段に印象が変わる!

FM番組で『遅れてきた夏休み』やら『サマータイムブルース』を聴いたのをきっかけにアルバムに手を伸ばしたわけですが、思えばその時分は大江千里さんやTM NETWORKの曲も聴いていくわけです。
つまりEPICなアーティストさんですもんね。その後ビーイング系にハマる下地みたいなものはここで作られたのかも?なんてね。
美里がいて、TMがいて、千里さんがいて…なんて贅沢なEPICさん。
岡村靖幸、小比類巻かほる、なんかもいたんだよね。
もともとEPICはCBS/SONY GROUPのロック系レーベルとして始動したそうですね。

さあ、今作は美里さん作曲作品が多くなってます。
大江千里さんの提供曲が1曲もないのが気になりますよね。そう、この時期は千里さん自身、『APOLLO』を作ってた時だから、日本にいない可能性が高いですよね。いても自分のことで精一杯だったんじゃないかな。
そんなこんなで美里さんの曲が採用になったのではないかな?と勝手に思っている。
『サマータイム〜』とか『遅れてきた夏休み』は出来が良いですよね。

1990年の東京。
日本で最先端の街、日本の顔、日本の要、首都…地方の若者はこの街に吸い寄せられて
夢の匂いを追いかけてやってくる。
外から見れば華やかなこの街も、住んでみれば他の街と大して変わらない!そこにあるのは現実であり、生活そのもの。他人が隣に座っていてもなんとも思わない感覚も、行列のルールも、厳しさの集合体。決して甘い街なんかじゃない。
人々を酔わせる沢山の店、ネオン、人混みの喧騒、話題の場所、イベント。
きっと今よりギラギラしていたに違いない東京。

美里が描いた東京とは?
美里が感じた東京とは?
小室哲哉さんが人々の関係や関わりを長くテーマとして扱ったように、美里が東京に見たものそれも人との関わりという、変わることのないテーマなのかもしれない。
つまりそれは人は一人では生きてゆけないということに他ならない。
東京はこれからどうなってゆくのだろう。コロナに勝てるだろうか。

個人的評価:★★★★★★★★☆☆ 8.5


2014年12月に投稿した『tokyo』の感想はこちら

翌年は自身最高ヒットのオリジナル・アルバム『Lucky