工藤静香 Best Album
Shizuka Kudo 20th Anniversary the Best
PONY CANYON. INC.
2007年8月29日発売(2CD : PCCA-02520)

▼カタログ
・初回限定盤:発売日同じ(2CD+DVD : PCCA-02519)

kudo

最高25位・1.9万枚

TL

Disc 1 | Disc 2

1. 禁断のテレパシー
(作詞:秋元康・作曲:編曲:後藤次利)
(C) 1987 FUJI PACIFIC MUSIC, INC.

1987年8月31日発売の1stシングル。最高1位、14.6万枚。フジテレビ系月曜ドラマランド主題歌。
シリアス路線でアイドルの殻を打ち破りにかかった。


2. Again
(作詞:秋元康・作曲:編曲:後藤次利)
(C) 1987 FUJI PACIFIC MUSIC, INC.

1987年12月2日発売の2ndシングル。最高3位、15.9万枚。フジテレビ系『桃色学園都市宣言!』エンディング曲、
前作を踏襲しつつ、歌唱に表情が出てきた。


3. 抱いてくれたらいいのに
(作詞:松井五郎・作曲:編曲:後藤次利)
(C) 1988 FUJI PACIFIC MUSIC, INC.

1988年3月8日発売の3rdシングル。最高3位、18.2万枚。
コーラス陣を従え、ロッカーバラッドに挑戦!だいぶ静香節を会得してきている。


4. FU-JI-TSU
(作詞:中島みゆき・作曲:編曲:後藤次利)
(C) 1988 Yamaha Music Entertainment Holdings, Inc.

1988年6月1日発売の4thシングル。最高1位、25.3万枚。再会した元彼が知らんぷりしたことに対する女の想いを歌う。中島みゆきさんが作詞提供した初のシングル。

5. MUGO・ん…色っぽい
(作詞:中島みゆき・作曲:編曲:後藤次利)
(C) 1988 FUJI PACIFIC MUSIC, INC.

1988年8月24日発売の5thシングル。最高1位
54.1万枚。カネボウ『フィット・ネット』CMソング。
本人が出演した化粧品のCMタイアップに合わせて制作された出世作。


6. 恋一夜
(作詞:松井五郎・作曲:編曲:後藤次利)
(C) 1988 FUJI PACIFIC MUSIC, INC.

1988年12月28日発売の6thシングル。最高1位、60.7万枚。箱根彫刻の森美術館CMソング。
大ヒットとなった前作を超えるヒットとなった。後藤次利さんのエキゾチックなアレンジが冴え渡る。


7. 嵐の素顔
(作詞:三浦徳子作曲:編曲:後藤次利)
(C) 1989 FUJI PACIFIC MUSIC, INC.

1989年5月3日発売の7thシングル。最高1位、52.4万枚
インパクトのある楽曲はもちろん、振り付けやヘアスタイルさえも注目された。アイドル四天王の中でもセールスの安定感は抜群だった。


8. 黄砂に吹かれて
(作詞:中島みゆき・作曲:編曲:後藤次利)
(C) 1989 Yamaha Music Entertainment Holdings, Inc.

1989年9月6日発売の8thシングル。最高1位、58.6万枚。太陽誘電CT『That's』CMソング。
約1年ぶりの中島みゆきさん作詞のシングルとなった。


9. くちびるから媚薬
(作詞:松井五郎・作曲:編曲:後藤次利)
(C) 1990 FUJI PACIFIC MUSIC, INC.

1990年1月10日発売の9thシングル。最高1位、48.9万枚。
個人的に工藤静香の曲の中では特に良い曲だと思うけど三原順子の『ドラム』がよぎる。


10. 千流の雫
(作詞:愛絵理・作曲:編曲:後藤次利)
(C) 1990 FUJI PACIFIC MUSIC, INC.

1990年5月9日発売の10thシングル。最高1位、29.5万枚。太陽誘電CT『That's』CMソング。
シングルとしては初めての本人作詞。
重厚なコーラスはB.B.Queensの眼鏡おばさんこと坪倉唯子さん。華原朋美がカバーしている。


11. 私について
(作詞:中島みゆき・作曲:後藤次利・編曲:Draw4)
(C) 1990 FUJI PACIFIC MUSIC, INC.

1990年9月21日発売の11thシングル。最高1位
26.5万枚。みゆきさん作詞ながら、本人作詞の前作よりもセールスを落とした。


12. ぼやぼやできない
(作詞:松井五郎・作曲:編曲:後藤次利)
(C) 1991 FUJI PACIFIC MUSIC, INC.

1991年1月23日発売の12thシングル。最高2位、32.4万枚。
ロカビリー風ロックに挑戦。


13. メタモルフォーゼ
(作詞:松井五郎・作曲:後藤次利・編曲:後藤次利、門倉聡)
(C) 1991 FUJI PACIFIC MUSIC, INC.

1991年10月23日発売の14thシングル。最高2位、44万枚。フジテレビ系ドラマ『なんだらまんだら』主題歌。

14. めちゃくちゃに泣いてしまいたい
(作詞:松井五郎・作曲:後藤次利・編曲:後藤次利、門倉聡)
(C) 1992 FUJI PACIFIC MUSIC, INC.

1992年1月29日発売の15thシングル。最高4位、28.2万枚。ロッカ・バラッド。

15. 声を聴かせて
(作詞:松井五郎・作曲:後藤次利・編曲:後藤次利、高尾直樹)
(C) 1992 Nippon Television Music Corporation & FUJI PACIFIC MUSIC, INC.

1992年8月21日発売の17thシングル。最高5位、32.6万枚。日本テレビ系ドラマ『教師夏休み物語』挿入歌。
ジャズ、ブルーずのエッセンスを投入。重厚なコーラスをフィーチャーした。


16. 慟哭
(作詞:中島みゆき・作曲:編曲:後藤次利)
(C) 1993 FUJI PACIFIC MUSIC, INC.

1993年2月3日発売の18thシングル。最高1位、93.9万枚。フジテレビ系ドラマ『あの日に帰りたい』主題歌。ZARDの『負けないで』や小泉今日子の『優しい雨』を押さえて1位を獲得している。
自身最大のヒット曲となるが残念ながらミリオンには至らず。アイドル四天王でシングルでミリオンがあるのは中山美穂だけ。(コラボ、ソロそれぞれミリオンあり)


17. あなたしかいないでしょ
(作詞:松井五郎・作曲:後藤次利・編曲:後藤次利、門倉聡)
(C) 1993 FUJI PACIFIC MUSIC, INC.

1993年10月6日発売の20thシングル。最高5位、20.5万枚。ロカビリー調のバラード。

個人的評価:★★★★★★★★★☆ 9

RV



80年代後期のアイドル四天王のひとり工藤静香。(中山美穂、南野陽子、浅香唯)
彼女のデビュー20周年を記念した2枚組のグレイテスト・ヒッツ。
アイドル出身ながらヒット曲が多い人なのでコンプリートとはなりませんでしたが、主要なヒット曲は押さえられています。
収録漏れは13th『Please』16th『うらはら』19th『わたしはナイフ』の3曲。

工藤静香ってキャラはそんなに好きではないんですよ。(ごめんなさい)
ただ、彼女の場合は初期から楽曲にめぐまれていたから、好きな曲自体は結構多いんです。
『嵐の素顔』あたりは、一般的な浸透度もかなり高いと思います。
1988年にシングルで50万、60万のヒットを出しているというのは結構凄いですよ。90年代だとミリオンに匹敵するのではないかと思います。
1990年の『千流の雫』あたりから低迷してゆきますけど、その前までの楽曲の一般的な知名度は高いでしょうね。

工藤静香は、中島みゆきを手掛けていたこともあるポニーキャニオンの名物ディレクター渡邊有三氏が担当していた。
有三氏はユーミンとも交流がありましたから、田原俊彦にユーミンが、光GENJIに正隆氏が楽曲提供している。
有三氏は静香に中島みゆき、松任谷由実の誰に書いてもらいたい?と尋ねたそうです。静香は、みゆきを選び引き合わされました。

中島みゆきによる歌詞提供も話題になりました。
工藤静香の歌手活動を延命させたのは、みゆき作品であり、後藤次利作品であったといっても過言ではありません。
おニャン子出身ですからデビューから2作は秋元康さんが書いてます。イメージを変えようっていう意思は伝わってくるのだけど、毒はありません。
工藤静香が持つ毒を引き出せたのは、みゆきさんでしょうね。工藤静香って良い意味でも悪い意味でも本当に『女』というか『ヲンナ』だなぁって感じますもん。

もちろん工藤静香自身、人一倍、向上心の強い女性だとは思いますけども。
私的には歌以外全く興味のない人ですね。浜田麻里をdisったと聞いてから嫌悪感が強くなっている。

このDisc 1はとにかく楽曲にめぐまれていた彼女の歌手人生の良い時期が凝縮されています。
後藤次利すごいなあ!