REBECCA Compilation Album
The Best of Dreams ※another side
FITZBEAT / CBS/Sony Group, Inc.
1991年3月21日発売(CD : CSCL1677)

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Executive Producers : 稲垣博司 (CBS/SONY). 草野昌一(SHINKO MUSIC)
最高2位・37.1万枚

TL

1. ラブ・パッション
(作詞:NOKKO、宮原芽映・作曲:土橋安騎夫)
(C) 1985 SHINKO MUSIC PUBLISHERS
恋敵との女同士の闘いを描いている。 NOKKOの小悪魔な魅力全開。
from 2nd Al『WILD&HONEY』(最高8位、30.万枚)


2. 蜃気楼
(作詞:NOKKO・作曲:土橋安騎夫)
(C)1985 SHINKO MUSIC PUBLISHERS
キーボードの音を盛り込んだアレンジがナイス。
from 2nd Al 『WILD & HONEY』


3. ガールズ ブラボー
(作詞:NOKKO・作曲:土橋安騎夫)
(C) 1985 Nippon Television Music Corporation & SHINKO MUSIC PUBLISHERS

こういう歌詞を書かせたら天下一品のNOKKOさん。
from 3rd Al『REBECCA IV 〜Maybe Tomorrow〜』(最高1位、95.6万枚)


4. 76th Star
(作詞:NOKKO、沢ちひろ・作曲:土橋安騎夫)
(C) 1985 SHINKO MUSIC PUBLISHERS
女の子の胸の奥に生まれた明日への希望を歌う。
キーボードを主体にしたアレンジが多いレベッカ。よくロックはギターとサックスだ!という人がいるけど、僕はギターとキーボードだと思ってる。
邪道のように思われるかもしれないけど、やっぱり相性が良いんだよ。
ドラムの音がとっても心地良い。
from 4th Al『REBECCA IV 〜Maybe Tomorrow〜』


5. London Boy
(作詞:沢ちひろ・作曲:土橋安騎夫)
(C) 1985 SHINKO MUSIC PUBLISHERS
ロンドンでの小さな恋。
初めて聴いた時からすごく気に入ってた。間奏のキーボードが最高!どこかノスタルジックなんだよね。
from 4th Al『REBECCA IV 〜Maybe Tomorrow〜』

Hello Boy & Little Girl
とびきり素敵な
黒いヒトミの Lady になれたら
抱きしめたいとあの口笛で
アタシを呼んで London Boy My Love・・・・・


6. LONELY BUTTERFLY
(作詞:NOKKO・作曲:土橋安騎夫)
(C) 1986 SHINKO MUSIC PUBLISHERS
1986年10月15日発売。最高6位、11.8万枚。宣伝文句は、LoveとDreamを飾らない言葉で歌いあげた作品です。とのこと。
別れを決めて去ってゆく女性の歌というと、ユーミンの『私なしでも』が思い浮かぶけど、あちらはもう気持ちの整理ができている女性。
母親の心境で眠る彼の部屋を出る。
こちらは気持ちが残っているものの離れないとお互いにダメになるというせつなさが感じられてうしろ髪ひかれて出ていく感じ。
最後のサビに入る間奏のドラムが主人公の心情のようで、またいいのよ。小田原さんってめちゃ上手いよね。
from 5th Al『TIME』(最高1位、74.4万枚)

Lonely Butterfly 朝が来るわ
Lonely Butterfly もう行かなきゃ
愛が全てを変えてくれたら まよわずにいれたのに


7. モーター・ドライヴ
(作詞:NOKKO・作曲:土橋安騎夫)
(C) 1986 SHINKO MUSIC PUBLISHERS
1986年6月21日発売のシングル。最高3位、13.7万枚。アルバム『OLIVE』(最高1位、34.9万枚)より。
小気味良いバンドサウンドとキーボードの融合が心地良い。


8. NERVOUS BUT GLAMOROUS
(作詞:NOKKO・作曲:土橋安騎夫)
(C) 1987 SHINKO MUSIC PUBLISHERS
1987年11月18日発売の8thシングル。最高4位、21.8万枚。SONY デジタルコンポーネント ステレオ LIBERTY CMソング。
歌唱に表情があるシリアスNOKKOはカッコ良い。コーラスの重なりも良いね。


9. 真夏の雨
(作詞:NOKKO・作曲:土橋安騎夫)
(C) 1987 SHINKO MUSIC PUBLISHERS
初めて聴いたとき、なんかせつなくなってしまったのを思い出す。
シングル『NERVOUS BUT GLAMOROUS』のside B


10. TENSION LIVING WITH MUSCLE
(作詞:NOKKO・作曲:土橋安騎夫)
(C) 1987 SHINKO MUSIC PUBLISHERS
バンドレベッカらしいアップナンバー。
アルバム『Poison』(最高1位、63.1万枚)より。


11. ONE MORE KISS
(作詞:NOKKO・作曲:土橋安騎夫)
(C) 1987 SHINKO MUSIC PUBLISHERS
1988年11月21日発売のシングル。最高3位、13.7万枚。ソニー マルチコンポーネント ステレオ『LIBERTY』CMソング。
この曲もやっぱりせつない方向に気持ちを引っ張っていく。
洋楽ライクなside B『NOISE FROM YOUR HEART』もはなまる。


12. I'd Star a Fire
(作詞;O LEARY KIM YVONNE・作曲:土橋安騎夫)
(C) 1988 JOBETE MUSIC CO INC & SHINKO MUSIC PUBLISHERS
未発表作品として収録された。原曲は『BLOND SAURUS』に収録されていた『NAKED COLOR』で、その英詞ヴァージョンになる。

13. 光と影の誘惑 (Instrumental)
(作曲:高橋教之)
(C) 1985 SHINKO MUSIC PUBLISHERS
ベースの高橋さん作曲のインストゥルメンタルです。これに歌詞がついたらどんな壮大な曲になっただろう。
from 4th Al『REBECCA IV 〜Maybe Tomorrow〜』


RV



1990年に好評だったベストアルバム『The Best of Dreams』のもう一つの形。
あちらに負けず劣らず、こちらも人気曲をかなり厳選して収録している印象です。
どちらにも共通しているのは、最高傑作ともいわれた4thアルバム『REBECCA IV 〜Maybe Tomorrow〜』から選ばれている曲が目立つということでしょうか。
REBECCA IVは、全10曲のアルバムです。このシリーズには、なんと8曲も選ばれています!うち1曲はインストゥルメンタルです。
『フレンズ 』のヒットの後で、出荷ベースではミリオンセラーとなった作品。
こうして寄せ集めたものを聴いても、1曲のクオリティーの水準に驚かされます。

さて、今作は解散が決まったあとに発売されたものだそうです。
数々の大ヒット作品からも人気曲が選ばれています。
こちらの楽曲群は『ラブ・パッション』『76th Star』などNOKKOのキュートさや小悪魔的な雰囲気が感じられるものが多くなってるかもしれません。それでいて、『真夏の雨』や『ONE MORE KISS』でみせる大人びた感じのものが後半に見えてギャップが良い。
美味しいところは押さえられてるなあと思います。
『VANITY ANGEL』や『HOT SPICE』が入っててもよかったかも。

僕の中での80年代は、後期のバブル期くらいしか記憶には残っていないのだけど、決してそれだけではないと思う。
社会や文化、価値観が大きく変わる過渡期という面もあったのではないかと思う。
というのも80年代半ばの音楽やドラマに触れるとわかるのだけど、前半は夢の世界のような『ザ アイドル』が幅を利かせて、いわゆる今の大物ミュージシャンの曲を歌っている。
ドラマもファミリードラマみたいなものが多いように感じる。
でも半ばころからは、レベッカや尾崎豊さんのように時代性や人の心の奥の悩みを吸い上げるような作品が目立ってきている。ドラマに至っては、不良、いじめ問題や受験戦争を取り上げた学園モノが多いし、数奇な運命系の大映ドラマなんかも。
つまりレベッカ、NOKKOの叫びは時代が求めたものだったのではないかなと思ったの。
誰かの歌にもあったけど、切実さのレベルが時代によって幅があるんだよね。
例えば『学校に行きたくない』という言葉。
80年代のそれは、『死につながるほどの苦しみ』かもしれない。でも他の時代では『軽い愚痴』くらいなものでしかなかったりするかもしれない。
語弊があるかもわからないけど、昔のアーティストとファンの関係って宗教に近いんだよね。

そうそうレベッカの音って『REBECCA IV』あたりから特に80年代特有の古臭さをあまり感じないよね。
NOKKOの歌詞は80年代臭してるんだけどね。
たぶんそれは土橋安騎夫さんが機械マニア入ってるからだと思うんだ。
TMとか美里の80年代作品と比べるとよくわかるけれど全然古さを感じさせないのよ。

年子みたいなアイテム『The Best of Dreams』とセットで聴くのがおすすめ。




個人的評価 ★★★★★★★★★☆ 9