宇多田ヒカル 4th Studio Album
ULTRA BLUE
EASTWORLD / 東芝EMI株式会社
2006年6月14日発売(CD : TOCT-26067)

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Produced by Hikaru Utada,
Akira Miyake & Teruzane Utada

最高1位・約90.9万枚

TL

1. This is Love
(作詞:作曲:編曲:宇多田ヒカル)
(C) 2006 Sony Music Publishing (Japan) Inc.

2006年5月配信スタートのデジタルシングル。日清食品カップヌードルCMソング。
シャカシャカしてるダンスチューン。


2. Keep Tryin'
(作詞:作曲:編曲:宇多田ヒカル)
(C) 2006 Sony Music Publishing (Japan) Inc.

2006年2月22日発売の16hシングル。最高2位、12.5万枚。au CMソングとして大量オンエアされた。
さらりと入ってくるメロディーと力みのないバッキング・トラックが優しい。


3. BLUE
(作詞:作曲:編曲:宇多田ヒカル)
(C) 2006 Sony Music Publishing (Japan) Inc.

実質的なアルバムタイトル曲。
ブルーについて深く言及した歌詞が印象に残る。


4. 日曜の朝
(作詞:作曲:編曲:宇多田ヒカル)
(C) 2006 Sony Music Publishing inc.

どこか懐かしいR&B風ナンバー。

5. Making Love
(作詞:作曲:編曲:宇多田ヒカル)
(C) 2006 Sony Music Publishing (Japan) Inc.

このアルバム自体全体的にダークな印象だけれども、けだるいリズムも散見される。

6. 誰かの願いが叶うころ
(作詞:作曲:編曲:宇多田ヒカル)
(C) 2003 Sony Music Publishing (Japan) Inc.
2003年4月21日発売の13thシングル。最高1位、36.5万枚。映画『キャシャーン』テーマ曲。
宇多田ヒカルの湿り気を改めて感じさせるバラード。


7. COLORS
(作詞:作曲:宇多田ヒカル・編曲:宇多田ヒカル、河野圭)
(C) 2003 Sony Music Publishing (Japan) Inc.

2003年1月23日発売の12thシングル。最高1位、89.4万枚。トヨタ自動車WISH CMソング
宇多田ヒカルの楽曲の中でも、個人的にかなり好きな曲。色がキーワードの歌詞も良いし、メロディーもはっきりしている。
エキゾチックかつ宇宙をも連想させるダイナミックなアレンジが印象的。音が悪いかも。
ちなみにちょっと前に出たベストにも収録されている。


8. One Night Magic feat. Yamada Masashi
(作詞:作曲:編曲:宇多田ヒカル)
(C) 2006Sony Music Publishing (Japan) Inc.

ユニークな曲。
中毒性があるので一度聴くと耳タコになる。


9. 海路
(作詞:作曲:編曲:宇多田ヒカル)
(C) 2001 Sony Music Publishing (Japan) Inc.

芸術的。

10. WINGS
(作詞:作曲:編曲:宇多田ヒカル)
(C) 2006 Sony Music Publishing (Japan) Inc..

シングル『Keep Tryin'』カップリング。

11. Be My Last
(作詞:作曲:編曲:宇多田ヒカル)
(C) 2005 Sony Music Publishing (Japan) Inc.

2005年9月28日発売の14thシングル。最高1位、15.4万枚。映画『春の雪』主題歌。

12. Eclipse (Instrumental)
(作曲:編曲:宇多田ヒカル)
(C) 2006 Sony Music Publishing (Japan) Inc.

インストでワンクッション。

13. Passion
(作詞:作曲:編曲:宇多田ヒカル)
(C) 2005 Sony Music Publishing (Japan) Inc.

2005年12月14日発売の15thシングル。最高4位、11.2万枚
スクエアエニックス『キングダム・オブ・ハーツ』主題歌。
この曲を最後に持ってきたことで続きを感じさせる。




RV

前作から4年ぶりとなる宇多田ヒカル4thオリジナルアルバム。
これまでアレンジは編曲家に委ねることが多かったが、今作においてはアレンジャーと共同編曲した先行シングル『COLORS』を除き全曲の編曲を宇多田ヒカル本人が手がけており、これまでの作品以上に彼女の音楽性を体験することができる。

R&B歌姫とよばれた彼女。
この作品においては、もはやそのようなカテゴリーは打ち破っており、デジタルなリズムを核としつつも、ボーダレスなサウンドメイキングを提示している。

一方でこれまで大人びた歌詞が多かった彼女が等身大の自分自身と向き合っているように、内省的ながらも決して未来がないわけではなく、ひとすじの希望を感じさせる。

アルバム曲とシングル曲の明確な違いはない気もするが、シングルが多かったので、必然的に注目度は高くなり、90万枚超えのヒットとなる。
宇多田ヒカルというアーティストの本当の姿、輪郭を見事に表現した作品といえるのではないだろうか。


個人的評価:★★★★★★★★★☆ 9.5