浜田麻里 10th Studio Album
COLORS
invitation / 発売元:ビクター音楽産業
1990年9月21日発売(CD:VICL-52)

▼カタログ
・廉価盤:1994年3月24日発売(CD : VICL-22011)Speedstar
・リマスター/紙ジャケ:2008年10月22日発売(CD : VICL-63097)invitation
・リマスター:2014年1月15日発売(SHM-CD : VICL-70116)invitation

mari

Produced & Arrangement by Greg Edward
for Reflex Productions Inc.

最高2位・34.7万枚

TL

1. Is This Justice?
(作詞:浜田麻里・作曲:大槻啓之・編曲:Greg Edward, Jeff Daniel and 大槻啓之)
(C) 1990 Speedstar Music, Inc.

オープニングは全編英語詞によるロック・チューン。
日石ダッシュレーサー100 CMイメージソング。


2. Innocent Colors
(作詞:浜田麻里・作曲:原一博・編曲:Greg Edward, Jeff Daniel and H.M. Project)
(C) 1990 Speedstar Music, Inc.

実質的にタイトル曲になるのかな。ヘビメタ・クイーンとしての彼女以降の彼女の象徴的な曲かなと。
誰にでも似合う色まとうよりも
好きな色を選びたいの


3. Heaven Knows
(作詞:浜田麻里・作曲:大槻啓之・編曲:Greg Edward, Tom Keane and 大槻啓之)
(C) 1990 TV Asahi Music Co.,LTD.

1990年7月11日発売のシングル。最高9位、10.3万枚。JT クラリス CMソング。
『Heart and Soul』『Return to Myself 〜しない、しないナツ。』で獲得したファンを意識したシングルらしいメロディーがしっかりした曲。基本はロックですけどね。


4. Plastic Conversation
(作詞:浜田麻里・作曲:大槻啓之・編曲:Greg Edward, Jeff Daniel and 大槻啓之)
(C) 1990 Speedstar Music, inc.

わかりやすくいうと女性版B'zみたいな曲。
ハイトーンボイスが輝きを増している。


5. Nostalgia
(作詞:浜田麻里・作曲:増崎孝司・編曲:Greg Edward, Jeff Daniel and H.M. Project)
(C) 1990 TV Asahi Music Co.,LTD.

1990年12月16日にシングルとしてリカットされヒット。ファンに人気の曲だそう。最高19位、8.5万枚。テレビ朝日系『パリ ダ・カール ラリー』テーマソング。
作曲の増崎孝司氏はビーイングに所属するフュージョン・ユニットDIMENSIONのメンバーとして知られている。松本孝弘に代わりサポート・ギタリストとして浜田麻里に関与するようになり、浜田麻里がビーイングから離れたあとも、現在に至るまでサポートを継続している。


6. Empty Room
(作詞:浜田麻里・作曲:黒沢昇、横山徹・編曲:Greg Edward, Tom Keane and H.M. Project)
(C) 1990 TV Asahi Music Co.,LTD.

『Nostalgia』のカップリングとしてリカット。テレビ朝日系ドラマ『七人の女弁護』テーマ曲。
この曲をFMのチャート番組で聴いて、このアルバムを聴いてみたいと思ったので、個人的にとても思い入れのある曲です。洋楽を意識した王道バラードですが、アレンジャーが外国人だからほぼ洋楽で良いのかな?サックスが良い味出してます。


7. There's No Limit
(作詞:浜田麻里・作曲:大槻啓之・編曲:Greg Edward, Tom Keane and 大槻啓之)
(C) 1990 Speedstar Music, Inc.

アルバムの中でもメロディーのキャッチャーさが際立つ。全編英語詞になっている。

8. Take It Easy On Yourself
(作詞:浜田麻里・作曲:大槻啓之・編曲:Greg Edward, Jeff Daniel and 大槻啓之)
(C) 1990 Speedstar Music, Inc.

シングル『Heaven Knows』カップリング。

9. Be Wild
(作詞:浜田麻里・作曲:大槻啓之・編曲:Greg Edward and 大槻啓之)
(C) 1990 Speedstar Music, Inc.

野性味あふれるサウンドに乗せて全編英詞で歌う。

10. Material World
(作詞:浜田麻里・作曲:大槻啓之・編曲:Greg Edward, Tom Keane and 大槻啓之)
(C) 1990 Speedstar Music, Inc.

トップガンを思わせる躍動感のあるメロディー展開が印象的。
うなるギターが容赦なく挿入されている。


11. Monologize
(作詞:浜田麻里・作曲:増田隆宣・編曲:Greg Edward, Tom Keane and 増田隆宣)
(C) 1990 Speedstar Music, Inc.

最後はバラード。同じバラードでも『Empty Room』とは異なり邦楽的なアプローチになっている。
作曲の増田隆宣氏は麻里さんのライブサポートとしては、おなじみの方でB'zのライブサポートも長かったのでファンにもよく知られた方です。
前述の増崎孝司氏らとBLUEWというバンド(プロデュースは長戸大幸)で活動していたこともある。


RV




このアルバムを手にした小学生の僕は、彼女がビーイングで活動していたこと、そしてかつてヘビメタ・クイーンと呼ばれていたことを知らなかった。(Heavy Metal / Hamada Mari)
『Heart and Soul』や『Return to Myself〜しない、しないナツ。』はテレビで聴いて知っていたけれど、その時ですらもうビーイングから離れているので、当然なんですけど。
前述の通り、FMのランキング番組で聴いた『Empty Room』が浜田麻里という人を意識して聴いたはじまりです。
もっとも当時はそれほど聴き込んでないので、さして印象にも残ってなかったんですけどね。
今回何十年ぶりかにちゃんと聴きました。

彼女は外見の魅力もさることながら、なんといっても独特のハイトーン・ボイスですよね。
高音を出す際に裏声に逃げない、突き抜けるような爽快さ、広がりを感じさせるボーカリストです。
余談になりますが、実はZARDの初期は非常に彼女にテイストが近いんですよ。
1stアルバムに入ってる『It's a boy』なんかは麻里さんに負けず劣らずのハイトーンを披露してますので、機会があったら聴いてみてください。

8thアルバムからGreg Edward氏をプロデューサーに迎えて制作されており、大ヒットした9thアルバム『Return to Myself』の延長線上にあるポップでロックな印象。
全体に流れるのはアメリカンな質感。音は洗練されていて聴きやすいです。
90年代には、松田樹利亜とか田村直美とか系譜の近いアーティストが登場してきますが、そういうアーティストの先駆けといえる存在なのかもしれません。

The Band:
Michael Landau On Guitars
John Pieree On Bass
Denny Fongheiser On Drums & Percussion
John Keane On Drums
Jeff Daniel On Keyboards
Tom Keane On Keyboards

Guests:
Gerald Albright On Sax
Charles Judge On Keyboards
Tim Pieree On Guiars
David Woodford On Sax
Nick Lane On Trombone
Steve Madaio On Trumpet

彼女のセールスのピークは1992年からの数年なのですが、この時期はビーイング系が流行していた時期です。偶然にもこのころ、元ビーイングだった彼女、そして氷室京介、布袋寅泰、THE虎舞竜など元ビーイングな方々もめちゃ売れてるんです。なんか不思議だよね。

個人的評価:★★★★★★★★☆☆ 8.5


Light For The Ages - 35th Anniversary Best ~Fan's Selection -
浜田麻里
ビクターエンタテインメント
2019-01-23