荒井由実 4th Studio Album
14番目の月
TOSHIBA EMI / EXPRESS
1976年11月20日発売

▼カタログ
アルファミュージック、東芝含め数多く出ているため直近のもののみ表記
・リマスター:2000年4月26日発売(CD : TOCT-10714)
・期間限定再発:2013年10月2日発売(CD : TYCT-69034)ユニバーサルミュージック

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Produced by Masataka Matsutoya
最高1位・33.7万枚

TL

1. さざ波
(作詞:作曲:荒井由実・編曲:松任谷正隆)
(C) 1976 ALFA MUSIC

せつない歌詞なのに抑揚があるメロディーが印象的。
10月(秋)の歌です。


2. 14番目の月
(作詞:作曲:荒井由実・編曲:松任谷正隆)
(C) 1976 ALFA MUSIC

タイトルソング。現在まで続くユーミン・ロックの原点はこの曲なんじゃないかと思っている。『恋はNo-return』『結婚式をブッ飛ばせ』とか系統が近いと思います。

3. さみしさのゆくえ
(作詞:作曲:荒井由実・編曲:松任谷正隆)
(C) 1976 ALFA MUSIC

荒井由実の歌で初めに好きになったのが、この曲だったと思う。『Super Best of 荒井由実』で聴いたのが初めてだったかな。サウンドに見えるのは海外への憧れと70年代が放つ『陰』のようなもの。
こんなわたしでもいいと
言ってくれたひとことを
今も大切にしてる私を笑わないで


4. 朝陽の中で微笑んで
(作詞:作曲:荒井由実・編曲:松任谷正隆)
(C) 1976 ALFA MUSIC

フォークっぽい始まりですが、歌われる世界に手ぬぐいとか六畳一間とかいう現実世界ではありません。出会った運命の人との愛を宇宙規模で歌っています。
ユーミン帝劇でも取り上げられていましたよね。
オリジナルはハイ・ファイ・セットのアルバム曲。


5. 中央フリーウェイ
(作詞:作曲:荒井由実・編曲:松任谷正隆)
(C) 1976 ALFA MUSIC

中央高速道路を歌ったものですが、実体験なのでしょうか。
1977年にカバーしたハイ・ファイ・セット版のアレンジを担当した瀬尾一三さんは想像としながらもこう語っている。
『けども、これ松任谷正隆が荒井由実を家まで送って行く時の歌でしょう? 八王子まで助手席に乗ってる彼女の気持ちでしょこれ(笑)』
瀬尾さんは中央高速をイメージせず、ロサンゼルスをイメージしてアレンジしたものの、正隆さんと由実さんが浮かんできてしまって苦労したそうです。(笑)


6. 何もなかったように
(作詞:作曲:荒井由実・編曲:松任谷正隆)
(C) 1976 ALFA MUSIC

余り注目されないけれど、実はとても好きな曲なんです。たぶん小林武史さんはこれ好きだと思うし、影響されてると思う。この手のアレンジは小林さんが多くのアーティストの曲で乱用してきたフォーマットだもの。

7. 天気雨
(作詞:作曲:荒井由実・編曲:松任谷正隆)
(C) 1976 ALFA MUSIC

美しいイントロに始まり、景色が変わるかのように爽やかな曲に。

8. 避暑地の出来事
(作詞:作曲:荒井由実・編曲:松任谷正隆)
(C) 1976 ALFA MUSIC

胸を躍らせるサンバカーニバルだね。

9. グッドラック・アンド・グッドバイ
(作詞:作曲:荒井由実・編曲:松任谷正隆)
(C) 1976 ALFA MUSIC & Nippon Television Music Corporation

1976年4月20日発売の岡崎友紀さんの19thシングルとして提供。B面の『ハートを食べて』も荒井由実作。この曲のみコーラス・アレンジは松任谷正隆。

10. 晩夏(ひとりの季節)
(作詞:作曲:荒井由実・編曲:松任谷正隆)
(C) 1976 ALFA MUSIC

ユーミンの夏の歌は、どこかせつなさ、儚さに通じるものが多い。
2005年9月28日に平原綾香がシングルとしてカバーしており、アレンジは正隆さんによるものとなっていて、個人的に『丘の上の光』を連想した。


RV

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ユーミンの独身時代、荒井由実の最終作となる4thアルバムです。
この作品では初めて松任谷正隆氏がプロデューサーとしてクレジットされました。
前作との間にシングル『あの日にかえりたい』『翳りゆく部屋』をリリースしていますが、ベストアルバム『YUMING BRAND』に収録されたためか、今作には収録されておりません。よって、今作もシングル曲はありません。

『朝陽の中で微笑んで』『中央フリーウェイ』『避暑地の出来事』が収録されていますから、もう由実さんの中では正隆さんについてゆくわ!と心に決めていた時期なのではないでしょうか。
正隆さんを想って書いた曲もあるんじゃないかって気がします。
全体を通して聴きたくなるアルバムです。

荒井由実という名が売れていたのに、結婚後にアーティスト名も松任谷由実としたその勇気もさることなごら、松任谷由実のほうが商業的に成功しているという点も特筆すべきポイントではないでしょうか。
近年は、その垣根を超えてユーミンとして浸透している。


個人的評価:★★★★★★★★★★ 10


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