WANDS Best Album
SINGLES COLLECTION +6
B-Gram RECORDS
1996年3月16日発売(CD: JBCJ-1006)

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Produced by Daikoh Nagato (#1〜5,7,9〜13)B.M.F
最高1位・83.1万枚

TL

1. 天使になんてなれなかった
(作詞:上杉昇・作曲:柴崎浩・編曲:葉山たけし)
(C) 1993 Be Kikakushitsu

アルバム『Little Bit...』より。
このあたりが、WANDSというユニットのサウンドの標準化がなされたのかなあと思っていた。
ボーカル、ギター、キーボードが共存するロックテイストのサウンドですよね。
シングルで切っても良かったくらいの出来です。
天使になんてなれなかった
ボクの中の歪んだ心


2. 時の扉
(作詞:上杉昇・作曲:大島こうすけ・編曲:明石昌夫)
(C) 1993 TV Asahi Music Co.,LTD & Be Kikakushitsu

1993年2月26日発売の4thシングル。最高1位、144.2万枚。テレビ朝日系 ネオドラマ 主題歌。
『もっと強く抱きしめたなら』がヒットしたことで、俄然注目を集める中リリースされた。
クラスメイトの女子は『なんまらB'zに似てる』とか言ってたけど、上杉さんのルックスのほうに興味があるようで、ジャケ写にうっとりしてました。
明石さんがやってるので似てて当たり前だけど。
シングルはフェードアウトで終わるが、収録されているものは完全版となっている。


3. もっと強く抱きしめたなら
(作詞:上杉昇、魚住勉・作曲:多々納好夫・編曲:葉山たけし)
(C) 1992 Be Kikakushitsu & Mr. Music

1992年7月1日発売の3rdシングル。最高1位、166.2万枚。浅野温子さん出演の三井生命CMソング。共同作詞の魚住さんは温子さんの旦那さん。
発売した時は全く注目されず、しばらくして大ヒットとなりました。
こういうヒットの仕方は、テレビが生活・情報の中心にあった90年代は度々ありましたよね…『愛は勝つ』とか『おどるポンポコリン』とか。
2018年にDAIGOがカバーアルバム『Deing』の中でカバー!ミュージック・ビデオまでオマージュしている。
この街に 懐かしい風が吹く
そして もう一度 歩きたい 同じ時を


4. 恋せよ乙女 -Remix-
(作詞:上杉昇・作曲:大島こうすけ・編曲:葉山たけし)
(C) 1993 Be Kikakushitsu

1993年7月7日発売の6thシングル。最高1位、81.9万枚。三貴 『ブティックJOY』CMソング。
リミックスversionは初収録。


5. 世界中の誰よりきっと ~Album Version~
(作詞:上杉昇、中山美穂・作曲:織田哲郎・編曲:明石昌夫)
(C) 1992 FUJI PACIFIC MUSIC,INC. & Burning Publishers Co.,LTD

WANDSが注目されるきっかけになった中山美穂との180万枚を超える大ヒットコラボレーション・シングルのカバー。アルバム『時の扉』より。
女性コーラスはMi-keの宇徳敬子による。
2018年にDAIGOがカバーアルバム『Deing』の中でカバー。


6. Just a Lonely Boy
(作詞:上杉昇・作曲:柴崎浩・編曲:WANDS)
(C) 1994 TV Asahi Music Co.,LTD & Be Kikakushitsu

『世界が終るまでは…』カップリング。
WANDSが B'zをやりました、みたいなつまらない曲ですね。


7. ありふれた言葉で
(作詞:上杉昇・作曲:柴崎浩・編曲:葉山たけし)
(C) 1993 Be Kikakushitsu

『恋せよ乙女』カップリング。
メンバーオリジナルによる曲。上杉のボーカルが最大限活かされた正統バラード。
今改めて聴くと、意外に良い曲だったのね。


8. 白く染まれ
(作詞:上杉昇・作曲:川島だりあ・編曲:葉山たけし)
(C) 1996 Be Kikakushitsu

アルバム唯一の未発表曲。
2ndアルバム、3rdアルバムと川島だりあ作曲の楽曲が1曲入っていたので、4thアルバムにも入れようと思っていたのかな?
ただ、過去のWANDSっぽい曲のため、4thアルバムの中に入れると浮いてしまう。見送られたのもしょうがないかなと。3rdの『Little Bit...』になら違和感なく入りそう。
顔も忘れた前の父親に似て
自業自得 その果てには一人


9. ふりむいて抱きしめて
(作詞:上杉昇・作曲:編曲:大島こうすけ)
(C) 1992 TV Asahi Music Co.,LTD & Be Kikakushitsu

1992年5月13日発売の2ndシングル。最高80位、2万枚。
どういう方向を目指していたのか?と思ってしまう。(笑)大島くんらしいサウンドではあるけど。


10. 寂しさは秋の色
(作詞:上杉昇・作曲:栗林誠一郎・編曲:明石昌夫)
(C) 1991 Be Kikakushitsu & Mediapulpo

1991年12月4日発売のデビューシングル。最高63位、3万枚。関西テレビ系ドラマ『ホテルウーマン』エンディングテーマ。
Theビーイングな感じのオケではあるんですけど、これは結構な名曲ですよ。上杉さんは栗林さんの曲との相性が抜群です。作曲者の栗林誠一郎が自身のアルバムでセルフカバーしている。
寂しさは秋の色 時に溺れて
演じきれない ふたりなら もどれないだろう


11. 星のない空の下で
(作詞:上杉昇・作曲:柴崎浩・編曲:WANDS)
(C) 1993 Be Kikakushitsu

アルバム『時の扉』より。
なんで凡曲のこれが選ばれたのか不思議。


12. Jumpin' Jack Boy
(作詞:上杉昇・作曲:栗林誠一郎・編曲:葉山たけし)
(C) 1993 Be Kikakushitsu

1993年11月17日発売の7thシングルでB-Gram移籍第一弾。最高2位、82.6万枚。
個人的にWANDSのシングルではNo.1かな。僕はロックは嫌いっていうわけではないけど、泥臭すぎる感じはちょっと苦手。
シンセが入ると、泥臭さが中和されるので好きなんです。
勝手にこの恋を夢見て うわついていたけれど その言葉で目が覚めた


13. 愛を語るより口づけをかわそう
(作詞:上杉昇・作曲:織田哲郎・編曲:明石昌夫)
(C) 1993 Be Kikakushitsu

1993年4月17日、アルバム『時の扉』と同時発売の5thシングル。最高1位、112.1万枚。三貴『ブティックJOY』CMソング。
キーボードとギターが全面に出て、WANDSらしいポップナンバー。


14. 世界が終るまでは…
(作詞:上杉昇・作曲:織田哲郎・編曲:葉山たけし)
(C) 1994 TV Asahi Music Co.,LTD & Be Kikakushitsu

1994年6月28日発売の8thシングル。最高1位、122.1万枚。テレビ朝日系アニメーション『スラムダンク』エンディングテーマ。
イントロの重厚感といい、発砲・銃声を連想させる効果音が雰囲気を醸し出している。
哲学的な歌詞は、人間誰しもが頷いてしまう普遍的な胸の叫びかも知れない。アニメファンの人気が根強い。
誰もが望みながら 永遠を信じない
…なのにきっと 明日を夢見てる
はかなき日々と このTragedy Night


RV



第一期(上杉昇、柴崎浩、大島こうすけ)、第二期(上杉昇、柴崎浩、木村真也)WANDSのベストアルバム。
おそらくメンバーの意向とか希望は無視され、会社が選曲したベストアルバムだと思われます。
有名なシングル、アルバム未収録のカップリング、アルバム曲に未発表曲1曲を加えたもの。
上杉がZYYGに作詞提供した『君が欲しくてたまらない』のカバーはこの時点では温存された。

4thアルバム『PIECE OF MY SELF』は、それまでのWANDSを打ち破るかのような、ロックなアプローチが濃くなったアルバムになった。
だけれども、もしかすると、それさえも妥協して会社の要求に擦り合わせたものだったのかも知れない。
アルバム後に発表したシングル『Same Side』と『WORST CRIME〜About a rock star who was a swindler〜』の2タイトルは、初めて自分達の音楽性を貫いた極端にヘビーな作品になったが、肝心のセールスと言う意味では惨敗。
このベストアルバムにも収録されることはなかった。(というより、あの2曲を軸にアルバムを作っていたのかも知れない)

彼らはビーイングで、いわゆるB'zの後継的に投入され、ヒットを量産してきた。
中心メンバーのボーカル上杉昇とギター柴崎浩は、会社に求められる音楽性と自分達の方向性にもがき、窒息寸前だったのかもしれない。特に上杉昇。
結局、このベストアルバムを以って、第二期WANDSは終止符が打たれた。事実上の解散である。

このベストアルバムは、未発表曲『白く染まれ』が収録されている唯一のアルバムなので、第二期のファンにはマストアイテムといえるのではないだろうか。
この曲はアルバム『PIECE OF MY SELF』制作時に、スタッフから勧められてレコーディングしたものであるが、それ以前のWANDSの王道に近い質感のためか収録は見送られている。
同時期の未発表曲として『太陽のため息』ものちにベストアルバムに収録された。

主要シングルは網羅されているが、音楽性に大きな変化が見られながらも、80万枚クラスのヒットになった『Secret Night 〜It's My Treat〜』は未収録となっている。
また、カップリングも収録漏れがあり中途半端な印象を受ける。
『KEEP ON DREAM』『White Memories』なんかも良い曲なんですよ。

音楽性というどうにもならない問題は、どんなアーティストにも直面することはあると思う。
WANDS時代を、あえてアイドルと語る上杉昇の純粋さはアーティストの一つの姿としてはアリなんでしょう。
だけれども商業音楽の中で活動するアーティストである以上、自分自身の欲と消費者から求められる商品の取捨選択は、どうしても必要だったのではないでしょうか。
1コーラスのみだが公開された未発表曲『ささやかな愛情』を聴くと、まだまだやれたんじゃないかって思いますもん。
僕自身、アルバム『PIECE OF MY SELF』なら受け入れられるけど、そのあとの2曲のシングルは無理だった。(苦笑)ああいうのは、あの手の音楽が好きな人の領域で、ヒット曲に耳を馴らされたリスナーにはキツイものがあります。

WANDSは、1997年に第三期として活動することになるのですが、上杉昇そっくりの声質の新ボーカルで原点回帰したんですね。(私はテレビオンエアで上杉さんじゃないことは判ったけど)
で、それが20万枚くらい売れたんですよね。マーケットは正直です。


個人的評価:★★★★★★★★☆☆ 8