DREAMS COME TRUE 5th Studio Album
The Swinging Star
Epic/Sony Records Sony Music Entertainment (Japan) Inc.
1992年11月14日発売(CD : ESCB 1350)

swingingstar

Produced by MIKE PELA / DREAMS COME TRUE
最高1位・約322.2万枚

TL

1. The Swinging Star
(作曲:編曲:中村正人)
(C) 1992 EUROPA MUSIC PUBLISHERS INC.

オープニングは、前作のラスト曲『銀河への船』のメロディーを使ったインスト。続いてる感が聴く者をワクワクさせる。

2. あの夏の花火
(作詞:吉田美和・作曲:西川隆宏・中村正人・編曲:中村正人)
(C) 1992 MS entertainment

数あるドリカムの曲の中でも、かなり好きですね。サウンドも歌詞も気に入ってます。
別れた恋人を思い出しながら、せつない夏の花火を見ている主人公。心情的には、自分と同じように元彼にも思い出していて欲しい、そんな女性の密かな願いが込められているような気がする。
リメイクバージョンとなる-SENKOU-HANABI VERSION-が『私のドリカム』に収録されました。圧倒的にオリジナルのほうが良いです。(ごめんなさい)
今頃
あなたも どこかで 思い出してるの?
あの日のこと


3. DA DIDDLY DEET DEE
(作詞:作曲:吉田美和・編曲:中村正人)
(C) 1992 EUROPA MUSIC PUBLISHERS INC.

つい口ずさみたくなるような可愛い曲。ユーミンの匂いはするけど、DA DI DAは全く関係ありません。(笑)

4. SAYONARA (Extended Version)
(作詞:吉田美和・作曲:編曲:中村正人)
(C) 1992 EUROPA MUSIC PUBLISHERS INC.

シングル『晴れたらいいね』のカップリング。アルバムバージョンとなっている。
三角関係の歌だけど、そこは吉田さん!男×女2人という組み合わせだ。
ファンク風味だけど、歌謡曲の匂いもする。
シングル・バージョンのリマスター音源が『私のドリカム』に収録された。


5. 行きたいのは MOUNTAIN MOUNTAIN
(作詞:吉田美和・作曲:吉田美和・中村正人・編曲:中村正人)
(C) 1992 EUROPA MUSIC PUBLISHERS INC.

ビッグバンド風の曲。

6. 眼鏡越しの空
(作詞:作曲:吉田美和・編曲:中村正人)
(C) 1992 EUROPA MUSIC PUBLISHERS INC.

マッキーのラジオ(FM)のあとにやってたドリカムのラジオ番組でよくかかってた気がする。
似てるわけではないんだけど、これを聴くとユーミンの『フォーカス』という曲をなぜか思い出してしまう。
リマスター音源が『私のドリカム』に収録された。


7. 決戦は金曜日 (Version of "THE DYNAMITES")
(作詞:吉田美和・作曲:編曲:中村正人)
(C) 1992 EUROPA MUSIC PUBLISHERS INC.

11thシングル。最高1位、107万枚。ドリカム初のミリオンセラーシングル。The 中村正人 Showのはじまり。
シングル・バージョンのリマスター音源が『私のドリカム』に収録された。


8. 涙とたたかってる
(作詞:吉田美和・作曲:吉田美和・中村正人・編曲:中村正人)
(C) 1992 EUROPA MUSIC PUBLISHERS INC.

The 中村正人Show

9. HIDE AND SEEK
(作詞:吉田美和・作曲:編曲:中村正人)
(C) 1992 EUROPA MUSIC PUBLISHERS INC.
The 中村正人Show

10. 太陽が見てる
(作詞:吉田美和・作曲:編曲:中村正人)
(C) 1992 EUROPA MUSIC PUBLISHERS INC.

『決戦は金曜日』両A面。フジカラー SUPER HG 400 CMソング。このCMシリーズは、かつてユーミンが出てたらしい。
何も言わずに抱きしめてくれたら
うれしいのに もっとうれしいのに


11. SWEET SWEET SWEET
(作詞:吉田美和・作曲:編曲:中村正人)
(C) 1992 EUROPA MUSIC PUBLISHERS INC.

壮大で優しさあふれるバラード。
でもでも歌詞にSWEET DREAMってユーミンかい。リマスター音源が『私だけのドリカム』に収録された。


12. 晴れたらいいね
(作詞:作曲:吉田美和・編曲:中村正人)
(C) 1992 EUROPA MUSIC PUBLISHERS INC.

最高1位、68.5万枚。NHK朝の連続テレビ小説『ひらり』オープニングテーマ。
リマスター音源が『私のドリカム』に収録された。




RV

前作『MILLION KISSES』が大ヒットし、当時のJ-Popの頂点ともいえる地位に立った彼ら。
アルバムアーティストという印象が強かったが、今作収録のシングル『決戦は金曜日』がミリオンに到達し、それまで弱かったシングルでも安定した売り上げを獲得している。
今作でも初登場ミリオンセラー!オリジナルアルバムながら累計で300万を突破している。

実は、ユーミンこと松任谷由実さんは300万枚売れた作品はあるものの、それはベスト盤で達成したもので、オリジナルアルバムでは200万枚代が最高。
もちろんそれも凄いことなのだけど、ドリカムがユーミンを超えたという話で、根拠として持ち出されるポイントがそこ(オリジナルで300万枚)になっています。
ちなみにドリカムは次作『MAGIC』も258万枚、その次の『DELICIOUS』が296.6万枚、次の『LOVE UNLIMITED∞』243.4万枚というように驚異的なセールスを連発している。
その後、世界進出のために東芝EMIに移籍するが、移籍第一弾を前にソニーが非公認ベスト(のちに廃盤)を出したため、一気に売り上げを落としていく。

さて、今作の話をしていきましょう。
前作まではまだ、吉田美和ソロプロジェクト的な趣きがありましたが、今作からは中村正人さんの色が濃くなってきています。
洋楽から受けた多大な影響をJ-Popにラベルを書き換えて、リスナーに提示してくれました。
サウンドの味付けは、洋楽ベースのファンク・ソウルの方向に傾いていっていると思います。
もちろん前作で掴んだファンのために、吉田美和さんが吸収してきたであろうユーミン風味の曲もあります。
全体を通して、非常に聴きやすい作品であると言えるのではないでしょうか。

B’zやZARD、TUBE、大黒摩季、WANDSなどをデビューさせたビーインググループの長戸大幸ファウンダーは、ドリカムのことを『ドリカムはユーミン(の歌詞の)ダンサブルなバージョンだと思いました』とインタビューでお答えになっています。
彼はそれに対して『大黒摩季はダンサブルな中島みゆき』という意識で制作したそうです。事実、ドリカムと大黒摩季は同時期にビッグヒットを連発している。
しかも大黒摩季もEW&Fの超有名曲に酷似した『恋はメリーゴーランド』という曲がある。(笑)

中村正人さんは潔い方で、EW&Fを模倣していたことを自ら告白されています。なんと仕事が一緒になったときに、故 モーリス・ホワイト本人にそのことを打ち明けたそうです。(カッコ良い!)
すると、相手は『それでいいんだ。自分たちも先人の模倣をしてきたよ』という類の温かい言葉をもらい、それからは模倣はやめたそうです。
中村正人さんは、神に許されたかのような気持ちになったと回想しています。

アーティストの中には、誰かの真似はしたくない!などと格好の良いことを吐いている奴がいるけれど、どんなアーティストにもルーツはあり、必ず誰かに影響されているものだと思います。
それを認められるか、られないかでアーティストへの印象は変わってくるのではないでしょうか。
僕が嫌うアーティストは、認められない人。デジャヴュージック。

中村さんのインタビューは、ナタリーに残されていますので、文脈含め興味のある方は是非検索してみてくださいね。

名盤といえるおすすめアルバムなので、中村正人監修のもと、リマスターしてカタログ化してほしい。

個人的評価:★★★★★★★★★☆ 9.5


今作から『ドリカム私ベスト』に6曲が収録された