宇多田ヒカル 2nd Studio Album
Distance
EASTWORLD / 東芝EMI株式会社
2001年3月28日発売(CD : TOCT-24601)

distance

Produced by Akira Miyake & Teruzane Utada
最高1位・約447.2万枚

TL

1. Wait & See 〜リスク〜
(作詞:作曲:宇多田ヒカル・編曲:Jimmy Jam, Terry Lewis and Hikaru Utada)
(C) 2000 Sony Music Publishing Inc.

5thシングル。最高1位、166.2万枚。
R&Bのテイストに加え、ロックの要素も取り入れた大ヒットシングル。ミュージック・ビデオが印象的だった。


2. Can You Keep A Secret?
(作詞:作曲:宇多田ヒカル・編曲:西平彰)
(C) 2001 FUJI PACIFIC MUSIC, INC.

7thシングル。最高位、148.4万枚。フジテレビ系ドラマ『HERO』主題歌。
サビで宇多田ヒカルの声が本人のコーラスと重なり合うとき、めちゃくちゃ心地よいせつなさを感じる。


3. DISTANCE
(作詞:作曲:宇多田ヒカル・編曲:河野圭、宇多田ヒカル)
(C) 2001 Sony Music Publishing Inc.

アルバムタイトル曲。
アレンジを変えて8thシングル『FINAL DISTANCE』としてリカットしている。最高2位、58.2万枚。


4. サングラス
(作詞:作曲:宇多田ヒカル・編曲:村山晋一郎)
(C) 2001 Sony Music Publishing inc.

クールなR&Bナンバー。

5. ドラマ
(作詞:作曲:宇多田ヒカル・編曲:本田優一郎)
(C) 2001 Sony Music Publishing Inc.

唐突にロックになって、何が起きたかわからなくなる。

6. Eternallyl
(作詞:作曲:宇多田ヒカル・編曲:村山晋一郎)
(C) 2001 Sony Music Publishing Inc.

前作に通じるバラード。2008年に別バージョンが配信シングルとしてリカットされている。

7. Addicted To You UP-IN-HEAVEN MIX
(作詞:作曲:宇多田ヒカル・編曲:Jimmy Jam, Terry Lewis and Alex Richbourg)
(C) 1999 Sony Music Publishing Inc.

4thシングル。最高1位、178.4万枚。ジャネット・ジャクソンなどのプロデュースで知られるJimmy JamとTerry Lewis、そしてアッシャーなどのプロデュースを手掛けたことがあるAlex Richbourgによるサウンドメーキング。
音がJ-Popじゃない。本場のR&Bを聴かせてあげましょう!って感じだね。
20年近く前の曲だけど、いまだに音として格好良い。
日本のミュージシャンはスネアはこういう音だみたいなとこから抜け出せないでいて、そこを打ち破れないからつまらないんだろうな。


8. For You
(作詞:作曲:宇多田ヒカル・編曲:河野圭)
(C) 2000 Sony Music Publishing Inc.

6thシングル。(『タイム・リミット』と両A面)最高1位、88.8万枚。
個人的に宇多田ヒカルソングベスト3を選ぶとしたら2位になるのがこれ。リズムと歌詞、メロディー全てが文句なし。ちなみに1位はCOLORSで3位はAnother Chanceです。
誰かの為じゃなく 自分の為にだけ
歌える歌があるなら 私はそんなの覚えたくない
だから For you
慣れてるはずなのに
素直になれるのに
誤解されると張り裂けそうさ
だから I sing this song for you


9. 蹴っ飛ばせ!
(作詞:作曲:宇多田ヒカル・編曲:西平彰、宇多田ヒカル)
(C) 2001 Sony Music Publishing Inc.

『Can You Keep A Secret?』のカップリング曲。
ロック寄りのアプローチで昔は苦手だった曲だけど、改めて聴くとメロディーは攻撃的だし、面白い曲だったんだなと感じる。


10. Parody
(作詞:作曲:宇多田ヒカル・編曲:河野圭)
(C) 2001 Sony Music Publishing Inc..

アルバムならではの曲。ジャズとレゲエを絡めてるあたり革新的。

11. タイム・リミット
(作詞:宇多田ヒカル・作曲:宇多田ヒカル&久保琢郎・編曲:Rodney Jerkins and Hikaru Utada)
(C) 2000 Sony Music Publishing Inc.

6thシングル。(『For You』と両A面)最高1位、88.8万枚。GLAYのギタリストTAKUROとの共作。
リズムがJ-Popのアレンジャーには選べる音じゃないよね。そちらの衝撃が大きすぎた。アレンジがとんでもなく格好良い。


11. 言葉にならない気持ち
(作詞:作曲:宇多田ヒカル・編曲:村山晋一郎)
(C) 2001 Sony Music Publishing Inc.

前作『First Love』のInterludeのフレーズの完成形。
洋楽によくある感じの曲だけど、日本語詞だとヘンテコな感じに聴こえちゃうんだね。


11. HAYATOCHI-REMIX
(作詞:作曲:編曲:宇多田ヒカル)
(C) 2000 Sony Music Publishing Inc.

『Wait & See 〜リスク〜』カップリング曲『はやとちり』を宇多田ヒカル本人がリミックスしたもの。



RV

前作『First Love』が日本史上最高の売り上げのアルバムになり、音楽ファンのみならず、国民的な関心を集めるなか発表された2ndアルバム。

編曲を他人(ひと)に任せるということに違和感が会ったと語っていたヒカル。今作では編曲にまで参加しており、前作とは比較にならないレベルで自分の音楽性を打ち出したものになっている。

前作は軸足にR&Bがあったけど、今作ではR&Bはあくまで味付けの一つでしかなくなっている。
『タイム・リミット』のように、すんげえ格好良いR&Bナンバーもあることはあるのだけど。

普通のアーティストならば、4枚目くらいで到達する境地に2枚目にして達していたのだろう。
曲を作るのは当たり前で、それだけでは満足せず、サウンドデザインまで自分自身のコントロール下に置く。
アーティストとしての主体性を打ち出した宇多田ヒカルの本当の第一歩とも言える作品なのではないでしょうか。
確かまだこの時10代だったんじゃない?

アートワークは鮮やかなエメラルドグリーンを背景に、目を閉じポーズをとる宇多田ヒカルがアップになっています。
ブックレットは、前回同様全ページが両面ミラーコート加工となっており、17年経っても色落ちや禿げなどが発生していません。さすがです。

セールスは前作を下回ったものの、オリジナルアルバムで447.2万枚という特大ヒットとなりました。

個人的評価:★★★★★★★★★☆ 9.5