倉木麻衣 1st Studio Album
delicious way
GIZA studio / GIZA,INC. OSAKA, JAPAN. a Being Group
MARKETED BY B-Gram RECORDS, INC a Being Group
2000年6月28日発売(CD : GZCA-1039)

mk1

Produced by KANONJI
Sound Producers: Cybersound, YOKO B. stone, Tomoo Kasahara
Directed by Tokiko Nishimuro for Being Group
最高1位・約353万枚

TL

1. Delicious Way
(作詞:倉木麻衣・作曲:大野愛果・編曲:Cybersound)
(C) 2000 GIZA MUSIC, INC.

リズムはR&Bを意識しているものの、洋楽ポップスに通じる作風。
アレンジしてるのがアメリカの人だからそうなっちゃいますよね。
ちなみに、ボストンのCybersoundのホームページにおいて、このアルバムのパネルが飾られているのが確認できる。是非見つけてみてくださいね。
http://www.cybersoundmusic.com/studio/
初々しいボーカルが夏の始まりのトキメキを感じさせる。

Chorus:Michael Africk

2. Love, Day After Tomorrow
(作詞:倉木麻衣・作曲:大野愛果・編曲:Cybersound)
(C) 1999 GIZA MUSIC, INC.

1stシングル。最高2位、138.5万枚。
まさに彗星の如く現れ、一躍話題になるとチャート急上昇!ノンタイアップながらミリオンを獲得した。
サウンド自体はR&Bをベースにしているが、スクラッチが入っていたりHipHopの要素も融合させている。
全体的には洋楽ポップス寄りですよね。

Chorus:Michael Africk

3. Secret of my heart
(作詞:倉木麻衣・作曲:大野愛果・編曲:Cybersound)
(C) 2000 Yomiuri Tv Enterprise

3rdシングル。最高2位、96.8万枚。
読売テレビ系アニメ『名探偵コナン』エンディングテーマ。

Chorus:Michael Africk, Mai Kuraki

4. Stepping∞Out
(作詞:倉木麻衣・作曲:編曲:YOKO Black.stone)
(C) 2000 GIZA MUSIC, INC.

ここからのYOKO Black.stoneモノは、直球のR&Bになっています。イメージとしてはMISIAのサウンドを想像するとわかりやすい。
石黒洋子のエモーショナルなコーラスが引き立ててくれている。

Chorus:YOKO Black.stone

5. Baby Tonight 〜You & Me〜
(作詞:倉木麻衣, Michael Africk・作曲:YOKO B. stone, 笠原智緒・編曲:YOKO Black. stone)
(C) 2000 GIZA MUSIC, INC.

洋楽のコーラスグループなんかがやりそうな王道のR&Bトラックになっております。
やはりこの曲でも、向いているのは洋楽方向なんですよね。
良い声してるなあと思います。

Chorus:Mai Kuraki

6. Can't get enough 〜gimme your love〜
(作詞:YOKO Black.stone, 倉木麻衣・作曲:YOKO Black.stone・編曲:Cybersound)
(C) 1999 GIZA MUSIC, INC.

作曲者であるYOKO Black.stoneのカバー。歌詞を一部変更している。
Rap&Chorus:Michael Africk, Mai Kuraki

7. NEVER GONNA GIVE YOU UP
(作詞:倉木麻衣・作曲:編曲:Michael Africk, Miguel Sa Pessoa, Perry Geyer)
(C) 2000 GIZA MUSIC, INC.

4thシングル。最高2位、43.4万枚。
R&Bの流れを断ち切るかのようなシリアスなトラックが印象的なナンバー。
作曲、編曲はCybersoundのメンバーによるものなので、純粋に洋楽と考えて良いと思います。
マイケル・アフリックとのラップの掛け合いもあります。

featuring:Michael Africk

8. Stay by my side
(作詞:倉木麻衣・作曲:大野愛果・編曲:Cybersound)
(C) 2000 GIZA MUSIC ,INC.

2ndシングル。最高1位、92.2万枚。
R&Bとは少し距離を置いたスタンダードなバラード。
こちらもノンタイアップながら、ミリオンに迫る大ヒットとなった。
倉木麻衣の『声』を活かしたバッキングが心地良い。

Chorus:Mai Kuraki

9. Everything's All Right
(作詞:倉木麻衣・作曲:北浦正尚・編曲:Cybersound)
(C) 1999 GIZA MUSIC, INC..

シングル『Love, Day After Tomorrow』より。この曲もだけど、初期のカップリング曲こそ宇多田ヒカルを意識してるように思う。(笑)
『Stay by my side』のカップリング『Just Like You Smile Baby』にしても、『Secret of my heart』のカップリング『This is your life』にしてもシングル表題曲に検討されたほどの曲だが、いずれも見送られている。つまりはそれほどキワドイ作風だということであり、一応の配慮がなされたと思われる。
この曲の歌唱はかなり好きです。

Chorus:Michael Africk

10. happy days
(作詞:倉木麻衣・作曲:大野愛果・編曲:Cybersound)
(C) 2000 GIZA MUSIC, INC.

女友達との友情を歌っている。
J-Pop寄りのアプローチ。

Chorus:Mai Kuraki

11. 君との時間
(作詞:倉木麻衣・作曲:Tomoo(笠原智緒)・編曲:Cybersound)
(C) 2000 GIZA MUSIC,INC.

R&Bのバッキングに乗せて、言葉を大切にしながら、丁寧に歌う。
再度、倉木麻衣の『声』の魅力にハッとさせられる。マイケルのコーラスも素敵。

Chorus:Michael Africk, Mai Kuraki

RV



倉木麻衣のデビューを語るとき、必ずといっていいほど言われるのが(笑)宇多田のパクリだの、宇多田の模倣だの、そういうつまらない話です。
確かに宇多田ヒカルがいなければ、倉木麻衣は出てきてないかも知れない。
売り方とかビジュアル展開を意識していたのは確かでしょう…そこだけは否定しません。

マクドナルドがあり、ロッテリアがある。モスバーガーがある。
iPhoneがあり、GALAXYがある。XPERIAがある。
分かっていただけましたか?それと大して変わらないんです。
MISIAがいて、宇多田ヒカルがいて、倉木麻衣がいる。
それだけのことで、それぞれが支持されるために工夫をしていた。

MISIAは人の心に入り込んでくる歌唱力があります。
宇多田ヒカルは全て作曲までするという才能と実力を活かしたハイスペック仕様です。
では倉木麻衣は?…
彼女は現在に続くキャリアでも作曲はほとんどしていないし、特別歌が上手いわけでもありません。

私が思う彼女の魅力は、やはり『声』だと思います。
細いけれど、秋風のような寂しい心地よさを持ち合わせていると感じます。
この作品で数多くのコーラスを担当しているマイケル・アフリック氏は『Maiは高音だけじゃなく、低音もものすごく良い』と評価していました。

サッカー東日本大震災の復興チャリティーマッチでの『君が代』斉唱でも、『和』を感じさせる控えめだけど沁みてくる歌唱をしていましたし、昨年25万ダウンロードを記録し大ヒットした『渡月橋〜君、想ふ〜』でも、古都京都の厳かな印象を見事に表現していました。

このアルバムはR&Bという軸はあるものの、そこを追求したかといえばそうではないかも知れません。
非常に聴きやすい楽曲で構成されているので、グルーヴ感のあるポップスと言いかえることもできるかも知れませんね。

3rdシングルまでどれも90万枚超えですから、ヒットしないわけはないと思っていましたが、初登場221万枚に驚きました!
翌週も50万枚を売りましたからね。

プロデュースは、TUBE、ZARD、大黒摩季、WANDS、DEENなどを送り出したビーイングの長戸大幸氏。(KANONJI 名義)ですから、『宇多田ヒカルっぽいのでもやってみるか』くらいの始まりだったかも分かりません。
まさかここまで売れるとは想像してなかったのではないでしょうか。

そうそう久々に聴いてみて思いました。
宇多田ヒカルの初期って特に湿り気を感じましたが、倉木麻衣ってその部分がありませんよね。
シンガーソングライターとシンガーの違いもあるかも知れませんけどね。
とはいえ、1stとしては出来過ぎなくらい良いアルバムだと思います。

個人的評価:★★★★★★★★★☆ 9