DEEN 1st Album
DEEN
B-Gram RECORDS (P) 1994 Being,Inc.
1994年9月25日発売(CD:BGCH-1012)

▼カタログ
・リマスター:2013年1月1日発売のボックスにて(CD:BVCL-451)ARIOLA JAPAN

deendeeb

Produced by B.M.F
Co-Produced by Kazuo Yoshie (Mr.Music)

最高1位・134.8万枚

TL

1. 瞳そらさないで
(作詞:坂井泉水・作曲:織田哲郎・編曲:葉山たけし)
(C) 1994 Be Kikakushitsu
1994年6月22日発売の5thシングル。最高1位・103.7万枚。
次々とヒットシングルを送り出し、アルバムが待望されていた彼らがトドメの一撃とばかりにドロップしたのが、大塚製薬 ポカリスエットCMソングとなったこの曲。
ビーイング系オタクであった自分が導き出した結論は、これは自作する前のTUBEである。
『サマードリーム』あたりはTUBEは亜蘭知子が歌詞を、織田哲郎が曲をやってましたよね。
亜蘭知子が坂井泉水に変わったという違いはあるものの、耳なじみの良いポップスをバンド風に構築したという点では、全く同じ。DEENは夏季限定にはしませんでしたけど。
織田哲郎メロディーは言うまでもないとして、この曲では大滝詠一さんを彷彿とさせるサウンド&コーラスワークで、ポカリスエットの世界観を完璧に表現した。
コーラスは栗林誠一郎かな。


2. FOR MY LIFE
(作詞:作曲:池森秀一・編曲:池田大介)
(C) 1994 Be Kikakushitsu & MediaPulpo
アルバムより一足早く『愛と疑惑のサスペンス』オリジナルサウンドトラックに収録されている。
ボーカル池森のルーツの一つは黒人音楽。なのでこの曲では大胆にゴスペルを挿入している。
コーラスは栗林誠一郎かな。


3. Keep on Dancin'
(作詞:小田佳奈子・作曲:山根公路・古井弘人・編曲:大島こうすけ)
(C) 1994 Be Kikakushitsu
シングルのカップリングで披露されてきた、ファンキーなテイストのナンバー。
この曲の作曲と『恋が突然よみがえる』のアレンジを担当している古井弘人は、のちにGARNET CROWというユニットに参加します。
単独クレジットがないので、はっきり分かりませんがコーラスは岩切玲子。


4. いつかきっと…
(作詞:池森秀一・作曲:栗林誠一郎・編曲:葉山たけし)
(C) 1994 Be Kikakushitsu
三角関係に苦しむ男性の苦悩を歌っている。
DEENの作品において、アレンジャーが葉山たけしになってるものは高確率でシングルである。
おそらく、この曲も栗林誠一郎が作曲ということを考えれば、シングル候補として制作された可能性が高い。アルバム曲になったものと考えられる。


5. 思いきり 笑って
(作詞:川島だりあ・作曲:織田哲郎・編曲:葉山たけし)
(C) 1994 Be Kikakushitsu
キャノンEOS KissのCMソングとしてオンエアされており、問い合わせが殺到していた曲。
やはりこの曲もシングルとして考えられていて、最終的に見送られたのではないかと思う。
川島だりあは少ない言葉数で、説得力のあるわかりやすい歌詞を書けるアーティスト。
もはや職人の域の織田哲郎メロディーと見事に融合している。


6. Memories
(作詞:池森秀一・井上留美子・作曲:織田哲郎・編曲:葉山たけし)
(C) 1993 TV ASAHI MUSIC Co.LTD. & Be Kikakushitsu
1993年9月22日発売の3rdシングル。最高位・45.2万枚。
テレビ朝日系『ネオドラマ』主題歌。
バラードのイメージが続いたので3枚目では、マイナーだがファンキーな風合いのポップスに仕上げている。
コーラスは生沢佑一?大黒摩季のコーラスがよく聞こえる。


7. このまま君だけを奪い去りたい
(作詞:上杉昇・作曲:織田哲郎:編曲:葉山たけし)
(C) 1993 Be Kikakushitsu & MR.MUSIC,INC.
1993年3月10日発売のデビューシングル。最高2位、129.3万枚。
NTT DoCoMoポケットベルCMソング。
記念すべきデビューシングル。ボーカリスト池森秀一の若き日の美しい声が堪能できる。
作詞は当時WANDSのボーカリスト上杉昇で、WANDSとしてもアルバム『時の扉』でカバーしている。
歌詞はB’zのアルバム曲『どうしても君を失いたくない』、曲は小林明子の『恋に落ちて Fallin' Love』を合体させたような感じ。
ミリオンセラーになっただけあって、スタンダード性は高い。


8. 広い世界で君と出逢った
(作詞:池森秀一・作曲:織田哲郎・編曲:葉山たけし)
(C) 1994 Be Kikakushitsu
作家とアレンジャーを見ればシングルとして作られていた可能性が極めて高い。
系統としては『瞳そらさないで』に近く、耳なじみの良い楽曲。
ただ歌詞がいまいち。


9. FOREVER
(作詞:作曲:池森秀一・編曲:大島こうすけ)
(C) 1993 Be Kikakushitsu & TV ASAHI MUSIC Co.LTD
シングル『Memories』のカップリング曲。
池森秀一のルーツであるファンキーなテイストのナンバー。
リズム含め打ち込みなので、バンドの曲とは聴けない。(笑)
コーラスは大黒摩季と岩切玲子?


10. 恋が突然よみがえる
(作詞:池森秀一・作曲:山根公路・編曲:古井弘人)
(C) 1994 Be Kikakushitsu
このアルバムでは変化球になるのではないでしょうか。
ここまでポップだと戸惑っちゃうよ。
コーラスは栗林誠一郎かな。


11. 永遠をあずけてくれ
(作詞:川島だりあ・作曲:栗林誠一郎・編曲:葉山たけし)
(C) 1993 Be Kikakushitsu & MR.MUSIC,INC.
1993年11月28日発売の4thシングル。最高4位・56.5万枚。
NTT DoCoMoポケットベル・パルフィーCMソング。
ユーミンの『シンデレラ・エクスプレス』は、遠距離恋愛のカップルのせつなさを歌っていた。
この曲も主題は遠距離恋愛のカップルで、電車で彼女の元に会いに行く男性の心を歌っている。
男性の心は既に決まっていて、プロポーズする気です。
情景が浮かんでくる描写が素晴らしい。
コーラスは栗林誠一郎?


RV



このアルバムは現在も活動している DEENの1stアルバム。
そうそう今年デビュー25周年でしたっけ!おめでとうございます。
デビューシングル『このまま君だけを奪い去りたい』の大ヒット以降、シングルのヒットが続く中、なかなかアルバムを出しませんでした。

アルバム発売前の『瞳そらさないで』が5枚目だったことを思えば、製作陣がアルバムを出すことを躊躇していたんだろうことが想像できます。
これまでのシングル全てが45万枚を超え、うち1枚はミリオンセラー。
アルバムを出す以上、失敗できないという意識がはたらいたのでしょうか。
なので『瞳そらさないで』のミリオンセラーで、イケる!となったのでしょう。

アルバム曲の織田哲郎曲、栗林誠一郎曲はシングルっぽい曲なので、いかに慎重に曲が選ばれたのかが分かります。
DEENのイメージ通りの曲が並んでいて、アルバムとして聴くとかなり美味しい作品なんですよ。
そういう曲の間に池森秀一が本来目指していた黒人音楽、ファンク、ソウルのテイストのナンバーがミックスされています。(初期のカップリングはその手の曲が特に多かった)
久保田利伸とか中西圭三、米倉利紀なんかをヒントに、デビューが検討されたものの、デビューシングルの大ヒットを受けて、軸足をポップスにしたのが DEENだったのかなと。
もちろんTUBEやその他アーティストで蓄積したノウハウが随所で活かされていると思います。

DEENの主要メンバーはビーサイドという事務所に所属していました。ネーミングが長戸氏らしいんですが、ビーイングと廣済堂プロダクション(現在の長良プロダクション)のコラボのプロジェクトです。
ビーイング+コーサイドウでビーサイドです。(笑)
廣済堂プロダクションが出した業界向けの広告には業務提携と記載されていました。
この頃日本テレビと組んでバップにB-VAPなんてレーベルも作ってました。仲村トオルのビーバップ流行りましたね。(笑)
ビーサイドは、既にグッデイという会社になっておりまして、ビーイングとは関係がありません。長良寄りの会社ですね。

待たされた分、よく聴き込みましたよ。
初期のものは盤面が緑で、そのあとは白地の盤面に変わりました。
久しぶりに聴くと懐かしいですね。ずっとクラスメイトの男子に片想いしていたので、そういう蒼い記憶がよぎります。




個人的評価 ★★★★★★★★☆☆ 8.5