アップデート記事【最初の投稿日】2018年3月23日

槇原敬之 - 不安の中に手を突っ込んで
槇原敬之 17th Studio Album
不安の中に手を突っ込んで
J-more / AVEX MARKETING INC.
2010年6月30日発売(CD : YICD-70075)

▼カタログ
デジタル配信:(P)Buppu Label / WORDS AND MUSIC

huan

Produced by Noriyuki Makihara
Excecutive Producers:奥村秀一(Words & Music)、稲垣博司(avex group)
最高10位・約3.7万枚

TL

1. 夜空にピース
(作詞:作曲:編曲:槇原敬之)
(C) 2010 WORDS & MUSIC

器の小さい自分を反省しつつも、感謝する気持ちを持てる自分になりたいと歌う。
アレンジャーとしての槇原さんの音選びはいつも秀逸で、シンセサイザーを基調にしていても決して軽くなり過ぎてないところがポイント。


2. 幸せの鍵を胸に
(作詞:作曲:編曲:槇原敬之)
(C) 2010 WORDS & MUSIC

余り聴いてないかな。

3. 冬のコインランドリー
(作詞:作曲:編曲:槇原敬之)
(C) 2008 NICHION,INC.

シングル『ムゲンノカナタヘ〜To infinity and beyond〜』カップリング曲。
メロディー勝負という意味では『この傘をたためば』に質感が似たスローソング。
大江千里さんの歌で『真冬のランドリエ』というのがある。曲自体は全然似てないけども。(笑)


4. ビオラは歌う
(作詞:作曲:編曲:槇原敬之)
(C) 2010 NHK Publishing Inc. and WORDS & MUSIC

どこか懐かしく、初期のポップなマッキーを思い出させる1曲。
とはいえ、アレンジの腕や間は完全に職人技。
マッキー流のテクノポップなのでしょうか。


5. フルサト
(作詞:作曲:編曲:槇原敬之)
(C) 2007 NICHION,INC.

女性シンガー夏川りみのシングルとして提供した楽曲をカバー、、歌詞の一部を男性視点に変更している。
夏川Versionのほうも槇原さんがアレンジしており、個人的には、あっちのほうが槇原さんぽいアレンジだから好きなんだよね。
夏川りみ オリジナル
YouTube夏川りみ公式チャネル


6. YOU GOTTA BE
(Written by Des'ree, Ashley Ingram・編曲:槇原敬之、トオミヨウ)
(C) 1994 SM PUBLISHING (UK) LIMITED & ASHLEY INGRAM MUSIC 401

Des'reeのカバー曲。重厚なコーラスを導入してロック寄りのアプローチを披露した。

7. 不安の中に手を突っ込んで
(作詞:作曲:槇原敬之・編曲:槇原敬之、トオミヨウ)
(C) 2010 WORDS AND MUSIC

タイトル曲。
ファンキー・ソウルフル・マッキー。


8. ムゲンノカナタヘ〜To infinity and beyond〜
(作詞:作曲:編曲:槇原敬之)
(C) 2009 NICHION,INC.

2009年11月25日発売のシングル。最高27位、0.5万枚。
ロック寄りの曲をシングルにするのは、めずらしいよね。


9. in love again?
(作詞:作曲:槇原敬之・編曲:槇原敬之、トオミヨウ、村田陽一)
(C) 2010 WORDS & MUSIC

こういう年相応の渋い楽曲を書かれると、びっくりしてしまうよね。
おじさんになっても、かわいい子を見れば恋をするのよ。(実感こもってる)
タイトル曲にしたくなるくらい安定している。
缶コーヒーのCMとかに押し込めたら、シングルにしてもよかったくらい。


10. おさらばだ
(作詞:作曲:槇原敬之・編曲:東京スカパラダイスオーケストラ、北原雅彦)
(C) 2007 Nippon Television Music Corporation

東京スカパラダイスオーケストラを迎えて制作された。
シングル『赤いマフラー』のカップリング曲『お元気で!』が原曲。
大部分の歌詞を変え、アレンジをスカパラ仕様に衣替えしている。
『お元気で!』はマッキー王道のポップで、あちらはあちらで良いです。


RV

宜候 (通常盤)
槇原敬之
SMM itaku (music)
2021-10-27



2枚のベストアルバムを挟んでリリースされた17thオリジナル・アルバム。
エイベックスのJ-moreレーベルから発売されたエイベックス三部作の最後。
正直、エイベックス三部作は、どれも素晴らしい出来だったと思っています。
個人的には再ブレイク期で売れてた東芝EMI時代より全然好きかも知れない。

今作は、ベストアルバムを出したことも少なからず影響したのか、前作の半分近い売り上げになってしまいました。
一枚の作品としてみれば、完成度は高くて、もっと多くの人に聴かれてもおかしくない出来なんだけどね。
夏川りみさんに書いた『フルサト』はオリジナルのほうが槇原さん風のサウンドだったけれど、改めて良い曲だなと感じました。
『in love again?』は歳を重ねてみて共感できるというか、個人的に似たような気持ちになったことがあって、より好きになりました。
40過ぎたおっさんが20代半ばの医療スタッフ、しかもノンケに恋するなんて馬鹿としか言いようがないですよね。(苦笑)
小耳に挟んだ話によるとパートナーが妊娠したそうで、いずれパパになるそうです。おめでたい話です。
その子を見ていると繰り返すだけの日々でもほんの少し穏やかな気持ちになれるような気がします。
彼のことをいじめてるおばさんの患者がいるのだけど、頭ごなしに怒鳴られてるとことか見てたらこっちまでせつなくなったよ。
彼は気が弱いわけじゃないけどそのおばさんには言い返したり怒ったりはしていません。

さて今作は、基本的な品質は保証しながら、さりげなく流行りを取り入れたり、新しいチャレンジをしていたりとなかなか聴き応えのある作品に仕上がっております。

エイベックス三部作を聴いてないという人は、本当に聴いてみて欲しい。

個人的評価:★★★★★★★★☆☆ 8.5


【SINGLE】
1. 『ムゲンノカナタヘ~To infinity and beyond~』
C/W 『冬のコインランドリー』

不安の中に手を突っ込んで
槇原敬之
J-more
2010-06-30