松任谷由実 5th Studio Album
紅雀
TOSHIBA EMI / EXPRESS
1978年3月5日発売(LP : ETP-72303 / CT : ZT25-189)

▼カタログ
・再発:1981年5月5日発売(LP : ETP-90081 / CT : ZT28-781)
・CD化:1985年6月1日発売(CD:CA32-1131)
・リマスター:1999年2月24日発売(CD:TOCT-10638)
・品番違い:2013年10月2日発売(CD:TYCT-69063)ユニバーサルミュージック

benisuzume

Produced by Masataka Matsutoya
最高5位・11.6万枚

TL

1. 9月には帰らない
(作詞:作曲:松任谷由実・編曲:松任谷正隆)
(C) 1978 KIRARA MUSIC PUBLISHER

詩が難解でネット上でも、様々な解釈が綴られている。
9月というのが暦の9月なのか、9月を何かに例えて使っているのかよくわからない。


2. ハルジョオン・ヒメジョオン
(作詞:作曲:松任谷由実・編曲:松任谷正隆)
(C) 1978 KIRARA MUSIC PUBLISHER

1978年3月5日発売の10thシングル。
歌詞もどこか寂しさを感じさせ、アレンジも哀愁を帯びたフォルクローレ。
小公女セーラとかコンドルは飛んでいくみたいな感じ。なんとなく。


3. 私なしでも
(作詞:作曲:松任谷由実・編曲:松任谷正隆)
(C) 1978 KIRARA MUSIC PUBLISHER

荒井由実時代の香りを残した風合いのサンバ・サウンド。マラカス片手に踊りたくなるリズム。まるで遠足にでも出かけるかのよう。
朝早くまだ夢の中にいる彼の家を出て、始発に乗る彼女。
別れの歌だけど軽快な曲調がなんとも印象的。歌詞とサウンドが絵のように表現されており、以下引用部分はさすがユーミン。この曲はもっと知られてほしい。
二度と来ない町が流れてゆく
枕木ひとつずつ自由になるわ


4. 地中海の感傷
(作詞:作曲:松任谷由実・編曲:松任谷正隆)
(C) 1978 KIRARA MUSIC PUBLISHER

ボサノヴァ・テイストのナンバー。
どうしても聴いてると、『キャサリン』のメロディーをたどりついてしまう。


5. 紅雀
(作詞:作曲:松任谷由実・編曲:松任谷正隆)
(C) 1978 KIRARA MUSIC PUBLISHER

夜明けのときめきと、胸の中に湧き上がったときめきを歌っている。
やはり荒井由実の香りを漂わせている。


6. 罪と罰
(作詞:作曲:松任谷由実・編曲:松任谷正隆)
(C) 1978 KIRARA MUSIC PUBLISHER

再びサンバ、ボサノヴァテイストの曲。
10thシングル『ハルジョオン・ヒメジョオン』のB面またはカップリング。


7. 出さない手紙
(作詞:作曲:松任谷由実・編曲:松任谷正隆)
(C) 1978 KIRARA MUSIC PUBLISHER

自分で決めた別れのあとの複雑な女性の心模様歌う。
けれどもそこには、戻りたいという未練はきっとない。


8. 白い朝まで
(作詞:作曲:松任谷由実・編曲:松任谷正隆)
(C) 1978 KIRARA MUSIC PUBLISHER

大人の(心の)脆さを歌っている。

9. LAUNDRY-GATEの想い出
(作詞:作曲:松任谷由実・編曲:松任谷正隆)
(C) 1978 KIRARA MUSIC PUBLISHER

年上の女友達との別れと、移ろう街並みを絡めて回想している。
その女友達は米軍基地の関係者の娘であろうと勝手に想像している。
『キャサリン』にリンクしてる感じ?


10. 残されたもの
(作詞:作曲:松任谷由実・編曲:松任谷正隆)
(C) 1978 KIRARA MUSIC PUBLISHER

個人的にはこういうユーミンの暗い曲はとても好きです。
ユーミンの別れの歌には、自然の風景が寄り添っている気がしますね。
波形を見る限りヘタに音圧を弄ると確実に音割れすると思われる。


RV

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ユーミンの自身が選曲した名曲集

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松任谷由実としては、1stアルバムにあたり、ユーミンとしては5thアルバムである。
正隆氏が、その作品を酷評されたことを著書でふれていた。
個人的な印象。荒井由実時代の風合いを色濃く残しており、曲もぜんぜん悪くないのだから、リスナーが拒否反応を示す内容とも思わないんだけどね。

荒井由実の魅力の一つとして、少女性・ファンタジーの香りもあると思うのだけど、確かにそういう部分は削ぎ落とされています。
歌詞なんかは大人の女性になろうという背伸び感が見られるような気がするけども。
サウンドもサンバとかもやってますけど、全体的には地味といえば地味な作品ですよね。
暗い曲好きの私には、古いシネマを観ているかのような気持ちになるのですけど。

収録されているシングルは『ハルジョオン・ヒメジョオン』とそのカップリング『罪と罰』です。(笑)
先入観から食わず嫌いしていた作品ですが、ちゃんと聴くと結構良いんですよ。
『私なしでも』『紅雀』はとても良い曲なので聴いてみてくださいね。

個人的評価:★★★★★★★★☆☆ 8


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次作は『流線形'80 (りゅうせんけいはちじゅう)』です。

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