鈴木あみ Compilation Album
FUN for FAN
TRUE KiSS DiSC / Sony Music Entertainment (Japan) Inc.
2001年5月30日発売(CD : AICT 1320)

Produced by Tetsuya Komuro
最高1位・37.9万枚

1. love the island
(作詞:小室哲哉 & MARC・作曲:編曲:小室哲哉)
(C) 1998 Burning Publishers Co., Ltd. & TV TOKYO Music,Inc.
1998年7月1日発売のデビューシングル、本人出演 グアム政府観光局CMソング、最高5位、28.8万枚。
季節感あふれる初夏が似合うアイドルポップ。
2. alone in my room
(作詞:小室哲哉 & MARC・作曲:編曲:小室哲哉)
(C) 1998 Burning Publishers Co., Ltd.
1998年9月17日発売の2ndシングル、本人出演 グアム政府観光局CMソング、最高3位、35.3万枚。
前作から連続性がありますよね。夏の終わり、秋に向かってゆく寂しさが表現されている。
3. all night long
(作詞:小室哲哉 & MARC・作曲:編曲:小室哲哉)
(C) 1998 Burning Publishers Co., Ltd.
1998年11月5日発売の3rdシングル、本人出演 アルペン kissmark CMソング、最高2位、39.6万枚。
意外とトラックがカッコ良くて、インストで聴きたくなるけど、鈴木あみの下手で、わざとらしい(笑)ドヤ歌唱がクセになる。でもこれって、あみの才能でもあったと思うのよね。
秋の夜長。
4. white key
(作詞:MARC・作曲:編曲:久保こーじ)
(C) 1998 Burning Publishers Co., Ltd.
1998年12月16日発売の4thシングル、本人出演 アルペン kissmark CMソング'、最高2位、50.3万枚。
リズムの効いたバラードで思い浮かぶのが、SPEEDの『STEADY』とか『WHITE LOVE』なんかでしょうか。フォーマットとしてはその辺に近いけど、この曲はギターが派手めでうるさいくらい。
とはいえ、鈴木あみのアイドル性を引き出すことには成功してる感じ。
権利者登録では、作詞がMARC、作曲が久保こーじ単独でそれぞれ登録されており小室哲哉は関与してないようである。
デビュー以来、季節とシンクロしたシングルを発売してきた鈴木あみ。
この曲は冬。もう完璧にリスナーを巻き込んでますね。
5. Nothing Without You
(作詞:MARC・作曲:小室哲哉・編曲:久保こーじ & TK)
(C) 1999 Burning Publishers Co., Ltd.
1999年2月17日発売の5thシングル、本人出演 モンスターファーム2 CMソング、最高3位、41.1万枚。
思った以上に売れてたのね!編曲クレジットがTKなので、おそらく名前だけだと思うので久保作になると見られます。まあ、いいんじゃない?!
6. Don't leave me behind
(作詞:MARC & Ami・作曲:小室哲哉・編曲:久保こーじ & TK)
(C) 1999 Burning Publishers Co., Ltd.
1999年3月17日発売の6thシングル、本人出演 コダックCMソング、最高3位、27.3万枚。
なんなんだろうね、鈴木あみってお世辞にも歌が上手いとは言えない。それでもなんかクセになるんだよね。下手なのに自信ありげな感じが面白い。
7. Silent Stream
(作詞:MARC・作曲:編曲:久保こーじ)
(C) 1999 Burning Publishers Co., Ltd.
『Don't leave me behind』と両A面曲。
本人出演 アサヒ飲料 バヤリースオレンジCMソング。
8. BE TOGETHER
(作詞:小室みつ子・作曲:編曲:小室哲哉)
(C) 1987 J&K Music Publishers, Inc.
1999年7月14日発売の7thシングル、本人出演 モスバーガーCMソング、最高1位、87万枚。
TM NETWORKのアルバム『humansystem』収録曲のカバー。
9. OUR DAYS
(作詞・小室哲哉 & 小室みつ子:作曲:編曲:小室哲哉)
(C) 1999 Burning Publishers Co., Ltd.
1999年9月29日発売の8thシングル、本人出演 カネボウ プロスタイルCMソング、最高1位、46.7万枚。
小室さんのやる気が出たのか再度小室さん単独クリエイト体制に。
若干80年代の香りを漂わせたメロディーのバラード。
個人的にあみのシングルではベストかな。切なげに歌うのもまた新鮮で。
10. HAPPY NEW MILLENNIUM
(作詞:鈴木あみ、前田たかひろ・作曲:小室哲哉・編曲:小室哲哉、久保こーじ & 中堅工房)
(C) 1999 Burning Publishers Co., Ltd.
1999年12月22日発売の9thシングル、本人出演 カネボウ プロスタイルCMソング、最高2位、36.4万枚。
この曲は、みちると二人で微妙に馬鹿にしてたわ。
11. Don't need to say good bye
(作詞:鈴木あみ、小室哲哉、小室みつ子・作曲:編曲:小室哲哉)
(C) 2000 Burning Publishers Co., Ltd.
2000年1月26日発売の10thシングル、本人出演 アサヒ飲料 バヤリース 純水仕立てグレープフルーツCMソング、最高5位、34.6万枚。
この曲も、あみちゃん特有のドヤ歌唱がなんかそそるのよね。小室さんのコーラスも入ってるね。
12. THANK YOU 4 EVERY DAY EVERY BODY
(作詞:小室哲哉、前田たかひろ、鈴木あみ・作曲:編曲:小室哲哉)
(C) 2000 Burning Publishers Co., Ltd.
2000年4月12日発売の11thシングル、本人出演 コダック スナップキッズCMソング、最高1位、23.4万枚。
13. Reality
(作詞:小室みつ子・作曲:編曲:小室哲哉)
(C) 2000 Burning Publishers Co., Ltd.
2000年9月27日発売の12thシングル、本人出演 ブルボン チョコで包んだシリーズCMソング、最高3位、21.1万枚。
14. Dancin' in Hip-Hop
(作詞:小室哲哉、鈴木あみ、MEAN MIMI・作曲:編曲:小室哲哉)
(C) 2000 Burning Publishers Co., Ltd.
『Reality』と両A面。本人出演 カネボウ プロスタイルCMソング。

鈴木あみがデビューした1998年は、前年末の安室奈美恵の結婚、オルモックとパイオニアLDCとの契約の満了にともなう華原朋美のワーナーへの移籍&セールスの大幅ダウンなど小室氏の周囲も変化の時を迎えていた。
つまり94年頃から沸き起こった小室ファミリーのブームに翳りが見えてきていた頃、それが1998年。
そんな時、小室氏が組んだのはTM NETWORKでデビューした古巣ソニー・ミュージックだった。
エイベックスと組むにあたって、疎遠になっていた実家である。
タイミングが良かったのか、恩人丸山茂雄氏がトップに就いていたという時期である。
鈴木あみは、テレビ東京のバラエティー番組『ASAYAN』の企画『ファイナルオーディション』での視聴者投票トップで小室哲哉プロデュースを獲得した。(次点の諸隈みゆきは、のちに小室哲哉プロデュースでMIYUKIとしてデビューしている)
デビュー曲『love the island』から3rdシングル『all night long』までは、かなり真剣に作っていると思われ、大プロデューサー小室哲哉ここにあり!と感じたものです。
4thシングル『white key』は、弟子の久保こーじに書かせており、権利者としてのクレジットもないので小室氏はノータッチであることがわかりました。
ところがどっこいSPEEDの『STEADY』を意識したかのようなリズム感のあるバラードでヒットとなります。
おまけにアルバム『SA』が187万枚の大ヒットになるなど、小室氏のやる気に火がついたのか、再び作曲、編曲に戻ってきます。
それでもシングルの売り上げは低迷していき、もはやこれまでかと思われたところで、TM NETWORKのアルバム曲『BE TOGETHER』を7thシングルにしてみたら80万枚超えの大ヒットなり延命することに成功。
次の『OUR DAYS』もそれなりのヒットとなる。
2ndアルバムもミリオンとなり、順風満帆かと思われたが、その2ヶ月後に3rdアルバムを出して、小室哲哉プロデュースは終了。
その後、鈴木あみは所属事務所との契約トラブルで裁判沙汰になったことで、活動が停滞。
もともと所属事務所もレコード会社も、小室哲哉が用意したもので、所属事務所はバーニングプロダクションの息がかかっているところでした。
鈴木あみのプロモーション展開を見れば、バックにバーニングがいたからこそ次々とCM出演できたのも事実で、スキャンダルも完全に抑えてくれていたので、全てが悪いとも思わないけどね。
結局これも紐解けば、小室哲哉vs松浦勝人のくだらない対立に起因するもののような気がする。
その後、あみはエイベックスに行きますが(その際、兄もエイベックスに入社)あれが成功かと言われると首を傾げてしまうのですが。
本人曰く、写真集の売り上げを裁判に注ぎ込んだというから驚きます。
事務所ともレコード会社とも契約は終了したことが認められましたが、事実上干されてしまうのです。
このアルバムは、鈴木あみとして発売したベストアルバムでは唯一無二のもので、小室哲哉プロデュース期のシングルがオリジナル音源で網羅されている貴重な一枚。
決して上手とは言えない彼女の歌でしたが、なんかクセになるツボみたいなものがあったように思います。
小室さんの作風が変化していってる記録としても価値があります。
個人的評価 ★★★★★★★★★☆ 9
FUN for FAN
TRUE KiSS DiSC / Sony Music Entertainment (Japan) Inc.
2001年5月30日発売(CD : AICT 1320)

Produced by Tetsuya Komuro
最高1位・37.9万枚

1. love the island
(作詞:小室哲哉 & MARC・作曲:編曲:小室哲哉)
(C) 1998 Burning Publishers Co., Ltd. & TV TOKYO Music,Inc.
1998年7月1日発売のデビューシングル、本人出演 グアム政府観光局CMソング、最高5位、28.8万枚。
季節感あふれる初夏が似合うアイドルポップ。
2. alone in my room
(作詞:小室哲哉 & MARC・作曲:編曲:小室哲哉)
(C) 1998 Burning Publishers Co., Ltd.
1998年9月17日発売の2ndシングル、本人出演 グアム政府観光局CMソング、最高3位、35.3万枚。
前作から連続性がありますよね。夏の終わり、秋に向かってゆく寂しさが表現されている。
3. all night long
(作詞:小室哲哉 & MARC・作曲:編曲:小室哲哉)
(C) 1998 Burning Publishers Co., Ltd.
1998年11月5日発売の3rdシングル、本人出演 アルペン kissmark CMソング、最高2位、39.6万枚。
意外とトラックがカッコ良くて、インストで聴きたくなるけど、鈴木あみの下手で、わざとらしい(笑)ドヤ歌唱がクセになる。でもこれって、あみの才能でもあったと思うのよね。
秋の夜長。
4. white key
(作詞:MARC・作曲:編曲:久保こーじ)
(C) 1998 Burning Publishers Co., Ltd.
1998年12月16日発売の4thシングル、本人出演 アルペン kissmark CMソング'、最高2位、50.3万枚。
リズムの効いたバラードで思い浮かぶのが、SPEEDの『STEADY』とか『WHITE LOVE』なんかでしょうか。フォーマットとしてはその辺に近いけど、この曲はギターが派手めでうるさいくらい。
とはいえ、鈴木あみのアイドル性を引き出すことには成功してる感じ。
権利者登録では、作詞がMARC、作曲が久保こーじ単独でそれぞれ登録されており小室哲哉は関与してないようである。
デビュー以来、季節とシンクロしたシングルを発売してきた鈴木あみ。
この曲は冬。もう完璧にリスナーを巻き込んでますね。
5. Nothing Without You
(作詞:MARC・作曲:小室哲哉・編曲:久保こーじ & TK)
(C) 1999 Burning Publishers Co., Ltd.
1999年2月17日発売の5thシングル、本人出演 モンスターファーム2 CMソング、最高3位、41.1万枚。
思った以上に売れてたのね!編曲クレジットがTKなので、おそらく名前だけだと思うので久保作になると見られます。まあ、いいんじゃない?!
6. Don't leave me behind
(作詞:MARC & Ami・作曲:小室哲哉・編曲:久保こーじ & TK)
(C) 1999 Burning Publishers Co., Ltd.
1999年3月17日発売の6thシングル、本人出演 コダックCMソング、最高3位、27.3万枚。
なんなんだろうね、鈴木あみってお世辞にも歌が上手いとは言えない。それでもなんかクセになるんだよね。下手なのに自信ありげな感じが面白い。
7. Silent Stream
(作詞:MARC・作曲:編曲:久保こーじ)
(C) 1999 Burning Publishers Co., Ltd.
『Don't leave me behind』と両A面曲。
本人出演 アサヒ飲料 バヤリースオレンジCMソング。
8. BE TOGETHER
(作詞:小室みつ子・作曲:編曲:小室哲哉)
(C) 1987 J&K Music Publishers, Inc.
1999年7月14日発売の7thシングル、本人出演 モスバーガーCMソング、最高1位、87万枚。
TM NETWORKのアルバム『humansystem』収録曲のカバー。
9. OUR DAYS
(作詞・小室哲哉 & 小室みつ子:作曲:編曲:小室哲哉)
(C) 1999 Burning Publishers Co., Ltd.
1999年9月29日発売の8thシングル、本人出演 カネボウ プロスタイルCMソング、最高1位、46.7万枚。
小室さんのやる気が出たのか再度小室さん単独クリエイト体制に。
若干80年代の香りを漂わせたメロディーのバラード。
個人的にあみのシングルではベストかな。切なげに歌うのもまた新鮮で。
10. HAPPY NEW MILLENNIUM
(作詞:鈴木あみ、前田たかひろ・作曲:小室哲哉・編曲:小室哲哉、久保こーじ & 中堅工房)
(C) 1999 Burning Publishers Co., Ltd.
1999年12月22日発売の9thシングル、本人出演 カネボウ プロスタイルCMソング、最高2位、36.4万枚。
この曲は、みちると二人で微妙に馬鹿にしてたわ。
11. Don't need to say good bye
(作詞:鈴木あみ、小室哲哉、小室みつ子・作曲:編曲:小室哲哉)
(C) 2000 Burning Publishers Co., Ltd.
2000年1月26日発売の10thシングル、本人出演 アサヒ飲料 バヤリース 純水仕立てグレープフルーツCMソング、最高5位、34.6万枚。
この曲も、あみちゃん特有のドヤ歌唱がなんかそそるのよね。小室さんのコーラスも入ってるね。
12. THANK YOU 4 EVERY DAY EVERY BODY
(作詞:小室哲哉、前田たかひろ、鈴木あみ・作曲:編曲:小室哲哉)
(C) 2000 Burning Publishers Co., Ltd.
2000年4月12日発売の11thシングル、本人出演 コダック スナップキッズCMソング、最高1位、23.4万枚。
13. Reality
(作詞:小室みつ子・作曲:編曲:小室哲哉)
(C) 2000 Burning Publishers Co., Ltd.
2000年9月27日発売の12thシングル、本人出演 ブルボン チョコで包んだシリーズCMソング、最高3位、21.1万枚。
14. Dancin' in Hip-Hop
(作詞:小室哲哉、鈴木あみ、MEAN MIMI・作曲:編曲:小室哲哉)
(C) 2000 Burning Publishers Co., Ltd.
『Reality』と両A面。本人出演 カネボウ プロスタイルCMソング。

鈴木あみがデビューした1998年は、前年末の安室奈美恵の結婚、オルモックとパイオニアLDCとの契約の満了にともなう華原朋美のワーナーへの移籍&セールスの大幅ダウンなど小室氏の周囲も変化の時を迎えていた。
つまり94年頃から沸き起こった小室ファミリーのブームに翳りが見えてきていた頃、それが1998年。
そんな時、小室氏が組んだのはTM NETWORKでデビューした古巣ソニー・ミュージックだった。
エイベックスと組むにあたって、疎遠になっていた実家である。
タイミングが良かったのか、恩人丸山茂雄氏がトップに就いていたという時期である。
鈴木あみは、テレビ東京のバラエティー番組『ASAYAN』の企画『ファイナルオーディション』での視聴者投票トップで小室哲哉プロデュースを獲得した。(次点の諸隈みゆきは、のちに小室哲哉プロデュースでMIYUKIとしてデビューしている)
デビュー曲『love the island』から3rdシングル『all night long』までは、かなり真剣に作っていると思われ、大プロデューサー小室哲哉ここにあり!と感じたものです。
4thシングル『white key』は、弟子の久保こーじに書かせており、権利者としてのクレジットもないので小室氏はノータッチであることがわかりました。
ところがどっこいSPEEDの『STEADY』を意識したかのようなリズム感のあるバラードでヒットとなります。
おまけにアルバム『SA』が187万枚の大ヒットになるなど、小室氏のやる気に火がついたのか、再び作曲、編曲に戻ってきます。
それでもシングルの売り上げは低迷していき、もはやこれまでかと思われたところで、TM NETWORKのアルバム曲『BE TOGETHER』を7thシングルにしてみたら80万枚超えの大ヒットなり延命することに成功。
次の『OUR DAYS』もそれなりのヒットとなる。
2ndアルバムもミリオンとなり、順風満帆かと思われたが、その2ヶ月後に3rdアルバムを出して、小室哲哉プロデュースは終了。
その後、鈴木あみは所属事務所との契約トラブルで裁判沙汰になったことで、活動が停滞。
もともと所属事務所もレコード会社も、小室哲哉が用意したもので、所属事務所はバーニングプロダクションの息がかかっているところでした。
鈴木あみのプロモーション展開を見れば、バックにバーニングがいたからこそ次々とCM出演できたのも事実で、スキャンダルも完全に抑えてくれていたので、全てが悪いとも思わないけどね。
結局これも紐解けば、小室哲哉vs松浦勝人のくだらない対立に起因するもののような気がする。
その後、あみはエイベックスに行きますが(その際、兄もエイベックスに入社)あれが成功かと言われると首を傾げてしまうのですが。
本人曰く、写真集の売り上げを裁判に注ぎ込んだというから驚きます。
事務所ともレコード会社とも契約は終了したことが認められましたが、事実上干されてしまうのです。
このアルバムは、鈴木あみとして発売したベストアルバムでは唯一無二のもので、小室哲哉プロデュース期のシングルがオリジナル音源で網羅されている貴重な一枚。
決して上手とは言えない彼女の歌でしたが、なんかクセになるツボみたいなものがあったように思います。
小室さんの作風が変化していってる記録としても価値があります。
個人的評価 ★★★★★★★★★☆ 9