松任谷由実 - アルバム - Wings of Winter, Shades of Summer
松任谷由実 32nd Studio Album
WINGS OF WINTER, SHADES OF SUMMER
TOSHIBA EMI / EXPRESS
2002年11月20日発売(CD : TOCT-25000)

▼カタログ
・品番変更:2013年10月2日(CD : TYCT-69062)ユニバーサルミュージック

wow

Produced by Masataka Matsutoya
最高2位・18.2万枚

TL

1. Bonne annee
(作詞:作曲:松任谷由実・編曲:松任谷正隆)
(C) 2002 KIRARA MUSIC PUBLISHER

オープニングを飾るのは、お洒落なカフェから聴こえてきそうな心地よいボサノヴァ。

2. Wings of Winter
(作詞:作曲:松任谷由実・編曲:松任谷正隆)
(C) 2002 KIRARA MUSIC PUBLISHER

アルバムタイトルにすることも検討されたナンバー。
声は別にして、由実さんお得意の極上ポップス。
でもこの頃は、声の劣化が目立ってきてますね。


3. Northern Lights
(作詞:作曲:松任谷由実・編曲:松任谷正隆)
(C) 2002 KIRARA MUSIC PUBLISHER

インストゥルメンタルで聴きたくなるくらい雰囲気のあるオケが印象的な曲。

4. ただわけもなく
(作詞:作曲:松任谷由実・編曲:松任谷正隆)
(C) 2002 KIRARA MUSIC PUBLISHER

夏の風景と君との思い出を、ノスタルジックに歌う。アサヒ飲料『夏旨茶』CMソングとして大量オンエアされた。
コンサートで取り上げられることが多い。
ベスト盤『ユーミンからの、恋のうた。 松任谷由実デビュー45周年記念ベストアルバム』収録。


5. Rodeo
(作詞:作曲:松任谷由実・編曲:松任谷正隆)
(C) 2002 KIRARA MUSIC PUBLISHER

長年、古くは荒井由実時代から散りばめられているユーミンロック。
なんでこんなに苦しいメロディーを書くの?(笑)声がどうしても気になってしまいます。


6. 雪月花
(作詞:作曲:松任谷由実・編曲:松任谷正隆)
(C) 2002 KIRARA MUSIC PUBLISHER

2003年2月15日には36thシングルとしてリカットされている。最高59位、0.9万枚。付属のDVDには、高音質音源が収録された。
別れた恋人との再会と、再会までを春夏秋冬を織り交ぜながら歌っている。
2000年代の由実さんのバラードの中でも特に出来が良い珠玉の作品となっている。
NHKテレビ50年・あの人に会いたい テーマ曲。
ベスト盤『SEASONS COLOURS-秋冬撰曲集-』収録。


7. Painting the sea
(作詞:作曲:松任谷由実・編曲:松任谷正隆)
(C) 2002 KIRARA MUSIC PUBLISHER

『雪月花』のアウトローと繋がっているラストナンバー。

RV

Wings of Winter, Shades of Summer
松任谷由実
EMI Records Japan
2013-10-02



32作目のスタジオアルバム。
制作にあたり、夏&冬のリゾートアルバムの名盤として知られる、彼女の10thアルバム『SURF & SNOW』の現代版を作ろうとという構想があったという。
とはいえ、20年という月日は人々の生活スタイルや娯楽の在り方をも変え、もちろん由実さん自身の存在感も、時代の中で変化していった。
結果としてこのアルバムは『精神的なリゾート』をコンセプトにして制作されたという。
歌詞の世界にもそれが反映され、次から次へとアイテムが出てくる曲は息を潜め、精神世界に迫ったものが盛り込まれている。

収録曲の候補として想定していた『星のクライマー』もレコーディングが行われていたとのことですが、収録されることはなかった。
この曲のオリジナルは松任谷正隆氏がプロデュースし、松任谷由実さんが楽曲提供でバックアップした歌手 麗美のアルバム『REIMY』に収録されている。作曲は麗美本人で、作詞は由実さんによる。
このアルバム発売の1ヶ月半後の2月に開催された『Yuming SURF&SNOW in Naeba Vol.23』で由実さんたっての希望により演奏されたという。
レコーディングした音源はこの年の12月に発表された『Yuming Compositions : FACES』というセルフカバーアルバムで製品化となった。

へたに『SURF & SNOW Vol.2』とかにならなくて本当に良かったと思う。
『SURF & SNOW』は、あの1枚だけで良いからです。

時代が変わっても、色々なものが変わっていってもずっと聴き続けられている名盤。
苗場や逗子に想いを馳せる人々の永遠の宝物。

松任谷夫妻が今なお探し求めているエバーグリーンの境地、もしかしたらもう既にそこにたどり着いているのかも知れないけれど。
円熟味を増した世界観が光る一枚。

個人的評価:★★★★★★★☆☆☆ 7



【SINGLE】

・『雪月花』(シングル・カット)
C/W 『雪月花(instrumental)』