松任谷由実 7th Studio Album
OLIVE
TOSHIBA EMI / EXPRESS
1979年7月20日発売(LP : ETP-80085 / CT : ZT25-425)

▼カタログ
再発:1981年5月5日(LP:ETP-90083 / CT : ZT28-783)
CD化:1985年6月1日発売(CD : CA32-1133)東芝EMI
リマスター:1999年2月24日(CD : TOCT-10640)東芝EMI
品番変更:2013年10月2日(CD : TYCT-69037)ユニバーサルミュージック

olive_yumi

Produced by Masataka Matsutoya
最高5位・16.6万枚

TL

1. 未来は霧の中に
(作詞:作曲:松任谷由実・編曲:松任谷正隆)
(C) 1979 KIRARA MUSIC PUBLISHER

由実さんのことなのか、空想上の少女のことなのかはさておき、とても大人びた少女の1960年代回想を歌っている。
オリンピックを控えた東京の街を見たのは9歳、月を歩いてる飛行士をテレビで見たのが13歳。
具体的に60年代当時の出来事が綴られている。
未来は霧の中、どうなるかわからない。そんなことを再認識させてくれる。
シンセサイザーを駆使したアレンジが実に印象的。


2. 青いエアメイル
(作詞:作曲:松任谷由実・編曲:松任谷正隆)
(C) 1979 KIRARA MUSIC PUBLISHER

この曲はこのフレーズが全てかなと。
5年 いえ8年たってたずねたなら
声もかけれぬほど輝く人でいてほしい


3. ツバメのように
(作詞:作曲:松任谷由実・編曲:松任谷正隆)
(C) 1979 KIRARA MUSIC PUBLISHER

高いビルから飛び降りてツバメになった女性の旅を歌っている。
自殺の歌ではあるが、生きていくなかでどんな人でも寂しさはあるのよ、というメッセージが垣間見れる。


4. 最後の春休み
(作詞:作曲:松任谷由実・編曲:松任谷正隆)
(C) 1979 KIRARA MUSIC PUBLISHER

Hi-Fi Setに提供した曲。
忘れ物を取りに行った学校でのセンチメンタルな心情を歌う。
終わりを告げた学生生活と彼への片思い。最後の春休み。


5. 甘い予感
(作詞:作曲:松任谷由実・編曲:松任谷正隆)
(C) 1977 Watanabe Music Publishing Co .,ltd.

アン ルイスさんの13thシングルとして提供したものをカバー。
アレンジ自体はあちらも正隆氏なので、大きな違いはないけど、歌唱のせいもあって原曲よりもゆるく聴こえるかな。


6. 帰愁
(作詞:作曲:松任谷由実・編曲:松任谷正隆)
(C) 1979 KIRARA MUSIC PUBLISHER

1979年6月20日発売の13thシングル。最高89位、0.9万枚。
ここまで歌謡曲チックな由実さんというのは珍しい。
その後こういうの無いのでかなりレアではないでしょうか。
周囲のユーミンファンには、余り好評ではなかった。(笑)


7. 冷たい雨
(作詞:作曲:荒井由実・編曲:松任谷正隆)
(C) 1975 Japan Central Music,LTD. & ALFA MUSIC

『「いちご白書」をもう一度』のB面に提供したもののカバー。
荒井由実時代の曲なので、クレジットも荒井由実のまま。


8. 風の中の栗毛
(作詞:作曲:松任谷由実・編曲:松任谷正隆)
(C) 1978 YUI SONGS

堀川まゆみ(麗美の姉)への提供曲。(『楡(エルム)通りの少女』収録。)
由実さんの曲だと『緑の町に舞い降りて』にも通じるようなエバーグリーンなメロディーになっている。歌詞は提供先のイメージで作られているのでしょう。
もっと浸透しても良い曲だと思うけどもね。


9. 稲妻の少女
(作詞:作曲:松任谷由実・編曲:松任谷正隆)
(C) 1979 KIRARA MUSIC PUBLISHER

『帰愁』のB面。
山下達郎さんがコーラスしてるそうです。
こういう風に感情を表現できるってすごいなと思う。

何のたしにもならないことに ムキになれる
あなたがいちばん好き


10. りんごのにおいと風の国
(作詞:作曲:松任谷由実・編曲:松任谷正隆)
(C) 1979 KIRARA MUSIC PUBLISHER

まず、主人公の女性が帰る風の国ってどこなんでしょうね。
歌詞は1コーラスめが別れを決めた現在、2コーラスめが過去、いずれもハロウィンの時期という組み立てになっていて、2コーラスめの、いのこずちをセーターに投げたくだりは、真珠のピアスの片方をベッドの下に置いていった女性特有のそれと被るような気もする。
全編を通して演奏される、哀愁を帯びたアコースティックギターが寂しい秋を容易に想像させてくれる。


RV



7作目のスタジオアルバム。
外国のファッション雑誌の表紙のような、派手なアートワークが印象に残るが、収録内容は70年代の香りを漂わせていて、どちらかというとしっとりしている。

コーラスで山下達郎さん、吉田美奈子さんがクレジットされており、山下達郎さんはコーラスアレンジのクレジットもありました。
とはいえ、コーラス入ってるのは『甘い予感』(吉田さん?)と『稲妻の少女』(山下さん?)など数えるほどのような気がします。

まだ荒井由実が抜けていてない地味なアルバムだと思うので、何度も聴き込んで良さが分かってくるタイプなのではないかと思う。
ただ、次作が『悲しいほどお天気 -The Gallery in My Heart-』であることを考えれば、荒井由実にけじめをつける覚悟は出来ていたのではないだろうか。
以降、洗練された名盤を次々と送り出してゆく。

個人的評価:★★★★★★★★☆☆ 8




次作は『悲しいほどお天気 -The Gallery in My Heart-』です。

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