大江千里 - Giant Steps
大江千里 12th Studio Album
Giant Steps(ジャイアント・ステップス)
Epic/Sony Records Sony Music Entertainment (Japan) Inc.
1994年2月28日発売(CD : ESCB 1500)
▼カタログ
リマスター:2021年6月11日発売(BSCD : DYCL 787)CS RECORD
ボックス『Senri Premium III My GLORY DAYS 1993-1999』Disc1
Produced & Written by Senri Oe
最高5位・7.4万枚
ふ
1. 今日のきみに贈る歌
(作詞:作曲:大江千里・編曲:清水信之)
(C) 1994 Sony Music Artists Inc.
アレンジがホール&オーツとか、そのオマージュの といわれるZARDの『負けないで』とかに似てる感じ。メロディーは王道の安定した千里ポップスで聴かせる。
サビに入るところで『GLORY DAYS』のサビを思わず歌いそうになるのはわたしだけ?
2. RADIO
(作詞:作曲:大江千里・編曲:佐橋佳幸)
(C) 1994 Sony Music Artists Inc.
ロック寄りのアプローチです。佐橋さんが前面に出てる感じで、僕はとても苦手かも。
元松たか子さんファンですが、アンチ佐橋ではないですよ〜。
やっぱり清水信之さんや大村雅明さんのアレンジが大好きなんです。
3. 雪の別れ (Giant Steps Version)
(作詞:作曲:大江千里・編曲:佐橋佳幸)
(C) 1993 Sony Music Artists Inc.
27thシングル。最高25位、3.1万枚。映画『学校』キャンペーン曲。
松たか子さんもそうでしたが、佐橋さんが関与するとギターが前面に出すぎてワンパターンな編曲になるので個人的にちょっと・・・。
声量が無い千里さんの声ってやっぱりシンセ、キーボードの中でこそ映えると思うんですよね。曲自体は王道です。切ない歌詞。
4. ある雨の朝
(作詞:作曲:大江千里・編曲:清水信之)
(C) 1994 Sony Music Artists Inc.
むかし先生がカラオケで歌ってたよ。
その時からBメロが耳に残ってるの。
5. I LOVE YOU
(作詞:作曲:大江千里・編曲:清水信之)
(C) 1994 Sony Music Artists Inc.
メロディーは大江千里 王道。
6. さんざん降ってた、さんざん泣いてた
(作詞:作曲:大江千里・編曲:佐橋佳幸)
(C) 1994 Sony Music Artists Inc.
声の衰えが目立つ。清水さんアレンジならもっともっと聴きやすかったかも。
7. 罪と罰
(作詞:作曲:大江千里・編曲:清水信之)
(C) 1994 Sony Music Artists Inc.
詰め込み譜割りとか絵画的な歌詞が80年代の千里さんがよぎらせる。
8. 出来もしない約束
(作詞:作曲:大江千里・編曲:清水信之)
(C) 1994 Sony Music Artists Inc.
懐かしいような、温かいようなバラード。
なんだろう、清水さんアレンジだと安心できるんだけど。
9. きみを求め続けるかぎり
(作詞:作曲:大江千里・編曲:清水信之)
(C) 1994 Sony Music Artists Inc.
28thシングル。最高49位、1.8万枚。
イントロからアガる90年代の大江千里節全開の王道ナンバー。『格好悪いふられ方』系統で聴きやすい歌ですよ。歌詞は千里さんの激しさを感じさせます。
10. maybe tomorrow (Giant Steps Version)
(作詞:作曲:大江千里・編曲:佐橋佳幸)
(C) 1993 Sony Music Artists Inc.
どこかフォーキーで泥臭さも感じさせるバラード。
佐橋さんアレンジが、かろうじて良く作用した曲と言えるかもしれない。
27thシングル『雪の別れ』のカップリングにはSingle Versionが、28thシングル『きみを求め続けるかぎり』のカップリングにはEvergreen Versionが収録された。
歌詞が重要な曲なので、歌詞カードを見ながら聴きたい。
この曲も先生が好きで、飲み屋のカラオケで歌っていたよ。
Musicians
Erectric Piano:大江千里
Electronics & all instruments:清水信之
Guitars & Keyboards:佐橋佳幸
Drums:STEVE FERONE, 小田原豊
Bass Guitars:WILL LEE, BOB GLAUB, 美久月千晴
Slide Guitar:松浦善博
Keyboards:西本明
Hammond Organ:TOMMY MANDEL
Saxophone:GEORGE YOUNG, LOU MARINI
Trumpet:LEW SOLOFF
Concert Master:GENE ORLOFF
Drum Technician:ARTIE SMITH
Synthesizer Programming:田畑端, 石川鉄男
前々作『HOMME』が本人史上最高の大ヒットとなり、シングル『ありがとう』のスマッシュヒットも空しく前作『六甲おろしふいた』で急降下した千里さんの売り上げ。
今作でも持ち直すことなく、まさに坂道を転がるかのように落ちていってしまった売り上げ。
極端に曲が悪くなったとか、全く歌えなくなったわけでもないよね。
時はビーイング系のブームではあったが、エピックの仲間達がそれなりに売れている状況を踏まえても、千里さんの売り上げ低迷は特異なものであるといえそう。
やっぱりそれは、こじつけと言われるかも分からないけど、槇原敬之さんの登場しか考えられない。
槇原さんが『どんなときも。』の一発屋で終わることなく、順調に売り上げを重ねていったことが、千里さんのファン離れに拍車がかけたと言って良いと思う。
『格好悪いふられ方』は年間チャート19位を獲得するほどのヒット曲だったが、槇原さんの『どんなときも。』によって、たった1000枚足らずの差で敗れてしまっている。
千里さんを嫌いになったというより、もっと直球のポップスを親しみやすい声で提供した槇原さんのほうに流れていったというほうが正しいかもしれない。
実際、槇原さんは完成度の高いアルバムを提示していたし、私自身槇原さんに流れた一人です。
千里さんのコンサートに数回行ってますが、女性が多いです。同じようにマッキーのコンサートも女性が多いです。ホモを女性とすれば、半分以上は女性です。
同じようにフォロワーの台頭に直面したアーティストは少なくない。
例えばユーミンにドリカム、ZARDにEvery Little Thing、ドリカムにMISIA、浜崎あゆみに加藤ミリヤ…etc
事実を述べれば、千里さんは自分を追いかけてきた槇原さんに追い抜かれていったのである。それは売り上げという意味だけだけども。
僕は千里さんも槇原さんも好きだけど、千里さんの世界観のほうがより自分のマインドとフィットすると思っている。
アレンジは佐橋佳幸さんと清水信之さん。
前にも書いたように佐橋佳幸さんが絡むと音はギター中心となりロック的なアプローチになる。
それは彼がギタリストだから当然のことなんだけど、千里さんの声はロック向きではないと僕は思うのだ。
むしろ小林武史がアレンジしてたら、もっと良くなったと思う。
これまで大村雅朗さんと作っていた世界観は薄れている。かろうじて清水さんアレンジのシングル『きみを求め続けるかぎり』等では王道的なアレンジではあるんだけど全体的なサウンドの変化は感じられる。
アルバムの間にリリースされた26thシングル『軍配はどっちにあがる』C/W『同級生』(最高21位、4.1万枚。)はスルーされている。
ポップスという土俵から降りる決意でもしたのだろうか。
渋めのアルバムを作りたいというアーティストとしての欲が出てきたのだろうか。
最後の『maybe tomorrow (Giant Steps Version)』はSingle VersionとEvergreen Versionが別に存在しており、よっぽど大切な曲なんだろうかと思った。
先生がこのアルバム好きみたいで、『ある雨の朝』をカラオケで歌ってたの思い出して、改めて聴いてみました。
誰かが記事をツイートしてくれたようで、閲覧数が増えました。ありがとう。
追伸
千里さんが寺岡呼人との対談で答えていた『やりたいことをやって評価が良くなかったアルバム』はこれですか?誰か教えてください。
個人的評価:★★★★★★★★☆☆ 8
大江千里特集
→大江千里特集を見る
大江千里 12th Studio Album
Giant Steps(ジャイアント・ステップス)
Epic/Sony Records Sony Music Entertainment (Japan) Inc.
1994年2月28日発売(CD : ESCB 1500)
▼カタログ
リマスター:2021年6月11日発売(BSCD : DYCL 787)CS RECORD
ボックス『Senri Premium III My GLORY DAYS 1993-1999』Disc1
Produced & Written by Senri Oe
最高5位・7.4万枚
ふ
1. 今日のきみに贈る歌
(作詞:作曲:大江千里・編曲:清水信之)
(C) 1994 Sony Music Artists Inc.
アレンジがホール&オーツとか、そのオマージュの といわれるZARDの『負けないで』とかに似てる感じ。メロディーは王道の安定した千里ポップスで聴かせる。
サビに入るところで『GLORY DAYS』のサビを思わず歌いそうになるのはわたしだけ?
2. RADIO
(作詞:作曲:大江千里・編曲:佐橋佳幸)
(C) 1994 Sony Music Artists Inc.
ロック寄りのアプローチです。佐橋さんが前面に出てる感じで、僕はとても苦手かも。
元松たか子さんファンですが、アンチ佐橋ではないですよ〜。
やっぱり清水信之さんや大村雅明さんのアレンジが大好きなんです。
3. 雪の別れ (Giant Steps Version)
(作詞:作曲:大江千里・編曲:佐橋佳幸)
(C) 1993 Sony Music Artists Inc.
27thシングル。最高25位、3.1万枚。映画『学校』キャンペーン曲。
松たか子さんもそうでしたが、佐橋さんが関与するとギターが前面に出すぎてワンパターンな編曲になるので個人的にちょっと・・・。
声量が無い千里さんの声ってやっぱりシンセ、キーボードの中でこそ映えると思うんですよね。曲自体は王道です。切ない歌詞。
4. ある雨の朝
(作詞:作曲:大江千里・編曲:清水信之)
(C) 1994 Sony Music Artists Inc.
むかし先生がカラオケで歌ってたよ。
その時からBメロが耳に残ってるの。
5. I LOVE YOU
(作詞:作曲:大江千里・編曲:清水信之)
(C) 1994 Sony Music Artists Inc.
メロディーは大江千里 王道。
6. さんざん降ってた、さんざん泣いてた
(作詞:作曲:大江千里・編曲:佐橋佳幸)
(C) 1994 Sony Music Artists Inc.
声の衰えが目立つ。清水さんアレンジならもっともっと聴きやすかったかも。
7. 罪と罰
(作詞:作曲:大江千里・編曲:清水信之)
(C) 1994 Sony Music Artists Inc.
詰め込み譜割りとか絵画的な歌詞が80年代の千里さんがよぎらせる。
8. 出来もしない約束
(作詞:作曲:大江千里・編曲:清水信之)
(C) 1994 Sony Music Artists Inc.
懐かしいような、温かいようなバラード。
なんだろう、清水さんアレンジだと安心できるんだけど。
9. きみを求め続けるかぎり
(作詞:作曲:大江千里・編曲:清水信之)
(C) 1994 Sony Music Artists Inc.
28thシングル。最高49位、1.8万枚。
イントロからアガる90年代の大江千里節全開の王道ナンバー。『格好悪いふられ方』系統で聴きやすい歌ですよ。歌詞は千里さんの激しさを感じさせます。
10. maybe tomorrow (Giant Steps Version)
(作詞:作曲:大江千里・編曲:佐橋佳幸)
(C) 1993 Sony Music Artists Inc.
どこかフォーキーで泥臭さも感じさせるバラード。
佐橋さんアレンジが、かろうじて良く作用した曲と言えるかもしれない。
27thシングル『雪の別れ』のカップリングにはSingle Versionが、28thシングル『きみを求め続けるかぎり』のカップリングにはEvergreen Versionが収録された。
歌詞が重要な曲なので、歌詞カードを見ながら聴きたい。
この曲も先生が好きで、飲み屋のカラオケで歌っていたよ。
Musicians
Erectric Piano:大江千里
Electronics & all instruments:清水信之
Guitars & Keyboards:佐橋佳幸
Drums:STEVE FERONE, 小田原豊
Bass Guitars:WILL LEE, BOB GLAUB, 美久月千晴
Slide Guitar:松浦善博
Keyboards:西本明
Hammond Organ:TOMMY MANDEL
Saxophone:GEORGE YOUNG, LOU MARINI
Trumpet:LEW SOLOFF
Concert Master:GENE ORLOFF
Drum Technician:ARTIE SMITH
Synthesizer Programming:田畑端, 石川鉄男
前々作『HOMME』が本人史上最高の大ヒットとなり、シングル『ありがとう』のスマッシュヒットも空しく前作『六甲おろしふいた』で急降下した千里さんの売り上げ。
今作でも持ち直すことなく、まさに坂道を転がるかのように落ちていってしまった売り上げ。
極端に曲が悪くなったとか、全く歌えなくなったわけでもないよね。
時はビーイング系のブームではあったが、エピックの仲間達がそれなりに売れている状況を踏まえても、千里さんの売り上げ低迷は特異なものであるといえそう。
やっぱりそれは、こじつけと言われるかも分からないけど、槇原敬之さんの登場しか考えられない。
槇原さんが『どんなときも。』の一発屋で終わることなく、順調に売り上げを重ねていったことが、千里さんのファン離れに拍車がかけたと言って良いと思う。
『格好悪いふられ方』は年間チャート19位を獲得するほどのヒット曲だったが、槇原さんの『どんなときも。』によって、たった1000枚足らずの差で敗れてしまっている。
千里さんを嫌いになったというより、もっと直球のポップスを親しみやすい声で提供した槇原さんのほうに流れていったというほうが正しいかもしれない。
実際、槇原さんは完成度の高いアルバムを提示していたし、私自身槇原さんに流れた一人です。
千里さんのコンサートに数回行ってますが、女性が多いです。同じようにマッキーのコンサートも女性が多いです。ホモを女性とすれば、半分以上は女性です。
同じようにフォロワーの台頭に直面したアーティストは少なくない。
例えばユーミンにドリカム、ZARDにEvery Little Thing、ドリカムにMISIA、浜崎あゆみに加藤ミリヤ…etc
事実を述べれば、千里さんは自分を追いかけてきた槇原さんに追い抜かれていったのである。それは売り上げという意味だけだけども。
僕は千里さんも槇原さんも好きだけど、千里さんの世界観のほうがより自分のマインドとフィットすると思っている。
アレンジは佐橋佳幸さんと清水信之さん。
前にも書いたように佐橋佳幸さんが絡むと音はギター中心となりロック的なアプローチになる。
それは彼がギタリストだから当然のことなんだけど、千里さんの声はロック向きではないと僕は思うのだ。
むしろ小林武史がアレンジしてたら、もっと良くなったと思う。
これまで大村雅朗さんと作っていた世界観は薄れている。かろうじて清水さんアレンジのシングル『きみを求め続けるかぎり』等では王道的なアレンジではあるんだけど全体的なサウンドの変化は感じられる。
アルバムの間にリリースされた26thシングル『軍配はどっちにあがる』C/W『同級生』(最高21位、4.1万枚。)はスルーされている。
ポップスという土俵から降りる決意でもしたのだろうか。
渋めのアルバムを作りたいというアーティストとしての欲が出てきたのだろうか。
最後の『maybe tomorrow (Giant Steps Version)』はSingle VersionとEvergreen Versionが別に存在しており、よっぽど大切な曲なんだろうかと思った。
先生がこのアルバム好きみたいで、『ある雨の朝』をカラオケで歌ってたの思い出して、改めて聴いてみました。
誰かが記事をツイートしてくれたようで、閲覧数が増えました。ありがとう。
追伸
千里さんが寺岡呼人との対談で答えていた『やりたいことをやって評価が良くなかったアルバム』はこれですか?誰か教えてください。
個人的評価:★★★★★★★★☆☆ 8
大江千里特集
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