槇原敬之 - LIFE IN DOWNTOWN
槇原敬之 14th Studio Album
LIFE IN DOWNTOWN
Capitol Records / 東芝EMI
2006年2月22日発売(CD : TOCT-26000)

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Produced by Noriyuki Makihara
最高5位・13.2万枚

TL

1. いつでも帰っておいで
(作詞・作曲:編曲:槇原敬之)
(C) 2006 WORDS AND MUSIC

ファンク、ソウルの要素を漂わせたオープニングチューン。
Guitars:小倉博和、Organ:柴田俊文、Percussion:大石真理恵

2. Naked
(作詞:作曲:編曲:槇原敬之)
(C) 2016 WORDS AND MUSIC


Guitars:小倉博和

3. ほんの少しだけ feat.KURO from HOME MADE家族
(作詞:槇原敬之&KURO・作曲:編曲:槇原敬之)
(C) 2006 NICHION, INC.

2006年2月2日発売の35thシングル。
HOME MADE家族のKUROさんをフィーチャーしているので、ラップが入ります。これ必要だったのかな?!

Guitars:小倉博和

4. 星の光
(作詞・作曲:編曲:槇原敬之)
(C) 2006 WORDS AND MUSIC

アレンジャーとしての槇原さんが好きなのは初期の頃から使い続けている効果音挿入の手法。
この曲においても槇原節ともいえるアレンジなのだけど効果音が入ることで曲のスケール感がよく出ている。

Guitars:小倉博和

5. ゥンチャカ
(作詞・作曲:編曲:槇原敬之)
(C) 2005 WORDS AND MUSIC & NICHION, INC.

シングル『ココロノコンパス』カップリング曲。
レゲエ調のリズムに乗せて平和への願いを歌う。

Guitars:小倉博和

6. 月の石
(作詞・作曲:編曲:槇原敬之)
(C) 2006 WORDS AND MUSIC

『月の石』はアメリカのアポロ計画で持ち帰られた『月の石』のこと。
大阪万博で展示され、数多くの人々の関心を集めたという。
地球の夜空に見える月の灯りは太陽の反射光、つまり太陽の光であって、月自体は自ら光ることはない。
借りものの光でも道を照らすことさえ奪われた『月の石』をいつか在るべき場所に返してあげたいと歌う。
個人的には故郷への槇原さんの想いが重ねられているように感じた。人もいつか帰るべき場所に帰るというか。

Guitars:小倉博和、Shinobue:高桑英世

7. 親指を隠さずに
(作詞・作曲:編曲:槇原敬之)
(C) 2006 WORDS AND MUSIC

一時期、好きだった人がこの曲を好きだと言っていた。
その人に作ってもらったパスタ美味しかった。
その人、目が不自由な犬を飼っていたんだ。ルナちゃんって名前だったかな。
目が見えなくても、飼い主のところに向かっていく姿は素敵だったよ。


8. 店じまい
(作詞・作曲:編曲:槇原敬之)
(C) 2006 WORDS AND MUSIC

フォーマットとしては後の『軒下のモンスター』なんかのようにビートを効かせたナンバー。歌詞はあれとは全然違うけど別の意味でヘビーかな。
Guitars:小倉博和

9. 明けない夜が来ることはない(ALBUM VERSION)
(作詞・作曲:編曲:槇原敬之)
(C) 2005 FM SOUNDS, INC.

2005年5月18日発売の33rdシングル。
効果音と声の加工で貫かれた1コーラスを経て、夜が明けていくかのように盛り上がっていく。
この頃の槇原さんに多々見られた内省的なライフソング。

Guitars:小倉博和、Bass:有賀啓雄、Strings:篠崎正嗣ストリングス、Strings Arranged by 門倉聡

10. チキンライス
(作詞:松本人志・作曲:編曲:槇原敬之)
(C) 2004 FUJI PACIFIC MUSIC, INC. & YOSHIMOTO MUSIC PUBLISHING Co., Ltd.

2004年11月17日発売の浜田雅功と槇原敬之のシングルのカバー。
作詞を松本人志氏が担当している。
子供の頃、外食に行って親に気を遣ってそれほど高くない『チキンライス』を注文していた主人公。
きっと余り裕福な家庭ではなかったのだろう、高いものを頼んだらもう外食には連れて来てもらえなくなりそうな気がした。
でも彼は高いものを食べることよりも、家族で行く外食に幸せを感じていたのだろう。
大人になって何だって注文できるようになって七面鳥も買えるようになったけど、やっぱりチキンライスでいいやという歌。
忘れられない家族の笑顔を思いながら。
ボーナストラックを除けばアルバム中、唯一バンド編成で温かみのあるグルーブに仕上がっている。

Guitars:小倉博和、Piano:門倉聡、Bass:有賀啓雄、Organ:柴田俊文、Drums:松永俊哉、Percussion:大石真理恵、Tin Whistle:高桑英世、Strings:篠崎正嗣ストリングス、Strings Arranged by 門倉聡

11. 尼崎の夜空を見上げて
(作詞・作曲:編曲:槇原敬之)
(C) 2006 Media Pulpo.

関西テレビ系『さんまのマンマ』エンディングテーマ曲。
Guitars:小倉博和

12. ココロノコンパス(ALBUM VERSION)
(作詞・作曲:編曲:槇原敬之)
(C) 2005 TV Asahi Music, Co.LTD.

2005年11月2日発売の34thシングル。
テレビ朝日系『女刑事みずき〜京都洛西署物語〜』主題歌。

Guitars:小倉博和、Strings:篠崎正嗣ストリングス、Strings Arranged by 門倉聡

Bonus Track 13. 遠く遠く'06ヴァージョン
(作詞・作曲:編曲:槇原敬之)
(C) 1992 NICHION, INC.

3rdアルバム『君は僕の宝物』収録曲のセルフカバー。
旅立ち、新しい始まりを歌った桜ソングではあるけれど、故郷を想う気持ちも同時に歌っているので絶妙な選曲だったと思う。

Guitars:小倉博和

Bonus Track 14. WHAT A WONDERFUL WORLD
(作詞・作曲:Robert Thiele& George David Welss・編曲:WHAT A WONDERFUL BAND)
(C) 1967 RANGE ROAD MUSIC, INC.

Louis Armstrongの世界的な名曲のカバー。ロードムービーのエンドロールの黒い背景の半分に映された海や風景のバックに聴こえてきそうなジャジーなアプローチが胸に響く。
Guitars:小倉博和、Piano:門倉聡、Bass:有賀啓雄、Organ:柴田俊文、Drums:松永俊哉、Percussion:大石真理恵

RV

▼おいしいボックス版は全てリマスターされてます▼



槇原敬之さんのデビュー15周年記念作品。

逮捕、復帰を経て初めて大ヒットとなった前作『EXPLORER』が影響してるかも知れませんが、人生の原点回帰とでも言うべきか…『下町』『人生』人をテーマに据えた作品。
同時に、槇原さんの家族や故郷への想いが随所に散りばめられているような気がする。

『星の光』『月の光』は以前からお気に入りでよく聴いていたんだけどアルバムを通して聴くことは少なかったかな。
今回久々にゆっくり聴いて、書いておかなきゃと思って書いているんだけど結構ヘビーというかお腹いっぱいになります。
デジタルポップという持ち味は健在だけどアレンジの妙というか決して軽くはならない、そこは槇原さんの音楽に貫かれている特徴だと思います。
打ち込みだから軽い、という意見を時々目にしますがそれはアレンジャーやマニピュレーターの腕に左右されるところもありますからね。

この頃のシングルは出すためのシングルというか、シングルである必要性を余り感じないんだよな。
むしろ、『月の石』とか『尼崎の夜空を見上げて』をシングルで切ったほうが新鮮で良かったかもしれない。

とはいえ、後々人々が傑作だと気付いていくような作品なのかなとも思う。
アートワークも雰囲気出してますよね、山口晃さんというアーティストのものだそうです。

個人的評価:★★★★★★★★★☆ 9


【SINGLE】
1. 『明けない夜が来ることはない』
C/W 『スポンジ』

2. 『ココロノコンパス』
C/W 『ゥンチャカ』

3. 『ほんの少しだけ Feat.KURO from HOME MADE家族』
C/W 『Gazer』

▼おいしいボックス版は全てリマスターされてます▼