松任谷由実 14th Studio Album
REINCARNATION(リインカーネーション)
EXPRESS / 東芝EMI
1983年2月21日発売(LP : ETP-90221 / CT : ZH28-1300)

▼カタログ
・CD化:1985年6月1日(CD : CA32-1140)
・リマスター:1999年2月24日発売(CD : TOCT-10647)東芝EMI
・品番違い:2013年10月2日発売(CD : TYCT-69044)ユニバーサルミュージック

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Produced by Masataka Matsutoya
最高1位・約49.5万枚



1. REINCARNATION
(作詞:作曲:松任谷由実・編曲:松任谷正隆)
(C) 1983 KIRARA MUSIC PUBLISHER

『転生』について歌っている。
近未来とスピリチュアルを感じさせるイントロに始まり、ドラムのリズムが転生の旅へと誘う。


2. オールマイティー
(作詞:作曲:松任谷由実・編曲:松任谷正隆)
(C) 1983 KIRARA MUSIC PUBLISHER

『REINCARNATION』と、ほぼつながっている。


3. NIGHT WALKER
(作詞:作曲:松任谷由実・編曲:松任谷正隆)
(C) 1983 KIRARA MUSIC PUBLISHER



4. 星空の誘惑
(作詞:作曲:松任谷由実・編曲:松任谷正隆)
(C) 1983 KIRARA MUSIC PUBLISHER

『埠頭を渡る風』と並びライブでよく歌われる曲。

5. 川景色
(作詞:作曲:松任谷由実・編曲:松任谷正隆)
(C) 1982 KIRARA MUSIC PUBLISHER

石川セリさんに提供した楽曲。

6. ESPER (Album Version)
(作詞:作曲:松任谷由実・編曲:松任谷正隆)
(C) 1983 KIRARA MUSIC PUBLISHER

14thシングル。最高77位、1.3万枚。
こにらに収録されたいるのはミックス違いということではなくアルバム用のアレンジ。
シングル・バージョンは『オールマイティー』に近いサウンドになっていて、こちらのアルバム・バージョンはやはりスピリチュアルを意識したSFチックなイントロが導入され、歌も録り直されておりゆったりした印象。
個人的にはアルバム・バージョンが良い。


7. 心のまま(RIB II世号に捧ぐ)
(作詞:作曲:松任谷由実・編曲:松任谷正隆)
(C) 1983 KIRARA MUSIC PUBLISHER

イントロ殺しだね。
イントロだけで壮大な景色が浮かんでくるような気分になる。
RIB II世号に捧ぐ、とあるが調べてみると日本人女性初の外洋ヨット太平洋横断完走を成し遂げた小林則子さんという女性が乗っていたヨットがリブ号というらしく、リブII世号での航海を追ったドキュメンタリーラジオのテーマとして書かれたという経緯があるらしい。


8. ずっとそばに
(作詞:作曲:松任谷由実・編曲:松任谷正隆)
(C) 1983 KIRARA MUSIC PUBLISHER

1983年4月には原田知世さんがシングル『時をかける少女』のカップリング(編曲:松任谷正隆)として歌唱、11月のアルバム『バースディ・アルバム』にも新録で収録。(編曲:新川博)
また、由実さんバージョンが1993年公開のアニメーション映画『遠い海から来たCOO』主題歌に抜擢された。


9. ハートはもうつぶやかない
(作詞:作曲:松任谷由実・編曲:松任谷正隆)
(C) 1983 KIRARA MUSIC PUBLISHER

『ずっとそばに』のアウトローに被さってイントロが入って来るのでくっついてる曲。
おそらくお互いが浮気関係の相手との別れを歌っていると思われる。


10. 経る時
(作詞:作曲:松任谷由実・編曲:松任谷正隆)
(C) 1983 KIRARA MUSIC PUBLISHER

ビデオ作品『コンパーメント TRAIN OF THOUGHT』でミュージックビデオが撮られている。

こういうアルバムの最後を飾るのがこういう曲であるのがうれしいですね。
時間の経過、季節の移ろいを降る桜の花びらにかけている。
積もった桜を『うす紅の砂時計の底になる』という表現ができる感覚にしびれます。

四月ごとに同じ席は
うす紅の砂時計の底になる
空から降る時が見える
さびれたこのホテルから


いつだかの苗場で歌っていたけど、『寂れたこのホテルまで』の部分を『いつものこのホテルまで』と歌詞を変えていた。当然気遣いでしょうけど。
もともと、この曲で歌われているホテルは苗場プリンスのことではないそうです。


RV



1983年、1作目は前作『PEARL PIERCE』から8か月。一年を待たずに発表された。

14thシングル『ESPER』はアルバムのイメージにリニューアルした上で収録。
15thシングル『白日夢・DAY DREAM』 と16thシングル『星のルージュリアン』はスルーされ長らくアルバム未収録になっていたが、『星のルージュリアン』のほうは2007年の企画アルバム『SEASONS COLOURS -秋冬撰曲集-』に収録された。
これで由実さんのシングルでミックス違いを除きアルバムに収録されていないのは『遠い旅路』と『白日夢・DAY DREAM』のみ。

今作も前作『PEARL PIERCE』とほぼ同水準の売り上げを維持し、人々の中で由実さんが出すものにハズレはないと思うようになっていったのではないだろうか。
この9か月後にはトドメの一撃!1983年、2作目となる『VOYAGER』を発表する。
その後は、1997年にスタジオアルバムを2作発表したのを除いて年に1枚というスタイルが確立される。

シングル『守ってあげたい』のヒットを契機に『昨晩お会いしましょう』で急激に売り上げを伸ばしています。以降アルバムセールスは高い値で安定します。
これを私は助走(品質保証)と表現していますが、いわゆるミリオン連発のユーミンブーム(1989~)の前の80年代がそれにあたります。
ここが由実さんのひとつの充実期だったのかなあと思う。
80年代中期の由実さんは飛び抜けてハイクオリティーです。
ミリオン連発のユーミンブームの作品も良いのですが、『天国のドア』くらいから、出すためだけに作る意識とか『横綱の品格』じゃないですけど、トップを走ってるからこその守りのようなものが少なからずあるような気がします。

個人的評価:★★★★★★★★★☆ 9


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次作は『VOYAGER』です。

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