-柴田淳 2nd Album
ため息
Dreamusic / ドリーミュージック
2003年2月26日発売(CD : MUCD-1067)

shibata

Exective Producers: Kazunaga Nitta (Dreamusic) / Kunio Kaneko (Cotton Produce)
All Songs Written by Jun Shibata

最高12位・8.3万枚

TL

文中に出てくるAやBについて書いたエントリーはこちら

1. 夢
(作詞:作曲:柴田淳・編曲:坂本昌之)
(P) 2003 Dreamusic Inc.
『ため息』のカップリングとしてシングルカット。CBCドラマ『愛の110番』主題歌。
Aは鬼束ちひろとかCoccoとかが好きだったので、よくカラオケで歌っていました。Ruiの『月のしずく』とかもよく歌ってたか。
…僕と出会った頃は柴田淳にハマってたのかな?
カウンター越しにこの曲を毎度も歌うAが懐かしい。ろくに話もサービスも良くない僕が一人営業の時、いつもAは来てくれていました。
Aはね、そこそこ背が高いのでスーツが似合うんだよね。話がものすごく上手!もうね誰とでもどんな話題でも対応できる人だったから、そこはね尊敬していたよ。その話術をコピーさせてもらいたいと思ったよ。僕は嫌いな人に嫌いだと悟られてしまうタイプだから。

あなたの未来 私の未来はきっと
二度と交わることを知らず 離れてく
後悔してる そんな目を見てしまうと
現実に戻ってく 夢よ醒めないで

Drums : 青山純、Bass : 美久月千晴、Guitar : 古川望、Keyboards & Programming : 坂本昌之

2. 隣の部屋
(作詞:作曲:柴田淳・編曲:坂本昌之)
(P) 2003 Dreamusic Inc.
2003年1月29日発売の5thシングル。『忘れない』と両A面。最高17位、1.2万枚。
この曲についてAとBが話しながら笑ってた。

Drums.: 江口信夫、Bass & Bouzouki : 渡辺等、Guitars & Bouzouki : 古川望、Viollin : 弦一徹、Piano, Keyboards & Programming : 坂本昌之

3. 片想い
(作詞:作曲:柴田淳・編曲:坂本昌之)
(P) 2002 Dreamusic Inc.
2002年10月23日発売の4thシングル。最高20位、2.3万枚。
Drums : 青山純、Bass : 美久月千晴、Guitar : 古川望、Keyboards & Programming : 坂本昌之、Strings : 弦一徹ストリングス

4. サーカス 〜Piano Solo〜
(作曲:柴田淳)
(P) 2003 Dreamusic Inc.
ピアノ・インストゥルメンタル。
Piano : 柴田淳

5. 拝啓、王子様☆
(作詞:作曲:柴田淳・編曲:西村智彦)
(P) 2003 Dreamusic Inc.
アルバムの中では毛色が違う曲。王子様シリーズとして数曲作られている。
Drums : 佐藤恭一、Bass : 高水健ニ、Piano : 友成好宏、Keyboards & Guitars : 西村智彦、Synth Programming : 海津賢
Sound Produced by 西村智彦


6. 月光浴
(作詞:作曲:柴田淳・編曲:坂本昌之)
(C) 2002 TV Tokyo Music Inc.
2002年6月26日発売の3rdシングル。最高位、2.3万枚。
実に柴田淳さんらしい夜の静寂を連想させる暗い曲。自分の声に合うメロディーを心得てる人なんだろうなと感じる。

Piano, Keyboards & Programming : 坂本昌之、Strings : 弦一徹ストリングス

7. 美しい人
(作詞:作曲:柴田淳・編曲:坂本昌之)
(P) 2002 Dreamusic Inc.
『片想い』のカップリング。
優しいイントロから始まる。派手さのない地味な王道メロディー。
演奏が盛り上がってゆく後半はドラムが力強い。

Drums : 河野道生、Bass : 川嶋一久、Guitars & Bouzouki : 古川望、Piano, Keyboards & Programming : 坂本昌之

8. なにもない場所 -弾き語り-
(作詞:作曲:編曲:柴田淳)
(P) 2003 Dreamusic Inc.
シンプルな弾き語り。
Piano : 柴田淳

9. ため息
(作詞:作曲:柴田淳・編曲:坂本昌之)
(C) 2003 TV Asahi Music Co.,LTD. & DREAMUSIC PUBLISHING
アルバムタイトル曲を2003年5月8日に6thシングルとしてカット。最高43位、6806枚。テレビ朝日系ドラマ『おみやさん』主題歌。
これもねAが何度となくカラオケで歌っていたのを憶えている。本当によく歌うもんだから覚えちゃったほど。
いい歌だな〜と言ってたらコピーしてきてくれたの。僕の中でAは物知りのお兄さんって感じの認識だったけど、突然不機嫌になったり、機嫌良くなったり、そういうところ疲れたな。Bもそういうタイプなので二人は気が合ったのかも知れない。
たとえば僕が あの日に戻って
全てやり直せたら
何をしようか どこに行こうか
少し旅に出ようか

それでも やっぱり
きっと僕はここに戻ってくる
わかるから 自分だもの
意気地のない弱い僕だから

Drums : 青山純、Bass : 美久月千晴、E.Guitar : 古川望、A.Guitars : 笛吹利明、Keyboards & Programming : 坂本昌之、Strings : 弦一徹ストリングス、Tambourines : 弦一徹

10. 月の窓
(作詞:作曲:柴田淳・編曲:坂本昌之)
(P) 2003 Dreamusic Inc.
ピアノを主体にした心地よいジャズっぽいバラード。眠くなる。
Drums : 渡嘉敷祐一、W.Bass : 美久月千晴、Guitars : 古川望、Piano : 坂本昌之、Strings : 弦一徹ストリングス

11. めじろの心 〜Piano Solo〜
(作曲:柴田淳)
(P) 2003 Dreamusic Inc.
アルバムの終わりはピアノ・インストゥルメンタル。
Piano : 柴田淳

RV



柴田淳2ndアルバム。
先日記事に書いたAがCD-Rにコピーして渡してくれた。
Aとの出会いで一番感謝してるのが柴田淳を教えてくれたことかな。
人の勧めで音楽を聴くということが余りなかったのだけど、柴田淳はAがいたから、Aのおかげで聴くようになったアーティストです。
数年前までアルバム買ってたくらい、お気に入りになっていました。

前作『オールトの雲』の延長線で、サウンドはピアノが主体のポップスです。もう柴田淳カラーが出来上がってると言っても過言ではないくらいです。

歌詞は内省的なものが多く、時々ハッとさせられるような鋭い言葉が並べられたりして、聴く者に突き刺さります。
同時期の鬼束ちひろさんに音的に近い印象ですが、鬼束さんほど感情に訴えかけるタイプではなく、可哀想な私を全面に押し出しているような感じがする。

冒頭でも書いたように、この作品を教えてくれたのはAですから、どうしてもAとの思い出がくっついてくるのです。
僕はバーの店子でAはバーのお客さんという関係で出会いました。マニアック系の趣味のお客さんが集まるお店でした。
僕が入ってからAはいつも来ていました。それ以前から来ているんだけど、頻度は毎日とい1くらいでした。
他のお客さんから『A君いつもいるね』と言われたことがありました、
面白い人ですよ。唐突に『雨が降る匂いがする』とか言ってみたり、紳士的な態度の人なのに、ちょっとお酒を飲むとめちゃくちゃ甘えん坊キャラに変身したり…。機嫌が良くないのかなと思ったらいきなり笑い出したり。
今思えばAB型の成せる技なのかな?その落差にO型は混乱してしまうのです。

普段からくだらないことでメールしたり、時間のある時にカラオケに行ったりもして、仲良くしてもらいました。
あのとき、彼がいてくれて本当に色々救われたなと思いますもん。

店が変わっても通ってくれたっけ。
彼の相方さんも気の良い人で、二人でいつも楽しそうにしていました。
その時期は僕にも彼氏がいましたので、一定の距離はあってそれが良いバランサになっていたような気もします。
あるとき、AがBとかと沖縄に旅行した話を聞いて、めちゃくちゃ羨ましかったの。
ずっと行ってみたいと思ってたから。
それからしばらくして2丁目のYのTさんに声をかけてもらって初めて沖縄に行ったんだよね。
いっぱい食べて、飲んで、さまざまな景色を目にして、泳いて…最高だった。
…なつかしい。
Aに聞いてみたいことがあったけど、結局聞かないままにしました。

そう…当時は柴田淳やミスチルをよく聴いてました。
いずれも関わっている人が好きなアーティストでした。
付き合ってた人はミスチルや堂島孝平なんかをよく歌っていて、付き合うことになった日は小沢健二さんの『ラブリー』を歌っていました。
あの人もAB型だったね。

次の次のアルバムだったか、瀬尾一三さんのアレンジが2曲あるのだけど(うち1曲はシングル)意外に融合してたんだよね。もっとがっちり組んでアルバム作って欲しかった。
今作でメインアレンジの坂本昌之さんは徳永英明さんのカバーアルバムなどでもお馴染みの方ですが、瀬尾一三さんはポッドキャストで彼について『弟子みたいなもの』と言っていた。

柴田淳と古内東子ちゃんは結構ずっと聴き続けてるなぁ。二人ともヴォーカルが好きでね。
柴田さんは1stアルバムの『オールトの雲』、東子ちゃんはエイベックスが出したベスト盤がオススメですよ。



個人的評価 ★★★★★★★★★☆ 9

Jun Shibata on Twitter
https://twitter.com/shibatajun/