MY LITTLE LOVER 9th Studio Album
re:evergreen
TOYS FACTORY
2015年11月25日(2CD : TFCC-86537)

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Art Directed by Mitsuo Shindo (Mitsuo Shindo&Associates)

Produced by Takeshi Kobayashi
最高22位・約1.3万枚



Disc 1『re:evergreen』
9枚目のオリジナルアルバムで、全曲小林武史さん作詞・作曲・編曲。

1. winter songが聴こえる
(作詞:作曲:編曲:小林武史)
(C) 2015 OORONG-SHA Music Publisher

本流のフィル・スペクター氏というより大滝詠一さんのエッセンス、君は天然色を意識した(?)Wall of soundかなあ。
ホリデーシーズンにぴったりのキラキラなウインターソング。
マイラバのクリソンでは『12月の天使達』のがボクは好きですが。


2. pastel
(作詞:作曲:編曲:小林武史)
(C) 2015 OORONG-SHA Music Publisher

MY LITTLE LOVERのデビュー曲『Man&Woman』を思い起こさせる懐かしいサウンド。
サビが浮いてる印象で、サビありだったのかな。


3. 星空の軌道
(作詞:作曲:編曲:小林武史)
(C) 2015 OORONG-SHA Music Publisher

従来のマイラバらしい感じの落ち着いたアレンジの曲。

4. 今日が雨降りでも
(作詞:作曲:編曲:小林武史)
(C) 2015 OORONG-SHA Music Publisher

小松未歩さんみたいな曲だなあと思ったけど、あれは後から出てきた小松未歩さんがマイラバ風味だったんだもんね。
良質のポップスすね。


5. バランス
(作詞:作曲:編曲:小林武史)
(C) 2015 OORONG-SHA Music Publisher

イントロだけで良い曲の予感。
メロディー、コードの随所に『Hello, Again ~昔からある場所~』のテイストを匂わせる。


6. 夏からの手紙
(作詞:作曲:編曲:小林武史)
(C) 2015 OORONG-SHA Music Publisher

とびきりキャッチーなポップス。

7. 舞台芝居
(作詞:作曲:編曲:小林武史)
(C) 2015 OORONG-SHA Music Publisher

アレンジも曲もAKKOさんの声に合ってない気がする。
もしかして一青窈さん向けに作ってあった曲とか?むしろ、そっちのほうがしっくりきそう。


8. 送る想い
(作詞:作曲:編曲:小林武史)
(C) 2015 OORONG-SHA Music Publisher

Salyuさんが歌いそうなバラード曲ですね。
歌詞はAKKOさんを向けに書いてると思いますがこういう曲は表現力が問われそう。
とはいえ小林さんらしさ全開のバラードだ。


9. ターミナル
(作詞:作曲:編曲:小林武史)
(C) 2015 OORONG-SHA Music Publisher

声の加工のせいか小松未歩さんにしか聞こえない。(笑)
東映 映画『起終点駅 ターミナル』主題歌の配信シングル。


10. re:evergreen
(作詞:作曲:編曲:小林武史)
(C) 2015 OORONG-SHA Music Publisher

アルバムのタイトル曲。
『evergreen』を意識したアレンジが20周年に花を添えています。



Disc 2『evergreen+』
バッキングを新たに制作するなどした、リニューアル版の『evergreen』

1. Magic Time
(作詞:作曲:編曲:小林武史)
(C) 1995 OORONG-SHA Music Publisher


Keybords:小林武史・Guitars:藤井謙二・Drums:河村吉宏・Trumpet&Flugelhorn:Jerry Hey・Strings:Claude Gaudette Strings・Children Chorus:Luka&Kai

2. Free
(作詞:作曲:編曲:小林武史)
(C) 1995 OORONG-SHA Music Publisher

狙ってるのでしょうがThe Jackson 5のI Want You Backです。
Keybords:小林武史・Guitars:藤井謙二・Drums:松永俊弥・Bass:樋沢達彦・Percussion:木村誠・Trumpet&Flugelhorn:Jerry Hey・Saxophone:Dan Higgins・Trombone:Bill Reichenback

3. 白いカイト
(作詞:作曲:編曲:小林武史)
(作詞:KATE・作曲:編曲:小林武史)※登録名
(C) 1995 OORONG-SHA Music Publisher

1995年7月3日発売のデビューシングル。
オリジナルは打ち込みだったそう。

Keybords:小林武史・Guitars:藤井謙二・Drums:河村吉宏・Saxophone:山本拓夫・Trumpet:荒木敏男

4. めぐり逢う世界
(作詞:AKKO、小林武史・作曲:編曲:小林武史)
(C) 1995 OORONG-SHA Music Publisher

昔、小林武史さんがおっしゃっていたシングルにできる美味しい1曲。
実際、4thシングル『ALICE』のカップリングとしてシングルになった。
彼はプロデュースする作品にシングルにできる美味しい1曲を入れる主義らしい。
まあたしかに航空会社のCMにできそうな良曲です。

Keybords:小林武史・Guitars:藤井謙二・Drums:FUYU・Drums:Mike Baird

5. Hello, Again ~昔からある場所~
(作詞:小林武史・作曲:藤井謙二、小林武史・編曲:小林武史)
(作詞:KATE・作曲:藤井謙二、小林武史・編曲:小林武史)※登録名
(C) 1995 Nippon Television Music Corporation

1995年8月21日発売の3rdシングル。
日本テレビ系ドラマ『終らない夏』主題歌。

Keybords:小林武史・Guitars:藤井謙二・Saxophone:山本拓夫・Drums:青山純・Bass:美久月千晴

6. My Painting
(作詞:作曲:編曲:小林武史)
(作詞:KATE・作曲:編曲:小林武史)※登録名
(C) 1995 OORONG-SHA Music Publisher

1995年5月1日発売のデビューシングル『Man & Woman』のカップリング曲でした。
小林さんが小泉今日子さんに書いた『My Sweet Home』っぽい感じ。

Keybords:小林武史・Guitars:藤井謙二・Bass:樋沢達彦・Strings:桑野聖ストリングス・Chorus: es sisters

7. 暮れゆく街で
(作詞:AKKO・作曲:編曲:小林武史)
(C) 1995 OORONG-SHA Music Publisher

歌詞はAKKOさん自身によるもので、別れを歌ったもの。
まさかこの歌詞のようになってしまうなんて想像もしてなかったでしょうね。

握り締めていた手を
ゆっくり解いてゆく
悲しい程 愛してる
あなたが他人になる


Keybords:小林武史・Oboe:Jonathan Davis

8. Delicacy
(作詞:作曲:編曲:小林武史)
(作詞:KATE・作曲:編曲:小林武史)※登録名
(C) 1995 OORONG-SHA Music Publisher


1995年8月21日発売の3rdシングル『Hello, Again ~昔からある場所~』のカップリング曲。
『Man & Woman』に通じるサウンドなので次の曲への移行がスムーズ。

Keybords:小林武史・Guitars:藤井謙二・Saxophone:山本拓夫・Trumpet:荒木敏男・Drums:松永俊弥

9. Man & Woman
(作詞:作曲:編曲:小林武史)
(作詞:KATE・作曲:編曲:小林武史)※登録名
(C) 1995 OORONG-SHA Music Publisher

1995年5月1日発売のデビューシングル。
Keybords:小林武史・Guitars:藤井謙二・Drums:FUYU
Saxophone:山本拓夫・Trumpet:荒木敏男・Trumpet:西村浩二・Trombone:村田陽一


10. evergreen
(作詞:作曲:編曲:小林武史)
(C) 1995 OORONG-SHA Music Publisher

タイトル曲。曲の原型はTBS系ドラマ『ずっとあなたが好きだった』の音楽より。
全てはこの曲に続くと言えるのかもしれません。

Keybords:小林武史・Guitars:藤井謙二・Drums:Mike Baird・Bass:Neil Stubenhaus・Trumpet&Flugelhorn:Jerry Hey・Saxophone:Dan Higgins・Trombone:Bill Reichenback・Background Vocaks:Joe Pizzulo



▼20周年記念の『re:evergreen』は小林武史さんフルプロデュース▼


確かあの年はCDがよく売れていたという印象が残っている。
トップは前年の勢いが最高潮に達していたtrfをはじめとする、小室哲哉さんプロデュースのTKファミリーな方々。
globe、年末に向けブレイクした華原朋美さんなどいました。
小室哲哉さんファミリーに加入する安室奈美恵さんがエイベックスに移籍したのもこの年。
ビーイング系ブームの生き残りといえるZARD、大黒摩季さん、WANDSもまだ売れてました。
他にもシャ乱Qやスピッツ、福山雅治さん。日本で特に人気が高かったマライアキャリーもミリオン出してましたね。
もちろんB'z、ドリカム、Mr.Childrenといった現在も活躍する方々も手堅いヒットを出しています。

Mr.Childrenをプロデュースし、ブレイクさせたことで一躍注目を集めたのが小林武史さん。
MY LITTLE LOVERはそんな彼がプロデュースする新人ということで注目度は高かったと思います。
春のデビュー曲『Man & Woman』が有線からロングヒットになり、比例するようにセールスを伸ばしました。
小林さんはすぐ勝負に出て夏には爽快感のあるシングル『白いカイト』を提示しておき、翌月の8月に重要な3枚目として『Hello, Again ~昔からある場所~』を。
ドラマタイアップを獲得したこともあって大ヒットになった。

『Man & Woman』『白いカイト』あたりでアルバムを聴きたかった人も多かったでしょう。
クオリティーの保証をしてくれる人達だと思えましたよね。
会心の一撃となった『Hello, Again ~昔からある場所~』の大ヒットでアルバム『evergreen』はヒット確実なものとなっていきました。
私自身、大黒摩季さんのベスト盤とどちらを購入するか迷った挙句こっちを買ったくらい。
まさに先行シングルという餌に引き寄せられて購入した感じです。
・・・アルバム『evergreen』は300万枚近い大ヒットとなる。

1995年、彗星の如く登場したMY LITTLE LOVERが今年デビュー20周年を迎えた。
その記念という意味もあるのでしょうか、ソングライティング含め小林武史さん完全プロデュースという形で制作された今作。
原点回帰、トイズファクトリーに復帰しての発表となった。

Disc 1はオリジナルアルバム。
全体的に優等生なポップス作品にまとまっています。
サウンド、曲風に初期の匂いを漂わせているという意味で、新しくも懐かしく感じるかも。

Disc 2は大ヒットしたアルバム『evergreen』に対する返信という意図があるそうで、バッキングを作り直し演奏を差し替えるなどしたリニューアルアルバムとなっている。
バッキングを作り直したもののボーカルは録り直していないので、あの世界観は損なわれていない。
小林さんが言っていたが、AKKOさんは録り直しを望んだらしいが却下されたとのこと。
そのプロデューサー判断は、個人的には正しかったと思う。
というのももう現在のAKKOさんの声では表現しきれない当時の、初々しさがあのアルバムの核だからだ。
もしかしたら私生活で小林さんのMY LITTLE LOVERだった頃のAKKOさんのイノセンスな声である必要があったのかも知れない。

『re:evergreen』個人的評価:★★★★★★★★☆☆ 8.5
『evergreen+』個人的評価:★★★★★★★★★☆ 9