松任谷由実 21st Studio Album
LOVE WARS
EXPRESS / 東芝EMI
1989年11月25日発売(CD : TOCT-5600 / CT : TOTT-5600 / LP : TOJT-5600)

▼カタログ
・リマスター:1999年2月24日発売(CD : TOCT-10654)東芝EMI
・品番違い:2013年10月2日発売(CD : TYCT-69051)ユニバーサルミュージック

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Produced by Masataka Matsutoya
最高1位・約161.3万枚

TL


1. Valentine's RADIO
(作詞:作曲:松任谷由実・編曲:松任谷正隆)
(C) 1989 KIRARA MUSIC PUBLISHERS

ラジオの周波数を合わせるSEのイントロが新鮮。
1991年にはホイチョイ映画『波の数だけ抱きしめて』(中山美穂さん主演)主題歌に起用される。


2. WANDERERS
(作詞:作曲:松任谷由実・編曲:松任谷正隆)
(C) 1989 KIRARA MUSIC PUBLISHERS

コンサートでよく歌われる印象。イントロがかっこいい。
打ち込みもこなれ完全に使いこなしてますね。

歌詞のヘルメットをぶつけて好きとか何かの曲で有ったなあ・・・・
そうそうドリカムが1991年に発表した『未来予想図』にヘルメット5回ぶつけて愛してるとかいうのが有りましたね。あらあら。


3. LOVE WARS
(作詞:作曲:松任谷由実・編曲:松任谷正隆)
(C) 1989 KIRARA MUSIC PUBLISHERS

タイトル曲。ジャケットとぴったり。
『Road Show』だったかな近年のツアーで歌ってくれました。


4. 心ほどいて
(作詞:作曲:松任谷由実・編曲:松任谷正隆)
(C) 1989 KIRARA MUSIC PUBLISHERS

イントロ殺し。
いわゆるマリッジソングで、別れた相手を結婚式に呼ぶというちょっとせつない曲だと思うのですが、冷静に歌詞を読むと主人公の女性がなりきちゃってるというか女性特有のシンデレラ願望が垣間見える。
でも彼女の中では結婚する相手は『彼』だけど本当に愛しているのは『あなた』なんじゃないかな。恋愛やら遊びの相手と結婚する相手は必ずしも重ならないこともあると思います。


5. Up townは灯ともし頃
(作詞:作曲:松任谷由実・編曲:松任谷正隆)
(C) 1989 KIRARA MUSIC PUBLISHERS

改めて聴いてみて思った、この頃の機械的なサウンド大好き。

6. トランキライザー
(作詞:作曲:松任谷由実・編曲:松任谷正隆)
(C) 1989 KIRARA MUSIC PUBLISHERS

不眠症の歌です。
登場する『彼』や『あなた』は睡魔のことらしいです。
ちなみにトランキライザーとは精神安定剤のことだそうです。


7. ホームワーク
(作詞:作曲:松任谷由実・編曲:松任谷正隆)
(C) 1989 KIRARA MUSIC PUBLISHERS

シュビシュビです。(笑)
イメージとしては高校生くらいの恋愛なのかな。
お目当の彼を浮気な娘に横取りされそうになって、本気になる主人公。
恋の宿題は難しい。


8. 届かないセレナーデ
(作詞:作曲:松任谷由実・編曲:松任谷正隆)
(C) 1989 KIRARA MUSIC PUBLISHERS

しっとり大人の香りが漂う。ドラムは生。
国土計画 苗場プリンスホテルスキーエンジョイパックCMソング。


9. Good-bye Goes by
(作詞:作曲:松任谷由実・編曲:松任谷正隆)
(C) 1989 NICHION,INC.

TBS系ドラマ『雨よりも優しく』主題歌。
数年前から由実さん、正隆さんが構築してきたコンパクトなポップスのフォーマット。
さほど派手さもないアレンジなのに曲として完成されている。


10. ANNIVERSARY
(作詞:作曲:松任谷由実・編曲:松任谷正隆)
(C) 1989 KIRARA MUSIC PUBLISHERS

KDD 国際電信電話(元をたどればNTTで現在のKDDIの前身企業)CMソングで23rdシングル『ANNIVERSARY~無限にCALLING YOU~』を別バージョンで収録。最高2位、35.3万枚。
このバージョンは31stシングル『7 TRUTHS 7 LIES〜ヴァージンロードの彼方で』にも収録された。
2014年、JUJUさんがカバーアルバム『Request II』にて武部さん編曲でカバー。
個人的には『あなたを信じてる~』のとこより『青春を渡って~』の部分の打ち付ける音が好き。


RV



誰が言ったのか純愛三部作の最後を飾る作品。
前々作より使用しているシンクラヴィアでのユーミンサウンドが完成形に入っているように思える。
そしてさらに洗練されてゆく。89年でこのサウンドなのだから素晴らしいとしか言えない。

大人としてバブルを体験した世代ではありませんが、バブルの時期はもう自我がある年頃ですからおぼろげながら記憶にあります。
自動車メーカーがこぞって高級車を出していて、車大好き少年だった私は街で見かける高級車にあこがれを抱いていた。本革シートとかものすごくあこがれた。
中でもたまにセルシオを見かけるのが本当にうれしかったなあ。ビックリマンでヘッドロココやサタンマリアを出した時のような気分。(スーパーゼウスは出せなかった・・・)
父と出掛けた東京モーターショーでインフィ二ティーQ45を観た時の興奮も覚えている。
三菱のデボネアは、ふーん・・・。という感じでした。(笑)
祖父母はしょっちゅう温泉旅行に出かけ、ファミレスにもよく連れて行ってもらったなあ。
つまりみんなが余裕のある浮かれた時期だったのかなあと思うわけです。

よくバブルの象徴といわれる由実さんですが、この時期の由実さんがスケッチしたのが純愛というのも興味深いです。
物質的に満たされたら、人は次に何を欲しがるのかそこをうまくついているような気がします。
決してお金では買えないものを欲しがるんですよね。
今23歳~26歳くらいの人は、ゆとりなんて言われてしまうけど、もしかしたら『両親の純愛』から産まれてきた人達なのかもしれませんよ。いやそうでしょう。
自分達がそうであるように親にも恋愛してきた時代というのはあるわけで、時代の最前線にいた由実さんの音楽で自分が生まれた時代の空気感に触れてみてはいかがでしょう。

アーティストが何度もブレイクするというのは余り目撃する機会はないと思う。
オフコースやCHAGE&ASKAさんあたりの古くからのファンの方は体験してるのでしょうが自分の世代ではそういうアーティストはいないような気がします。
由実さんファンは本当に恵まれてますよね。
荒井由実としての成功、松任谷由実として安定したアルバムセールスを記録した80年代、そしてミリオン時代の口火を切った80年代後半からの大成功。
大きく分けると少なくとも3度、大きなブレイクをしたということになります。
90年代の由実さんは30代を過ぎているわけですから日本の音楽史でも稀有な存在といえます。
才能と運とパートナーに恵まれて紡いだ奇跡の糸。
セックスシンボルとして得た地位ではないわけですもの。

個人的評価:★★★★★★★★☆☆ 8


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次作は『天国のドア』です。

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