松任谷由実 20th Studio Album
Delight Slight Light KISS
EXPRESS / 東芝EMI
1988年11月26日発売(CD : CT32-5350 / CT : RT28-5350 / LP : ZT28-5350)

▼カタログ
・リマスター:1999年2月24日発売(CD:TOCT-10653)東芝EMI
・品番違い:2013年10月2日発売(CD:TYCT-69050)ユニバーサルミュージック

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Produced by Masataka Matsutoya
最高1位・約158.4万枚

TL

1. リフレインが叫んでる
(作詞:作曲:松任谷由実・編曲:松任谷正隆)
(C) 1988 KIRARA MUSIC PUBLISHER

シングルにはなっておりません。がしかし、相当知名度が高い曲ですよね。
前作に続き使用された高級電子楽器シンクラヴィアを駆使して制作。
激しく打ち付ける音に絡み合うギターが、主人公の胸の内をより際立たせる効果を生んだ。
加工された(シンクラヴィアで?)声で入るコーラス『Hello Goodbye』が幽霊の如く怖い。
三菱自動車【ミラ-ジュ】CMソング。


2. Nobody Else
(作詞:作曲:松任谷由実・編曲:松任谷正隆)
(C) 1988 KIRARA MUSIC PUBLISHER

女性の未練を歌った曲。
この曲は初めて付き合った人と別れたあとよく聴いていた。
東京の大学に通う彼と、田舎の高校生。
まだピュアだった自分の心に染み込んできたユーミンの歌。なつかしい。


3. ふってあげる
(作詞:作曲:松任谷由実・編曲:松任谷正隆)
(C) 1988 KIRARA MUSIC PUBLISHER

由実さんの曲の主人公の特徴の一つでもある強がりな女性。
もしかしたら由実さん自身ああ見えて打たれ弱かったりして…


4. 誕生日おめでとう
(作詞:作曲:松任谷由実・編曲:松任谷正隆)
(C) 1988 KIRARA MUSIC PUBLISHER

別れた相手の誕生日を遠くから祝う…こんな歌どこかで聴いたような気がします。
そうそう、ドリカムの『4月の雨』でした。


5. Home Townへようこそ
(作詞:作曲:松任谷由実・編曲:松任谷正隆)
(C) 1988 KIRARA MUSIC PUBLISHER

見事な情景描写により、聴いていると映像が再生されてしまいます。
フィアンセの故郷に訪れた女性の気持ちを歌っています。
『緑の街に舞い降りて』と併せて聴きたい。


6. とこしえにGood Night (夜明けの色)
(作詞:作曲:松任谷由実・編曲:松任谷正隆)
(C) 1988 KIRARA MUSIC PUBLISHER

シンセを使っていますが、ドラムが生ななのとコーラスが入るので曲に太さは出てます。

人のことなど構ってられない


7. 恋はNo-return
(作詞:作曲:松任谷由実・編曲:松任谷正隆)
(C) 1988 KIRARA MUSIC PUBLISHER

90年代以降のアルバムに1曲は入るユーミンロック。
この手のユーミンロックの系譜は『14番目の月』から派生してきたものではないかと思っている。
ポップなメロディに絡まるブラスが賑やかで楽しい。


8. 幸せはあなたへの復讐
(作詞:作曲:松任谷由実・編曲:松任谷正隆)
(C) 1988 KIRARA MUSIC PUBLISHER

一転、シンクラヴィアの無機質音と絡み合うシンセ。
かつての恋人をふりきっていく女性の歌。
おそらく女性の好きの度合いがかなり高い相手だったのではなかろうか。
女性には新しい優しい彼がいて、これから楽しく生きるという。
けれどもまだふりきれない気持ちが残っているからこそより一層強がっているように思える。


9. 吹雪の中を
(作詞:作曲:松任谷由実・編曲:松任谷正隆)
(C) 1988 KIRARA MUSIC PUBLISHER

前作『ダイアモンドダストが消えぬまに』に収録されていた『ダイアモンドの街角』にテイストが近いスローナンバー。
アレンジのせいかメルヘンな匂いも漂う。


10. September Blue Moon
(作詞:作曲:松任谷由実・編曲:松任谷正隆)
(C) 1988 KIRARA MUSIC PUBLISHER

最後はサンバ調の賑やかなナンバー。
The正隆さんといった感じでしょうか。


RV



初めてミリオンを獲得した記念すべき作品。シングルは収録されていない。
『リフレインが叫んでる』を切るという手もあったかも知れませんが必要なかったんでしょうね。

アメリカ方式はまずアルバムを出して。アルバムを知ってもらうためにアルバム曲をシングルとして切っていくじゃないですか。
日本は逆ですよね、シングルを出して貯まったらアルバムを出しますよね。
それが極端化してシングル寄せ集めのアルバムが流行ったりもしましたが。

ほとんどのアーティストはアルバム単位で創作されてるでしょうから、パッケージとして考えるときにこの作品はかなり純度が高いです。
シングル=良いという風潮がない、とは言えませんから。

前作で導入したシンクラヴィアが引き続き使用され、ドラムに関しては生ドラムと機械的なドラム音が半々くらいになっているようです。
『リフレインが叫んでる』『幸せはあなたへの復讐』は前作の延長線にある音ですよね。
自分は好きですねこの質感。

個人的評価:★★★★★★★★★☆ 9


ユーミンを聴き始めるならこの2枚
ユーミンのベスト『バイブル』です




次作は『LOVE WARS』です。

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