DREAMS COME TRUE 4th Album
MILLION KISSES
Epic/Sony Records Sony Music Entertainment (Japan) Inc.
1991年11月15日発売(CD:ESCB 1250)

mk

Produced by MIKE PELA, DREAMS COME TRUE
Executive Producer: Hiroaki Tamba(現 金子洋明さん) / Ikuro Meguro
最高1位・約236.1万枚

TL

1. STELLA OF DREAMS COME TRUE ~OPENING THEME~
(作詞:吉田美和、MIKE PELA、YANCHI・作曲:編曲:中村正人・)
(C) 1991 EUROPA MUSIC PUBLISHERS INC.

オープニングを飾るインタールード的趣のナンバー。のちにドリカムが傾倒していくことになるソウルの息吹を感じる。

2. 彼は友達 ("What a fabulous" VERSION)
(作詞:作曲:吉田美和・編曲:中村正人)
(C) 1990 EUROPA MUSIC PUBLISHERS INC.

9thシングルとして『Eyes to me』と共に両A面で発売。DyDoブレンドコーヒーCMソング。

3. Goodbye, Darlin'
(作詞:作曲:吉田美和・編曲:中村正人)
(C) 1991 EUROPA MUSIC PUBLISHERS INC.

前作の匂いを残した初期ドリカム王道テイストのポップス。
リマスター音源が『私だけのドリカム』に収録された。


4. 愛しのハピィデイズ
(作詞:作曲:吉田美和・編曲:中村正人)
(C) 1991 EUROPA MUSIC PUBLISHERS INC.

青春時代を懐かしむ歌。
ちょっと疑問に思ったのが『白い煙のバリアー』って部分。タバコ?
うわばきが出てきたりするので未成年?
サビのコーラスとかちょっとユーミン入ってるような気も。


5. この恋はハードボイルド
(作詞:吉田美和・作曲:編曲:中村正人)
(C) 1991 EUROPA MUSIC PUBLISHERS INC.

10枚目のシングル『忘れないで』のカップリング曲。シングル収録版と若干異なる。

6. 薬指の決心
(作詞:吉田美和・作曲:編曲:中村正人)
(C) 1991 EUROPA MUSIC PUBLISHERS INC.

そのまんま結婚ソング。ドリカムファンの女性は結婚式に使った人もいたのでは?
購入した時いちばん気に入った曲でした。
リマスター音源が『私だけのドリカム』に収録された。


7. あなたにサラダ
(作詞:作曲:吉田美和・編曲:中村正人)
(C) 1991 EUROPA MUSIC PUBLISHERS INC.

帰宅する彼氏(主人)のためにサラダを作る歌。
松任谷由実さんが荒井由実さんだった時代に『CHINESE SOUP(チャイニーズ・スープ)』という曲を発表していますが、それを聴いていなければインスピレーションできないと思う。
デビュー前まで熱心なユーミンファンだった美和さんならではのオマージュでしょうか。
リマスター音源が『私のドリカム』に収録された。


8. 未来予想図
(作詞:作曲:吉田美和・編曲:中村正人)
(C) 1991 EUROPA MUSIC PUBLISHERS INC.

前作『LOVE GOES ON』に収録された『未来予想図2』の前編にあたるのかな。
『未来予想図2』のほうが圧倒的に知られているので影に隠れがちな佳曲。
個人的にはこちら『未来予想図』のほうが大人っぽくて洋楽っぽいアレンジだから好き。
リメイクの-VERSION'07-が『私のドリカム』に収録された。


9. 忘れないで
(作詞:吉田美和・作曲:編曲:中村正人)
(C) 1991 EUROPA MUSIC PUBLISHERS INC.

10枚目のシングル。シングル収録版と若干異なる。
余談ですがユーミンの曲に『忘れないでね』という曲がある。
シングル・バージョンのリマスター音源が『私のドリカム』に収録された。


10. 4月の雨
(作詞:作曲:吉田美和・編曲:中村正人)
(C) 1991 EUROPA MUSIC PUBLISHERS INC.

別れた彼の誕生日を遠くからお祝いする歌。
余談ですがユーミンの曲に『12月の雨』という曲があり、『誕生日おめでとう』という曲では遠くから別れた相手の誕生日をお祝いするという今作とほぼ同内容となっている。
リマスター音源が『私だけのドリカム』に収録された。


11. Eyes to me (VERSION #2)
(作詞:吉田美和・作曲:編曲:中村正人)
(C) 1991 EUROPA MUSIC PUBLISHERS INC.

9thシングルとして『彼は友達』と共に両A面で発売。
FUJICOLOR SUPER HG 400(出演:観月ありささん)CMソング。


12. 銀河への船
(作詞:吉田美和・作曲:編曲:中村正人)
(C) 1991 EUROPA MUSIC PUBLISHERS INC.

エンディングにふさわしいゆったりしたナンバー。




RV

ドリカムの大出世作。
とはいえシングル『笑顔の行方』のヒットに伴う前作『WONDER3』前々作『LOVE GOES ON』がヒットしていたので大ヒットになる下地はできていました。

80年代は女性アイドルに席巻された時代。
今でいう大御所アーティストの方々も結構な数の楽曲をアイドルに提供している。
アイドルブームの残り火だったのがおニャン子クラブで最後の打ち上げ花火。
90年代初頭のイカ天系バンドの隆盛、コミックバンドの出現、『おどるポンポコリン』『鉄骨娘』や『勇気のしるし』『麦畑』といったコミックソングの流行。
さらにはユーミンが仕掛けた『純愛三部作』、『東京ラブストーリー』、『101回目のプロポーズ』に見られる『純愛ブーム』もバブル景気の世相を反映したものだったのではないだろうか。

バブル景気の終焉を経て、取り残されたリスナーが求めた音楽は何なのだろう。
ちょうど1991年頃から数多くのドラマ主題歌でベテランアーティストが起用され、ヒットするという現象が起きている。
例えば、CHAGE&ASKA『SAY YES』、小田和正さん『Oh Yeah/ラブストーリーは突然に』、浜田省吾さん『悲しみは雪のように』、中島みゆきさん『空と君のあいだに』、松山千春さん『君を忘れない』などが挙げられます。
人々の心もお祭り騒ぎから安定感のあるアーティスト=本物という流れになっていたのではないでしょうか。
一方、若手も槇原敬之さんやKANさんといった男性シンガーソングライターが頭角を表し、女性アーティストもアイドル性を削ぎ落したガールポップ系の流れになっていきます。
モノクロの写真やアーティストっぽい雰囲気、耳馴染みの良い楽曲がウケたビーイング系も流行しています。
流れとして本物志向の時代の中でドリカムは確実に支持を強めていきました。

ドリカムの熱心なファンではない私は吉田美和さんについてよく知らないのです。
そのせいか彼女が自分自身の音楽ルーツを語っているところを見たことがありません。ファンの方なら知っているでしょうから教えてもらいたいです。
ネットを見ているといくつか情報があり、上京してからも何度か松任谷由実さんのライブに行かれてたみたいです。
卒業文集に由実さんの事を書いた、という話からも松任谷由実さんにあこがれていたのだと思います。
吉田美和さんが松任谷由実さんの影響を受けた事は間違いないと言えるのではないでしょうか。
吉田美和さんの音楽性が色濃い1st~このアルバムまでは松任谷由実さんのフォロワーとしての彼女を感じられるかも知れません。
その後は中村正人さんの音楽性が色濃くなっていくのでユーミンぽさは薄れていきます。

ユーミンが『純愛三部作』等々で売れまくっていた時代。
さほど音楽に興味がない母がカーステレオで『Delight Slight Light KISS』を聴いていたくらいです、それくらい売れていたのです。
ユーミンに入っていけない若い世代の受け皿になったという意見(いけん)もあるようです。
実際あの頃私もドリカムは大丈夫でしたがユーミンは苦手だったのです。

デビューから彼らをマネジメントしていたMS ARTIST PRODUCTSは、元々ミュージカル・ステーションという会社で森山良子さんや五輪真弓さん、本田路津子さん、富沢聖子さん、飯島真理さんを輩出しています。
以降も小林明子さん、永井真理子さん、辛島美登里さん、篠原美也子さん、To Be Continued、田辺守さん、Coccoさん、笹川美和さん、畠山美由紀さん、白鳥マイカさんといった感じで女性シンガーを中心にマネジメントしてきました。
女性シンガーのマネジメントに定評があるのか一時的に柴田淳さんも所属しています。
スタッフの方のインタビュー記事を読みましたが、アーティストの事を考えてる事務所というのは息が長いですし、アーティスト自身もしっかりと権利を受けられるのだなと感じます。
ドリカムが権利面に神経質なのもこのようなところで育ったからなのでしょうね。
元事務所の音楽出版社(ステイゴールド音楽出版)が管理していた音楽出版もドリカムの音楽出版社(EUROPA MUSIC PUBLISHERS INC.)に移ってるようなので理解ある会社なのでしょうね。

次は『The Swinging Star』です。オリジナルアルバムながら300万枚という未知の領域に足を踏み入れてゆきます。

個人的評価:★★★★★★★★☆☆ 8


今作から『ドリカム私ベスト』に6曲が収録された