松任谷由実 15th Studio Album
VOYAGER
EXPRESS
1983年12月1日発売(LP : ETP-90265 / CT:ZH28-1380)

▼カタログ
・CD化:1985年6月1日発売(CD : CA32-1141)
・リマスター:1999年2月24日発売(CD : TOCT-10648)
・品番違い:2013年10月2日発売(CD:TYCT-69045)

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Produced by Masataka Matsutoya
最高1位・約67万枚

TL

1. ガールフレンズ
(作詞:作曲:松任谷由実・編曲:松任谷正隆)
(C) 1983 KIRARA MUSIC PUBLISHER

失恋した主人公と女友達との友情を歌ったナンバー。
強がりなのか本気なのか(笑)『悲しかったのは健気だった自分のせい』と自分大好きちゃん女の子がちらちら。


2. 結婚ルーレット
(作詞:作曲:松任谷由実・編曲:松任谷正隆)
(C) 1983 KIRARA MUSIC PUBLISHER

プロポーズを待つ女性の気持ちを歌っている。
あんまり待たせすぎないでよといった空気、何事も程々にね・・・。


3. ダンデライオン~遅咲きのたんぽぽ
(作詞:作曲:松任谷由実・編曲:松任谷正隆)
(C) 1983 Kadokawa Media House Inc. & KIRARA MUSIC PUBLISHER

運命の人に出会った女性の気持ちを歌っている。
『幸せな淋しさ』という言葉が印象的。
1983年7月に原田知世さんの4thシングル(カップリングは『守ってあげたい』)として提供したもので、由実さん自身も1983年8月に19thシングル(カップリングは『時をかける少女』)として発売している。最高9位、17.1万枚。
いずれも今作に収録されているものはアルバムミックスとなっているそうです。
1994年に安達祐実さんがアルバム『ラブピース』、2005年に堀ちえみさんがアルバム『80's IDOL SONGS COLLECTION』、2015年に徳永英明さんがアルバム『VOCALIST 6』等でカバーしている。


4. 青い船で
(作詞:作曲:松任谷由実・編曲:松任谷正隆)
(C) 1983 TOHO MUSIC CORPORATION & KIRARA MUSIC PUBLISHER

『私達』は船旅の途中なのだろうか。
海を旅している自分達と宇宙を旅している『青い船=地球』をかけ、壮大な宇宙に在る沢山の人が居る地球であなたと出会えた喜びを噛みしめているといった感じ?
東宝映画『さよならジュピター(BYE-BYE JUPITER)』(製作:原作:脚本:総監督:小松左京氏)挿入歌。


5. 不思議な体験
(作詞:作曲:松任谷由実・編曲:松任谷正隆)
(C) 1983 KIRARA MUSIC PUBLISHER

ビデオ作品『コンパーメント TRAIN OF THOUGHT』でミュージックビデオが撮られている
不思議な体験とは何だろう。
以前ユーミンがネットラジオで『REINCARNATION』のジャケット撮影の際に臨死体験をしたと話してくれていたのだけどそのことと関係あるのだろうか。
ちなみにその際の写真はジャケットには採用されずインナーに掲載された。
ニッカウヰスキー『マイルドニッカ』CMソング


6. ハートブレイク
(作詞:作曲:松任谷由実・編曲:松任谷正隆)
(C) 1983 KIRARA MUSIC PUBLISHER

ストレートすぎる失恋ソング。
名フレーズは『感謝して別れるのは小説だけ』でしょうか。


7. TYPHOON
(作詞:作曲:松任谷由実・編曲:松任谷正隆)
(C) 1983 KIRARA MUSIC PUBLISHER

もうすぐやって来る台風と自分の心に生まれた台風をかけている。

8. TROPIC OF CAPRICORN
(作詞:作曲:松任谷由実・編曲:松任谷正隆)
(C) 1983 KIRARA MUSIC PUBLISHER

太陽も折り返す南回帰線(TROPIC OF CAPRICORN)・・・
情熱的なラブソング。
沖縄旅行に向かう飛行機の中で聴いてたよ。


9. 私を忘れる頃
(作詞:作曲:松任谷由実・編曲:松任谷正隆)
(C) 1983 KIRARA MUSIC PUBLISHER

夢をあきらめきれず恋人と別れる女性の気持ちを
優雅なイントロとピアノの調べが心地良くて大好きです。


10. 時をかける少女
(作詞:作曲:松任谷由実・編曲:松任谷正隆)
(C) 1983 Kadokawa Media House Inc.

19thシングル『ダンデライオン~遅咲きのたんぽぽ』のカップリング曲。
同年に原田知世さんの3rdシングル(カップリングは『ずっとそばに』)として提供したものをカバー。


まぼろしの1曲
■. VOYAGER~日付のない墓標
(作詞:作曲:松任谷由実・編曲:松任谷正隆)
(C) 1984 TOHO MUSIC CORPORATION & KIRARA MUSIC PUBLISHER

タイトル曲でありながら諸般の事情で収録が見送られ、1984年2月1日に20thシングルとして発売。(B面、カップリングは『青い船で』)
東宝映画『さよならジュピター(BYE-BYE JUPITER)』(製作:原作:脚本:総監督:小松左京氏)主題歌。三菱自動車タイアップソング。
『時をかける少女』の位置にこの曲があれば完璧だと思う。


RV



『ユーミンのアルバムでどれが好き?』と聞かれたら迷わず『VOYAGER』と答えます。
それほど気に入ってる作品です。
嫌いな曲がないっていうのが一番大きいですね。
高層ビルの間をユーミンが泳いでいるジャケットも印象的で、こだわっていたんだなあと感じられます。
アートディレクション、デザインはイギリスのデザイングループHipgnosisによるもので、由実さんの作品では18thシングル『夕闇をひとり』、12thアルバム『昨晩お会いしましょう』以来。

1983年は由実さんにとって充実していた時期だったのでしょうか。
単に忙しすぎただけ?
2月に14thアルバム『REINCARNATION』を発表し、早くも12月には15thアルバム=今作を発表しています。
1年の間に2枚のスタジオアルバムを世に出したうえ、大規模な全国ライブツアーを開催。さらに松田聖子さん、原田知世さんといったアイドルへ楽曲提供までも行っている。
常人にはできないことです。
結果としてこの2枚のスタジオアルバムは商業的な成功を収め名盤として多くの人々に受け入れられた。
ここまでのクオリティーを提示されてしまうと、リスナーも安心しますよね。
1979年7月20日発売の7thアルバム『OLIVE』から1983年12月1日発売の15thアルバム『VOYAGER』まで4年半の間にミニアルバムも含め9枚のスタジオアルバムを出しているってすごすぎませんか?
先日書いた『SURF&SNOW』もそのうちの1枚。

この時期はきっと、書いても書いても次から次へと曲ができていただろうことが想像できます。
才能の泉があるなら常に溢れ出してるという感じでしょうか。
前にも書きましたが『VOYAGER~日付のない墓標』さえ入っていたらどんなに良かったろう。

個人的評価:★★★★★★★★★★ 10


次作は『NO SIDE』です。

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