中島美嘉 1st Studio Album
TRUE
ASR / Sony Music Associated Records Inc.
2002年8月28日発売(CD : AICL 1400)
Executive Producer : Masao Morita (SMAR), Tatsuo Kawamura (K DASH)

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Produced by Nobuyuki Kondo (SMAR)
Hideki Hatakeda (K DASH)

最高1位・117万枚

TL

1. AMAZING GRACE (album version)
(Written by John Newton・編曲:DREAMFIELD)
(P) 2002 Sony Music Associated Records

『CRESCENT MOON』カップリング。
同年リリースの槇原敬之さんのアルバムもこの曲で始まるね。


2. WILL (album version)
(作詞:秋元康・作曲:川口大輔・編曲:冨田恵一)
(C) 2002 Mediapulpo

2002年8月7日発売の5thシングル。最高3位、14.5万枚。関西テレビ・フジテレビ系ドラマ『天体観測』主題歌。
デビューシングル『STARS』と同系統のサウンドのバラード。クリエイターが同じ。


3. ONE SURVIVE (album version)
(作詞:吉田美奈子・作曲:T2ya・編曲:O DASH)
(C) 2002 Sony Music Publishing (Japan) Inc.

2002年3月6日発売の3rdシングル。最高8位、8.7万枚。
吉田美奈子を作詞に迎えた歌謡ハウス。


4. HEAVEN ON EARTH
(作詞:Kenn Kato & Lori Fine・作曲:Lori Fine・編曲:COLDFEET)
(C) 2002 Sony Music Publishing (Japan) Inc.

正統派ジャパニーズR&Bかと。これシングルでも良かったと思う。

5. DESTINY'S LOTUS
(作詞:中島美嘉・Rap:大蔵・作曲:Gajin・編曲:テイトウワ)
(C) 2002 Sony Music Publishing (Japan) Inc.

『CRESCENT MOON』カップリング。
アルバム中度々登場するハウス系アレンジの曲。
間奏に挿入されたラップはケツメイシの太蔵さんによるもの。ケツメイシよりクールじゃん。


6. HELPLESS RAIN
(作詞:おちまさと・作曲:Shinya・編曲:今井大介)
(C) 2002 Sony Music Publishing (Japan) Inc.

2002年5月15日発売の4thシングル。最高8位、8.3万枚。ラ・パルレCMソング。
R&Bですなー!MISIA風味。


7. I
(作詞:中島美嘉・作曲:T2ya:編曲:Shinya)
(C) 2002 Sony Music Publishing (Japan) Inc.

ヒップホップのリズムを取り入れている。

8. TEARS (粉雪が舞うように…)
(作詞:秋元康・作曲:林浩司・編曲:DREAMFIELD)
(C) 2001 Mediapulpo

『STARS』カップリング。
表題曲に負けず劣らず、こちらも良い感じ。中島美嘉の可愛さを上手く表現できてる。


9. TRUE EYES
(作詞:伊秩弘将・作曲:葛谷葉子・編曲:CHOKKAKU)
(C) 2002 Sony Music Publishing (Japan) Inc.

『ONE SURVIVE』カップリング。ファンク、ディスコなんだけど時々カイリーがよぎる。

10. CRESCENT MOON
(作詞:松本隆・作曲:大野宏明・編曲:田中義人)
(C) 2002 Nippon Television Music Corporation

2002年2月6日発売の2ndシングル。最高4位、9.9万枚。(10万枚限定生産)
日本テレビ系 AX POWER PLAY #063、やはりファンクでディスコ、ハウスの要素を感じる。


11. JUST TRUST IN OUR LOVE
(作詞:H・作曲:Shinya・編曲:OCTOPUSSY)
(C) 2002 Mediapulpo

『WILL』カップリング。
歌謡ハウスと言っていいのではないでしょうか。シェリル・リンとかそのへん。


12. STARS (album version).A
(作詞:秋元康・作曲:川口大輔・編曲:冨田恵一)
(C) 2001 Mediapulpo

2001年11月7日発売のデビューシングル。最高3位、46.9万枚。関西テレビ・フジテレビ系ドラマ『傷だらけのラブソング』主題歌。
ドラマには中島美嘉も出てたらしい。


13. A MIRACLE FOR YOU
(作詞:中島美嘉・作曲:岡野奏也・編曲:河野伸)
(C) 2002 Sony Music Publishing (Japan) Inc.

このアルバムは2003年頃によく聴いてたんだよね。R&B風バラードのこの曲にどハマりしちゃいました。どことなく心細い声の中にに太く強い意志を感じたんだよね。
本人の作詞ということもあるかもしれないけど。


RV

ソニー流!歌姫(ディーバ)

中島美嘉というと、『雪の華』のヒットの後の2ndアルバム『LOVE』だろう!って人が多いんじゃないかと思いますが、僕にとっては迷わず1stがお気に入り。
何だこの完成度は!みたいな驚きのアルバムだと思っています。

BMGのMISIA、東芝の宇多田ヒカルが飛び出て、各レコード会社は歌姫系のアーティストを次々と送り出しました。
ビーイングは倉木麻衣、エイベックスは倖田來未、ワーナーは小柳ゆき、徳間はTina、ユニバーサルは傳田真央などほんと各社本気でしたよね。
ソニーはbirdがいましたが、数字的に成功とは言い難くフレッシュなディーヴァを送り出さなければなりませんでした。
投入の遅れもあって、試行錯誤したのでしょうね。このアルバムにはその軌跡が刻みつけられてきます。
中島美嘉は芸能プロダクションK DASHが絡んでいるので、デビュー曲は高橋克典主演ドラマのタイアップが付くなど幸運なスタートを切りました。タイアップが良くてもダメな曲は売れませんから、曲自体良かったわけだけども。

R&B路線の『HEAVEN ON EARTH』『HELPLESS RAIN』『A MIRACLE FOR YOU』、ハウス/ディスコ調の『ONE SURVIVE』『TRUE EYES』『CRESCENT MOON』『JUST TRUST IN OUR LOVE』といったようにディーヴァ系を模索していたのは明白。
でもデビュー曲に選ばれた『STARS』は冨田さんアレンジのハートウォームなバラード。(冨田さんはMISIA『Everything』のアレンジャーです)
はっきり言ってしまえば狙ったのはMISIA路線。ハウス寄りのサウンド・メーキングもMISIAを強く意識してることが判ります。もちろん中島美嘉本人がというより周りの方針がね。

彼女は…低音も出せて魅力的な声してますよね。歌唱はヘタウマな感じ。
カラオケ世代の女子高生には、そのくらいのほうが都合が良かったんだろうな。真似しやすいからね。
MISIAほど上手かったら歌うほうも大変だから敬遠しちゃうよね。
現在の中島美嘉は情念系にいっちゃいましたけど、初期は茶髪でギャルみたいに可愛らしいくときもあったんですよ。

歌モノとして完成度は高く、結果としてシングルがたっぷりになってしまいましたが、聴きやすいです。声質に抵抗がなければ、MISIAとか倉木好きにも受け入れられそう。
個人的には『STARS』『WILL』はもちろん好きだけど、『HEAVEN ON EARTH』『DESTINY'S LOTUS』『JUST TRUST IN OUR LOVE』もとっても気に入ってます。
若い世代の子たちにも聴いてほしいアルバムです。

個人的評価:★★★★★★★★★☆ 9.5