Mr.Children 15th Studio Album
SUPERMARKET FANTASY
TOY'S FACTORY / (P)&(C)烏龍舎
2008年12月10日発売(CD&DVD : TFCC-86291)

▼カタログ
通常盤:発売日同じ(CD : TFCC-86292)TOY'S FACTORY

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Produced by Takeshi Kobayashi
最高1位・約125.1万枚

TL

1. 終末のコンフィデンスソング
(作詞:作曲:桜井和寿・編曲:小林武史 & Mr.Children)
(C) 2008 Oorong-Sha Co., Ltd.

バランスの良いロック&ポップ。

2. HANABI
(作詞:作曲:桜井和寿・編曲:小林武史 & Mr.Children)
(C) 2008 Oorong-Sha Co., Ltd.

2008年9月3日発売の33rdシングル。最高位、48.5万枚。
フジテレビ系ドラマ『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』主題歌。
大都会で現実と理想の狭間で、それでも生きていく人達、自分も含めて希望を与えてくれる押し付けがましくない歌詞が秀逸。
ミスチルにとっても、現在も売れている最後の大ヒット作シングルである。


3. エソラ
(作詞:作曲:桜井和寿・編曲:小林武史 & Mr.Children)
(C) 2008 Oorong-Sha Co., Ltd.

90年代のミスチルの空気感と、小林武史マジックが冴え渡るポップなロックチューン。

4. 声
(作詞:作曲:桜井和寿・編曲:小林武史 & Mr.Children)
(C) 2008 Oorong-Sha Co., Ltd.

きっとミスチルとして演りたいのは、こういう感じなんだろうな。

5. 少年
(作詞:作曲:桜井和寿・編曲:小林武史 & Mr.Children)
(C) 2008 Oorong-Sha Co., Ltd.

日本放送協会ドラマ8 『バッテリー』主題歌。

6. 旅立ちの唄
(作詞:作曲:桜井和寿・編曲:小林武史 & Mr.Children)
(C) 2007 Oorong-Sha Co., Ltd.

2007年10月30日発売の31stシングル。最高1位、39.5万枚。
東宝系映画『恋空』主題歌。NTT東日本CMソング。
新垣結衣作品のタイアップなので、バーニングが権利を保有していたがここ数年の間に烏龍舎に権利が移管している。
ポップになりすぎないアレンジの気遣いを感じるけれど、メロディー自体はメロウ。


7. 口がすべって
(作詞:作曲:桜井和寿・編曲:小林武史 & Mr.Children)
(C) 2008 Oorong-Sha Co., Ltd.

往年のファンはニヤリですよね。
あえてそういう曲を作ったんでしょうね。


8. 水上バス
(作詞:作曲:桜井和寿・編曲:小林武史 & Mr.Children)
(C) 2008 Oorong-Sha Co., Ltd.

作者によると横浜の水上バスのことを歌っているとか。
小林武史超王道のエレピの心地よさと、アコースティックなアレンジに酔いしれることができる。
桜井和寿のメロディーメーカーとしての実力を見せつけた楽曲である。


9. 東京
(作詞:作曲:桜井和寿・編曲:小林武史 & Mr.Children)
(C) 2008 Oorong-Sha Co., Ltd.

個人的にキラーチューンですよね。
分かりやすく言えばサザンぽいよね。まさに小林武史って感じだよね。
歌詞が良いよね。こういう桜井和寿が好きだな。


10. ロックンロール
(作詞:作曲:桜井和寿・編曲:小林武史 & Mr.Children)
(C) 2008 Oorong-Sha Co., Ltd.

オサレなサウンドだよね。聴きやすいロック。

11. 羊、吠える
(作詞:作曲:桜井和寿・編曲:小林武史 & Mr.Children)
(C) 1998 Oorong-Sha Co., Ltd.

シングル『旅立ちの唄』カップリング曲。

12. 風と星とメビウスの輪
(作詞:作曲:桜井和寿・編曲:小林武史 & Mr.Children)
(C) 2008 Oorong-Sha Co., Ltd.

スケール感のあるバラード。

13. GIFT
(作詞:作曲:桜井和寿・編曲:小林武史 & Mr.Children)
(C) 2008 Oorong-Sha Co., Ltd.

2008年7月30日発売の32ndシングル。最高13位、5.2万枚。日本放送協会『北京オリンピック・パラリンピック放送』テーマソング。
ミスチルのバラードの真骨頂!ストリングを効かせたスケール感のあるメロディアスなバラード。
シングルではあるけど、めちゃくちゃ好き。


14. 花の匂い
(作詞:作曲:桜井和寿・編曲:小林武史 & Mr.Children)
(C) 2008 Oorong-Sha Co., Ltd.

配信シングル。中居正広 主演、東宝株式会社 映画『私は貝になりたい』主題歌。
元SMAPの中居正広が体当たりで演じた死刑囚を題材にした映画の主題歌。
温かみのある『GIFT』とは異なり、シリアスさが増したロッカバラードとなっている。
小林武史っていう感じのごちゃごちゃしてるけど、苦にならないアレンジ。


RV



ミスチル通算15枚目となるオリジナル・アルバム。
プロデューサーは、これまでと変わらず小林武史 & Mr.Childrenによる。

このアルバムの収録曲の大きな特徴として、タイアップ曲の多さが挙げられる。
映画の主題歌であったり、テレビドラマの主題歌であったり…。
そのため、分かりやすい曲が増えており、程度の差こそあるものの全体的にポップな質感を纏っている。
いわゆる初期を彷彿とさせるようなタイプの楽曲が散りばめられているので、初期のミスチル好きな人にも親しみやすい作品と言えるかもしれません。
『水上バス』から『東京』への流れはもはや芸術の域に達していると思います。
ところどころ90年初頭のサザンみたいだったりして、小林武史ここにあり、アレンジで自己主張していますね。

デビュー以来、ほぼ変わらず小林武史 & Mr.Childrenのプロデュースを受けてきたミスチル。
誰かが言ってたそうですが、小林武史がプロデュースすると、小林武史の音楽になってしまうそうなんですよ。それを怖れてそのアーティストは小林武史をプロデュースから外したそうです。
ライターでボーカリストの桜井和寿よりも、プロデューサー小林武史の色というのが作品に滲み出ている。

ミスチルのサウンドは、音の魔術師こと小林武史により洗練されて、万人に響くクオリティーに届いている。
小林武史がいなければ、ミスチルの成功は難しかったかもわからない。
かけうどんには、かけうどんの良さがあるけれど、トッピングを添えることでもっともっと美味しくなる。
トッピングを取捨選択してきたのが、きっと小林武史なのではないだろうか。
桜井和寿がソロを出すことがあるとしたら、パートナーは小林武史しかいない。そんな気がする。
プロデューサーというものの大切さを痛感させられる一枚だ。

アルバムが出ると、気になってチェックしてます。
なので熱心はファンの方とは、思い入れも感じ方が違うかもしれません。
次作は『SENSE』です。

個人的評価:★★★★★★★★★★ 10


(C) DJM
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