西脇唯 2nd Album
さよならの場所で会いましょう
KING RECORDS
1993年12月1日発売(CD : KICS 370)

nishiwaki

Produced by Hidetoshi Shigematsu (KING RECORDS)
最高7位・21.7万枚

TL

1. さよならの場所で会いましょう
(作詞:作曲:西脇唯・編曲:加藤みちあき)
(C) 1993 TV Asahi Music Co.,LTD.
キーボードを主体にしたタイトルチューン。
別れた恋人を懐かしみながらも、どこか寂しさに浸る女性の繊細な想いを歌う。


2. 風の住む星
(作詞:作曲:西脇唯・編曲:加藤みちあき)
(C) 1993 TV Asahi Music Co.,LTD. & NICHION,INC.
1993年11月3日発売の2枚目のシングル。『忘れない』と両A面。最高14位、25.2万枚。カルビー ポテトチップス TV-CFソング。
こちらも西脇さんの代表曲のひとつですよね。


3. BLUE ROSES
(作詞:作曲:西脇唯・編曲:新川博)
(C) 1993 TV Asahi Music Co.,LTD.
80年代の空気を漂わせつつ、90年代王道のガールポップに仕上げられている。

4. 愛で終わるとはかぎらない
(作詞:作曲:西脇唯・編曲:加藤みちあき)
(C) 1993 TV Asahi Music Co.,LTD.
サウンドは90年代初頭よくあったフォーマットですね。メロディーは使い古され系で似てる曲がたくさんあるかも。

5. 思いだけあたたかい
(作詞:作曲:西脇唯・編曲:槐陽介)
(C) 1993 TV Asahi Music Co.,LTD.
よくあるタイプのミディアムナンバー。

6. クレッシェンド
(作詞:作曲:西脇唯・編曲:加藤みちあき)
(C) 1993 TV Asahi Music Co.,LTD.
相手に対する想いを、しだいに強くの意味のクレッシェンドをかけている。

7. 7月の雨なら
(作詞:作曲:西脇唯・編曲:清水信之
(C) 1993 TV Asahi Music Co.,LTD.
1993年5月21日発売の1枚目のシングル。最高25位、20.6万枚。テレビ朝日系『トゥナイト』エンディングテーマ。ロングセールスとなった。
清水さんがアレンジしてるせいか、サビの入りとか千里さんっぽい。


8. スノーフレークの咲く中庭で
(作詞:作曲:西脇唯・編曲:奥慶一)
(C) 1993 TV Asahi Music Co.,LTD.
シングルでは見られない西脇さんの一面かも。

9. 忘れない
(作詞:作曲:西脇唯・編曲:新川博
(C) 1993 TV Asahi Music Co.,LTD.
1993年11月3日発売の2枚目のシングル。『風の住む星』と両A面。最高14位、25.2万枚。
高い完成度が際立つ1曲で、歌謡曲の匂いを漂わせながらも、壮大にせつなさと一筋の希望を表現した、計算されつくした新川さんのアレンジが光る。西脇さんにとっても代表曲といえるのではないでしょうか。
テレビ朝日系『世界とんでも!?ヒストリー』エンディングテーマ。
中学生の私はこの日、フラゲしたZARDの『きっと忘れない』という曲を聴いていたと思います。坂井さんが亡くなるなんて想像もしないで。
平松愛理 ファンの知人は平松さんの『戻れない道』と、この曲買ってましたよ。
最もグッとくるフレーズはこれかなと。
朝焼けの風
背中に囁いて
忘れないのは
弱さじゃないと


10. Only Place
(作詞:作曲:西脇唯・編曲:加藤みちあき)
(C) 1993 TV Asahi Music Co.,LTD.
心地よいバラード。
槇原敬之さんの楽曲『君は僕の宝物』のように、普遍的なメロディーで真摯でストレートなヴォーカルが沁みる。


RV



シンガーソングライター西脇唯の2ndアルバム。
もともと、ソングライターの仕事をしていて、LINDBERGの3rdシングル『JUMP』の作詞や、森口博子のガンダム曲『ETERNAL WIND 微笑みは光る風の中』の作詞、作曲(共作)等をデビュー前に担当している。
瀬戸朝香さんのデビュー曲『夏色の「永遠」』なども。

特別歌唱力があるということでもないものの、憂いを帯びたヴォーカルが印象的。
雰囲気や作風は地味なシンガーというか。
ソングライターという強みがあったから、世に出てきた人だったのではないだろうか。
某男性デュオのゴースト疑惑なんてのもありました。

個人的な思い出としては、24歳くらいのときかな…飲み屋のバイトをしてたときお客さんとして来てた人が西脇唯をよく歌ってたんだよね。
仲良くなって自分が崖っぷちの時に、部屋を引き払って新しい部屋を借りて居候させてもらってね。
落ち着いた頃に、おつき合いに進もうかと思ってた矢先、別の男を同居させると連れてきた人です。(笑)
その人の秘密を聞いた時から僕がこの人のそばにいようと思ったんだけどね…。
彼の言葉で印象的だったのが『何にもしなくていいから一緒に寝てくれない?』
一見強そうに見える彼が見せた弱さ。
あの時、僕はなぜその言葉に応えてあげられなかったのか?きっと僕が若すぎたから。
一緒に沖縄に行ってみたかった。

類似するアーティストを思い浮かべてみたけど、うまく見つけられない。(笑)
岡村孝子さん?岡本真夜さん?平松愛理?
彼女たちに比べると、コレ!という一般浸透曲はないのだけど、タイアップ全盛の時代にさまざまなタイアップで多くのスマッシュヒットを放っています。
送り出したのはテレビ朝日ミュージックかと思います。

90年代の標準的な女性シンガーソングライターではあるんだけど、言葉にこだわりがある方なので、歌詞に注目して聴いてみることをお勧めします。
とにかく『忘れない』が頭ひとつ飛び抜けているので、是非お試しあれ。
西脇さんはポプコンに入賞されている過去があるお方なのでYAMAHAさんとかから音源出してほしいな。

追記 2020.1.16
2000年代活躍したサスケという男性デュオがいる。
『青いベンチ』という曲がスマッシュヒットしたので記憶に残っている人もいるかもしれませんね。
西脇唯はブログの中で『ゴーストライターのようなことをしてしまった』ことを激白し、作詞家としてのプライドを傷つけられたと綴りました。
そもそもサスケと西脇唯を結びつけたものは何か?
ちょっと調べてみると『青いベンチ』の音楽出版社はテレビ朝日ミュージックである。
テレビ朝日ミュージックといえば、ケツメイシやソナーポケット、平井大、やなわらばーを発掘し、テレビ朝日のタイアップを中心にコーディネートし、ヒットさせてきたところ。
サスケはTBSが売り出した19の跡目を狙って投入されたと思われる。
西脇唯さん自身もかつてはテレビ朝日ミュージックのバックアップでタイアップを獲得しており、スタッフとは面識もあるだろうことが推察できる。
例えば『ちょっと曲書いてよ』と言われて提出したものが、いつのまにか見ず知らずのグループのメンバーが制作した曲として世に出ていたとしたら?…
ありえない話ではないと思います。
テレビ朝日ミュージックは『青いベンチ』のクレジットに苦肉の策として、song wrinting supportedという聴き慣れない表記だった。
このクレジットは、同じテレビ朝日ミュージック絡みの、やなわらばーでも使用されている。


西脇唯 パーフェクト・ベスト
西脇唯
キングレコード
2010-07-07



個人的評価 ★★★★★★★★☆☆ 8

オフィシャルサイト
http://www.yui-n.com/