槇原敬之 - Such a Lovely Place
槇原敬之 8th Album
Such a Lovely Place
GT music / Sony Music Direct (Japan) Inc.
2007年1月24日発売(CD : MHCL 976)
ジャケットのくり抜きは再現されていない

▼カタログ
・オリジナル:1997年11月27日発売(CD : SRCL 4153)Sony Records Sony Music Entertainment (Japan) Inc.

lp

Produced by Noriyuki Makihara
最高2位・56.2万枚(オリジナル盤)

TL

1. うたたね
(作詞・作曲・編曲:槇原敬之)
(C) 1997 WORDS AND MUSIC

初恋を回想しながら、うたたねをするという。
いい人を見つけたあの子と同じように自分も『Lovely Place』を見つけたと噛みしめる。


2. Fan Club Song
(作詞・作曲・編曲:槇原敬之)
(C) 1997 WORDS AND MUSIC

個人的にコミカルマッキーに分類されているためほとんど聴きません。

3. Cleaning Man
(作詞・作曲・編曲:槇原敬之)
(C) 1997 WORDS AND MUSIC

サウンド的には『No.1』に近いキラキラ感を出しつつもリズムの骨格は太くなってるかな。
シングルにしても悪くない曲だったかも。


4. モンタージュ
(作詞・作曲・編曲:槇原敬之)
(C) 1997 Nippon Television Music Corporation & WORDS AND MUSIC

18thシングル、最高9位、17.9万枚。日本テレビ系ドラマ『恋の片道切符』主題歌。
ドラマ主題歌といえば『SPY』が思い出されるけれど系譜としては近いアプローチですが、こちらはよりポップになっています。


5. 手をつないで帰ろ
(作詞・作曲・編曲:槇原敬之)
(C) 1997 WORDS AND MUSIC

恋人と喧嘩した、という題材が多いマッキー。
この曲は喧嘩というより他の子によそ見をして見とれてる主人公にへそを曲げた恋人と仲直りする感じ。
でも相手は女の子じゃなく男って感じてしまう。


6. 素直 ~Album Version~
(作詞・作曲・編曲:槇原敬之)
(C) 1997 WORDS AND MUSIC

17thシングル、最高12位、14.5万枚。アステル東京 PHS CMソング。
デビュー以来所属したワーナーミュージック系列を離れ、ソニー・ミュージックエンタテインメントに移籍した第一弾。
シングルバージョンは主にピアノ伴奏のシンプルな構成だったけど、アルバムではアコースティックアレンジを加えている。


7. 情熱 ~Album Version~
(作詞・作曲・編曲:槇原敬之)
(C) 1997 WORDS AND MUSIC

『素直』のカップリング。
こちらもアルバムバージョンとなり、リズムが派手になり挑発的なアレンジになっている。


8. 印度式
(作詞・作曲・編曲:槇原敬之)
(C) 1997 WORDS AND MUSIC

個人的にコミカルマッキーに分類されているためほとんど聴きません。2回くらいしか聴いたことがない。

9. 僕のものになればいいのに
(作詞・作曲・編曲:槇原敬之)
(C) 1997 WORDS AND MUSIC

『モンタージュ』のカップリング。
6分を超える長い曲で退屈。


10. 足音
(作詞・作曲・編曲:槇原敬之)
(C) 1997 WORDS AND MUSIC

日本コカコーラ ジョージア 長野オリンピック聖火リレー公式応援ソング。
19thシングルとしてリカットされただけあって、メロウな美しいバラードナンバー。最高24位、4.1万枚。


11. Such a Lovely Place
(作詞・作曲・編曲:槇原敬之)
(C) 1997 WORDS AND MUSIC

のちに槇原さんがカバーしている中島みゆきさんのヒット曲『空と君のあいだに』に影響を受けたんじゃないかと思われるタイトル曲。
間奏のギター・ソロでは1曲めの『うたたね』のサビのメロディー部分が演奏されています。
このようなつながりを持たせたアレンジは以降のアルバムで度々見られます。
例えば、『悲しみなんて何の役にも立たないと思っていた。』では『Circle Of Rainbow』の間奏コーラスで『Anywhere』のサビのメロディーが。
昨年の『Lovable People』のオーバーチュアも『Alone』のサビでした。


RV



80〜90年代のシンガーソングライターの花形はソニー系でした。
尾崎豊さん、久保田利伸さん、大江千里さん…マッキーが憧れたアーティスト達はソニー系でした。
SDオーディションでソニーを目指したマッキーが、念願のソニー系アーティストになった第1作目の記念アルバム。
私自身進学のため上京した年で、よく聴いた作品のひとつです。

意外にも初のセルフ・プロデュース作。
前作『UNDERWEAR』同様、リカットを除くとシングルは1枚、既発の曲はシングルに収録された『素直』と『情熱』のみ。
移籍第一弾ということもあり、優等生的な仕上がりです。
機材の進化もあるのか、サウンドの質感は変化しているもののこれまで築いてきたマッキーサウンドの水準は維持していると思います。
『うたたね』『手をつないで帰ろ』『足音』『Such a Lovely Place』と名曲ザクザクです。

その後、逮捕されて契約を解除されてしまったため結果としてソニーから出したスタジオアルバムは今作と『Cicada』の2作となりました。
どちらも素晴らしい作品ですが、どちらかといえば今作のほうが槇原敬之という人の素顔に近いと思います。
『Cicada』は傑作だけど・・・麻薬の力を借りて作ったものならば、同一線上で語りたくない。
語ってはいけないかなと。

個人的評価:★★★★★★★★★☆ 9.5


【SINGLE】
1. 『素直』(Single Version)
C/W 『情熱』(Single Version)

2. 『モンタージュ』
C/W 『僕のものになればいいのに』

3. 『足音』

▼才能で生き延びてきた人でしょう▼