Every Little Thing 2nd Studio Album
Time to Destination
avex trax
1998年4月15日(CD: AVCD-11463)

▼カタログ
紙ジャケ:2012年3月21日発売(CD : AQCD-50699)

elt2

Produced by Mitsuru Igarashi
Executive Producer : 松浦勝人、遠藤正則
最高1位・約340万枚

TL

1. For the moment
(作詞:作曲:編曲:五十嵐充)
(C) 1997 avex music publishing inc.

1997年6月4日発売の4thシングル。最高1位、68.8万枚。
森永製菓『ICE BOX』CMソングとしてOAされたヒットシングル。
ELTのシングルでいうと個人的に一番好きかな。
曲は良いけどブレイクのきっかけになった『Dear My Friend』を無理矢理ひきずったアレンジだね。アルバムバージョンかな。


2. 今でも…あなたが好きだから
(作詞:作曲:編曲:五十嵐充)
(C) 1997 NICHION,INC.

五十嵐充が奥菜恵に3rdシングルとして提供した曲をEvery Little Thingでカバー。
オリジナルはアイドル歌謡でしたが、こちらはEvery Little Thingっぽくなってます。
うーん…(苦笑)ZARDっぽい。『Season』って感じ。


3. Face the change (Album Mix)
(作詞:作曲:編曲:五十嵐充)
(C) 1998 TV Asahi Music Co.,LTD. & avex music publishing inc.

1998年1月7日発売の7thシングル。最高1位、63.4万枚。トヨタ自動車『ハイラックス・サーフ』CMソング。(出演 持田香織)
ZARDの歌詞に登場する文言が沢山出てきます。サビは『来年の夏も』風味。


4. Old Dreams (Instrumental)
(作曲:編曲:五十嵐充)
(C) 1998 avex music publishing inc.

インタールードです。

5. モノクローム
(作詞:作曲:編曲:五十嵐充)
(C) 1998 avex music publishing inc.

ズバリこれはZARDの『こんなにそばに居るのに』でしょう。
アレンジはPAMELAHとZARDをミックスしたような感じで、歌詞がレッド・カードです。ここまでしていいの?的な。
『Shapes Of Love』がシングルになってることを鑑みて、曲自体はシングルにしても良いレベルのものですが、さすがにシングルにはできなかったよねこれ。


(ZARD) 今は まるで迷い道の中 二人は出口 探してる
(ELT) 迷い道の出口を探して お互いすれ違う毎日

(ZARD) こんなにそばに居るのに 黙らないで Lovin' you 出会った頃のように 熱く激しく
(ELT) もう一度あの頃のように 熱く激しくIn your arms


ちなみにELTは『出逢った頃のように』というタイトルの曲をリリースしている。

6. All along
(作詞:持田香織・五十嵐充 作曲:編曲:五十嵐充)
(C) 1998 avex music publishing inc. & バーニングパブリッシャーズ

80年代の洋楽のエッセンスを感じさせるスタンダードなバラード。
間奏の効果音が過去と現在をつないでるようで良い感じ。
アルバムの中では一番真摯な感じがする曲。好きですよ。
ZARDでいうと、『Forever you』のような私小説的な楽曲で、実は重要な曲なのかなと。持田さんが作詞に入ってるので、歌詞に説得力が出ますね。


7. Hometown
(作詞:作曲:編曲:五十嵐充)
(C) 1998 avex music publishing inc.

少女の視点からHometownに想いを寄せる青春ソング。

8. 出逢った頃のように
(作詞:作曲:編曲:五十嵐充)
(C) 1997 avex music publishing inc.

1997年8月6日発売の5thシングル。最高3位、60.3万枚。
森永製菓『ICE BOX』CMソングとしてOAされたヒットシングル。
ZARDっぽいメロディー展開&歌詞、『きっと忘れない』がよぎる。
歌詞に『出逢った頃のように』と出てきますが、ZARDの『こんなにそばに居るのに』にも同じフレーズがありましたよね。

(ZARD) 青く澄んだあの空のような君と歩き続けたい in your dream(揺れる想い・1993)
(ELT) 青く澄んだ瞳にこの胸は高鳴るよ



9. Shapes Of Love
(作詞:作曲:編曲:五十嵐充)
(C) 1997 TV Asahi Music Co.,LTD. & avex music publishing inc.

1997年10月22日発売の6thシングル。最高3位、52.6万枚。
シングルですが微妙な感じ。これをシングルにした理由がよくわからんですね。


10. True colors
(作詞:作曲:編曲:五十嵐充)
(C) 1998 avex music publishing inc.

五十嵐さんは、余程坂井さんの歌詞が好きだったのでしょうね。アルバム曲の歌詞ですよ。
個人的に、これは盗作に近いと思っている。


(ZARD) 気がついたら私 振りまわされてる(好きなように踊りたいの・1992)
(ELT) 気がついたら振り回されている

(ZARD) デートのキャンセルだって怪しい匂いが(好きなように踊りたいの・1992)
(ELT) ゆうべのキャンセルだって妙に怪しい気配

(ZARD) この現実壊したいわ my love(I want you・1993)
(ELT) この現実壊したいの



11. Time goes by (Orchestra Version)
(作詞:作曲:編曲:五十嵐充)
Strings Arrangement:Jeremy Lubbock
(C) 1998 FUJI PACIFIC MUSIC INC. & Burning Publishers Co., Ltd

1998年2月11日発売の8thシングル。最高2位、115万枚。
シングルとしては初の、今のところ唯一のミリオンセラー。大ヒットとなった3rdシングル。
Every Little Thingの代表曲として知られる。


RV



『ヴァーナル』CMソングとして大量OAされたデビューシングル『Feel My Heart』で注目して以来、ELTは聴いていました。
クラスの女子に『この人たち売れると思う』とおすすめしたが、『売れねーよ』と一喝され(笑)手の平を揉まされました。
高校を出る頃には3rdシングル『Dear My Friend』がスマッシュヒットしていました。
法則通り1stアルバム『everlasting』はミリオンヒットとなっていきます。

今作はブレイク以後のEvery Little Thingの集大成。
収録された5枚のシングルは4枚が60万枚超え、1枚が50万枚超え、その中の1枚はミリオンなので絶対的に売れるアルバムだったのです。
メンバー構成が3人なので見た目雰囲気globeですが、音楽性は80年代の洋楽ポップスがちらつくスタンダードなポップスです。(シンセ強め)
つまり当時のその立ち位置はZARDの独壇場だったわけで、彼らの登場はZARDのセールスダウンに大きく影響したと考えられます。

事実、『Don't you see!』『君に逢いたくなったら・・・』のヒットののち、ELTが大ブレイクに突入!『風が通り抜ける街へ』で急激にセールスを落とし(※これはZARD BLENDの発売も関係しているかも)『永遠』が最後の大ヒットとなってしまう。
一方、Every Little Thingは絶頂に向かって突き進み・・・今作のトリプルミリオンという結果が如実に表わしている。
アルバムがヒットしたあとにはSEA BREEZE CMソングを獲得し『FOREVER YOURS』という曲を発売。1995年にZARDは『Forever you』という曲を同名タイトルのアルバムで出している。

余りに売れたためかクローズアップされることもなかったのでしょうか。
今作に関しては歌詞がね、酷いです。
各楽曲の項で書いているように、これでもかというほどZARDからの引用が垣間見れます。(特にアルバム曲)
そういうのを発見するのは面白かったですが、ここまでやっちゃいかんよと思ってしまったというのが正直な感想。1stアルバム『everlasting』のほうが好きだね。

※・・・この国は不思議で、ベストアルバムを発売するとセールスが落ちていく傾向がある

個人的評価:★★★★★★★☆☆☆ 7